タータ日記 〜 その78 こどもの日 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 
シッター先のママさんは、かれこれ20年ほど前、彼女が高校生だった頃、私の友人に日本語を習っていた。そのよしみでシッターの話が来たのだが、今も日本語や日本の文化には関心が強く、仕事を始めた当初から子供達には日本語や文化を伝えて欲しいと言われていた。ちなみにママさんは現在、韓国ドラマや韓国料理(というよりも在ミラノの某韓国レストランのキムチおにぎりとチャプチェに)にはまっているが…笑。
 
子供達に読み聞かせる絵本は、日本語であろうが、イタリア語であろうが、原作が日本のものが多い。ちなみに毎週金曜日は保育園から本を借りてくるのだが、学校には日本人作家の絵本もかなり置かれており驚きである。
 
余談だが、今週末も在ミラノ日本人学校にて古本市が行われるが、日本語の絵本の購入を頼まれている。
 
ところで、毎年年末ミラノで行われている物産展の日本ブースでも仕事をしているが、昨年はそこで鯉のぼりを購入した。サイズは大中小と三つあり、色は赤・黒・青・ピンク・緑の5色だが、小の赤やブルー、緑が良く売れただろうか。かろうじて小さいサイズのピンクと緑、黒を購入したが、ツインズは二人ともピンクを欲しがった。どちらがどちらでも良かったが、とにかく緑も綺麗だよと刷り込み、結局黒は三男のものとなった。笑
 
5月に入り、子供の日を思い出しママさんと共に飾った。
 
男の子の成長を祝い飾られる鯉のぼりには、「健やかな成長と立身出世を願う」意味が込められている、という。大空を悠々と泳ぐ鯉のぼりのように、大きく元気に育ってほしいと願いが込められているのだろう。また、鯉は沼や池といった清流以外の場所でも生きられる丈夫な魚だという。
 
立身出世に関しては、中国の「登竜門」、日本の「鯉の滝登り」が有名だ。
 
話は基、窓に鯉を飾ったら、子供たちは大喜び。それでも鯉のぼりの由来を知るのはいつになることだろうか。
 
そして、ママさんは上記韓国料理のお店で、たい焼きが売られていたのを見た、と言って以前買ってあげていたたい焼き器を出しておやつを作る!と言い出した。我が家のたい焼き器は電気なので、同じように焼けるかどうかはわからないが、共に挑戦。あんこはなかったので、製氷皿にジャムを入れ、凍らせ、また板チョコも冷凍させ準備。
 
一度目は、テフロンのたい焼き器に油を塗る量が少なすぎて皮がはがれてしまった。もっとじっくり焼くべきか…見た目は綺麗だが、焼きすぎて硬くなってしまった。たい焼きというよりは硬めの人形焼きの様だ。苦笑 ちなみに次男は、何も入っていなかったしっぽの部分に、三男用に作っておいたリンゴと洋ナシのジャムを流し込んであげたら喜んで食べていた。
 
いずれにしても、まだまだ研究が必要そうだ。