今日12月12日、『いい字いい字』の「漢字の日」に今年の世相を象徴する「今年の漢字」が京都の清水寺で発表された。
1995年から漢字の素晴らしさや奥深い意義を伝えるための啓発活動の一環として始まったこの行事。毎年年末に一年の世相を表す漢字一字を全国から募集し、最も応募数の多い漢字を「漢字の日」に、京都・清水寺で森清範貫主の揮毫により発表されている。一年の出来事を清めるとともに新年が明るい年になることを願い、清水寺にて奉納の儀式を行っている。
今年の漢字は「戦」。
ロシアのウクライナ侵攻により、「戦」争の恐ろしさを目の当たりにした一年で、円安・物価高による生活上での「戦」い、スポーツでの熱「戦」・挑「戦」も注目された。
ところで、「たたかう」という漢字は「戦う」と「闘う」がある。
前者は、相手のいる「戦い」。そこには勝ち負けがある。他者と比較し、優劣がある「たたかい」。しかし、後者は目に見えないものや自分自身との「たたかい」だ。
自分との「闘い」が他者との「戦い」とならないようにしたい。他者と比較して、自分がどうであるかどうか、と考えるよりも「人は人。自分は自分」と割り切り、「昨日」より「今日」。「今日」よりも「明日」、よりよく生きることが出来ますように。
とはいえ、一日も早い戦争の終結を願わずにいられない。
1995年から2022年までの「今年の漢字」



