コロナは相変わらず収束宣言はされていないもののインフルエンザと同じレベルのような感覚になってきた。
ロックダウンや外出の規制がなくなってから、交通機関でのスリがドドドと戻ってきたようだ。
去年自分でも書いていたが、ロム(ジプシー)が増えた。以前はロムといえば女性は細身でちっちゃく、髪を後ろで束ね、長いスカートがトレードマークであった。そして新聞やらコートを持ちそれで腕を隠しながら、乗客のバッグや衣服に手を伸ばし擦っていた。
それが最近では服装が変わり、一瞬一般人とは変わりないので、よーくチェックしていないと気づかないことが多い。それでも大抵は複数でつるみ、見張り役、取ったものを持って逃げる役など役割分担があるようだ。
そして、スリなど季節など関係ないだろうが、特に年末年始の人混みは要注意だろう。
サンシーロ地域にあるポポラーレと呼ばれる低所得者地域ではメルカートが出る日に、ロムが盗んだ携帯電話やカソネッティ(古着回収の黄色いボックス)から盗んだ衣類などが路上で売りに出されておりびっくり!
話は基、今日友人のご主人がトラムの中で携帯電話をすられたのだという。到底出てくるとは思えないが、一応警察に届けを出しにいくと、その地域の警察署ではこれで今日15件目だと言われたそうだ。地域の警察でそれだけあるならば、ミラノ中、イタリア中…となればもっとすごい被害となっていることだろう。
友人も混雑した地下鉄で自分にべったりくっついている人がいるので、具合が悪いのかな?と思ったら思わずロムだった!と言っていた。なるべく混みすぎている電車や交通機関はなるべく避けたいが、あとは大金はもたず、また口の開いた、または手を入れやすいバッグはさけ、ポシェットなどでも上着の下にした方が良い。思わず私もダウンジャケットの下にバッグをかけた。
また、声をかけ油断させて盗んでくるケースもあるし、ポケットに手を入れるだけではなく、切って手を入れてくるケースもあるので、『相手の手の届くところに貴重品を持たない』というのが一番の防衛策のようだ。
余談だが、先日の物産展でも洋服の試着中、顧客の持ち物が盗み去られる!という事件があった。女性二人組が犯人だったそうだが、そのまま逃走。毎年逃走する人、それを追う警備員との追跡劇をよく見かける。
置き引きも要注意。バールやレストランなどバッグを椅子に掛けたり、隣の席に置くのも危険だ。
とにかく気をつけよう。

