今年の漢字 2020 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

2020年を象徴する漢字が発表された。
 
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京都・清水寺の森清範貫主が揮毫された漢字一字は「密」。
 
応募総数20万8,025票から2万8,401票(13.65%)を集めた第1位は「密」。世界中が新型コロナウイルス感染症流行の影響を受けた1年となった。
 
感染抑止のためのソーシャル・ディスタンスの一環として、密閉・密集・密接の「三つの密」を避けることが重要とされる中、小池都知事が報道陣に放った「密です」というジェスチャーはインパクトがあった。
 
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「三密」と言う言葉が提唱され、生活、行動様式もかなり変わったのではないだろうか?(私だけか?)
 
ところで、「密」と言う漢字の意味は:
 
[名・形動]
1 すきまがないこと。ぎっしりと詰まっていること。また、そのさま。「人口が
だ」「網の目をにする」⇔疎(そ)
2 関係が深いこと。親しいこと。また、そのさま。「
な間柄」「連絡をにする」
3 きめこまかいこと。細部にわたって行き届いていること。また、そのさま。綿密。「
な計画」「に調べ上げる」
4 こっそりと人に知られないようにすること。また、そのさま。ひそか。秘密。「謀(はかりごと)は
なるをもってよしとす」
5 「
密教」の略。
(大辞泉)
 
今年の漢字は上記1番の意味合いであるが、森貫主は、「密には親しむという意味が込められている。お互いに絆で結び合い、親密に語り合う中で、さらにしっかりとしたつながりを持っていきたい」と話された。
 
「密です!」と言うことで、「離れて下さい!」と聞こえるが、この未曾有のパンデミック、密な連携で困難を乗り越え、絆を深めることが出来ますように。
 
来年は、このパンデミックを乗り越え、いい年になるよう祈るばかりである。