今日ローマ典礼では「灰の水曜日」四旬節が始まった。
シッター先のお宅では、出産間際で、普段私が時間的に出来ない仕事を、ママさんのご実家のお手伝いさんが手伝いにきた。また、おじいちゃん、おばあちゃんも午後からやってくる、というので急遽私は午後からお役目御免で早く帰れることになった。
さあ、どうするかな?ついつい時間が空くと、嬉しくなって何をしようか?と考えてしまうのだが、そうだわ、今日からミラノ以外は四旬節が始まり、パパ様のメッセージで、ウクライナの平和の為に祈りと断食を奨励されていたことを思い出した。
...というわけで、ミラノの地元ではローマ典礼のミサにあずかれるのは修道院系の教会がほとんどなので、通称ピメ(PIME)ミラノ宣教会のミサと「灰」の儀式にもあずかってきた。ちなみにミラノはまだカルネヴァーレ真っ只中。明日から週末まで高校までおやすみになる。そして、「灰の日曜日」を持って四旬節に入る。
ところで、四旬節とは、「復活祭」の準備の時で「40日間」を意味する。今年の復活祭は4月17日になるが、その復活祭までの日曜日を除く40日間の期間とされていたので、ローマ典礼では「灰の水曜日」が四旬節の始まりとなった。しかし、ここはミラノ。「灰の日曜日」から始まるので5日間短いことになる。
四旬節は、回心、悔い改め、節制...そう言われるだけで重い、苦しいイメージに思いやられてしまう。しかも、コロナ禍から2年。そしてロシアによるウクライナ侵攻...。
誰もが世界を変えたいと思うが、誰も自分自身を変えようとは思わない。(byトルストイ(「戦争と平和」より抜粋)
パパ様曰く、戦争をする者は、人間性を忘れる。人々の側に立たず、一人ひとりの命を見つめず、一部の利害と権力しか考えない。誰もが、ひとりひとり「回心」すべきなのだ。
「回心して福音を信じなさい」という司祭の言葉と共に、頭に灰をかけられ、清められた。しかし、頭はバリバリ状態!苦笑
そして、ウクライナの人々の苦しみに寄り添い、皆が兄弟であることを感じ、戦争の終結を神に祈る為、夜の9時にカトリックの友人たちと各家庭から祈りを捧げた。
自分だけでは どうしようもないと 無力さをつきつけられる時、できることは必ずある。 その一つが、祈ること、信じることであろう。
いかに幸いなことか
神に逆らう者の計らいに従って歩まず
罪ある者の道にとどまらず
傲慢な者と共に座らず
主の教えを愛し
その教えを昼も夜も口ずさむ人。
その人は流れのほとりに植えられた木。
ときが巡り来れば実を結び
葉もしおれることがない。
その人のすることはすべて、繁栄をもたらす。(詩篇1:1−3)
喜びと平和の証人となって歩みましょう。


