タータ4週間目突入。
双子ちゃんたちは、すっかり懐いてくれて、私が見えなくなると大騒ぎするようになった。(嬉しいなあ)
私がお宅に滞在している間に4回お昼寝をする。その合間におやつ、昼食、おやつが入り、日によって沐浴もする。お宅にあるのは、シャワーのみなので、キッチンで子供たちはオムツを替える台に乳児用の浴槽を置き、お湯をため、一人ずつ植物用オイル100%の液体石鹸で洗い、流さずそのまま体を拭いて出て来る。
離乳食は、私は自分の子供たちには、イタリアのドクターになんと言われようとも、日本食で通したが、イタリアはもちろんイタリアン。笑 そして日本のようにインスタントのメニューがないので(個人的には乳児の頃からインスタントは避けたく利用しなかった)全て作らなくてはいけない。
現在8ヶ月の子供たちは、人参、じゃがいも、ズッキーニなどをベースにブロードを作り、煮た野菜は潰してペースト状にし、ブロードに野菜のペースト、肉か魚(これは瓶詰め)にセモリナ粉や柔らかくしたお米や小さなパスタを混ぜ、最後はチーズとオリーブオイルを加える。
私は肉屋で買った肉を細かくして煮込み、ミキサーで砕いていたが、瓶詰めの肉類は、鮮度が良く、きちんと管理された施設で加工されているから問題ないといってほとんどのイタリア人のママさんたちは購入している。ちなみに、うさぎや七面鳥、レバー、馬なども月齢に合わせて食べさせる。
果物も瓶詰めがあり、プラム、りんご、洋梨のペースト状が主流。最近りんごや梨をおろしてあげているが、りんごはものによっては、甘酸っぱく、さすが乳児にはかわいそう。口に入れるたびに、そのリアクションに苦笑してしまう。
また、日本食だとお米だけではなく、うどんやそうめんを細かくしたり、お豆腐も白和えのように利用できるので非常に便利だが、さすがにイタリアンはその点バラエティにかけてしまう。今日は初めてレンズ豆とかぼちゃのピューレに挑戦。一瞬口に入れた途端、口を動かさず、二口、三口目もなかなか口を開けてくれなかった。
そして、日本だとお白湯をはじめ、麦茶やほうじ茶などカフェインフリーのものをあげるが、こちらでは、赤ちゃん用のカモミール・ティがあるが、ママさんが与えたがらないので、お白湯を準備している。ちなみにジュースはイタリアでは、ベビー用でもネクター状態で、どろっとしており、非常に甘い。果物をすりおろした際の液体をあげてみたが、あまり飲んでくれなかった。
最近では、おやつに握れるビスケットをあげてみたが、口でとろけるのだが、まだ下の歯がやっと出てきたくらいなのに、歯茎でバリバリ噛んでしまうので、塊を飲み込まないかハラハラしてしまう。笑
タータというかばあやというか、本当に気がぬけない。笑
ところで、ある知人に、「タータは重労働だけれど、仕事というよりも愛情分配の子育てですね」、と言われた。三つ子の魂百まで、というように親(またそれに近い人)の愛情は大人になって表面化し、子供を見れば親がわかると言われる。
そういえば、2006年に白血病のため15歳の若さで帰天されたイタリア人のカルロ・アクーティスが福者に挙げられたが、彼の両親はもともとそれほど熱心なカトリック信者ではなかったのだが、カルロは小さい頃から教会で聖体訪問をしていたようで、不思議に思っていたのだが、それは彼のポーランド人のタータが、カルロを信仰に導き福者にまで挙げられたという。信仰の賜物であろう。
もちろん、私はそんな大それたことなど考えたこともないが、双子ちゃんたちにそれぞれ守護の天使がついて守ってくださいますように、と願う。そして、子守唄は、ブラームスの子守唄の他に、「マリア様のこころ」や「あめのきさき」を歌っている。笑
来週から遂にママさんが仕事に復帰する。とはいえ、自宅でのリモートワークであるのだが、その前に今週は子供達の検診やら私とパパさんの救急講座もあったりと、何かとせわしない。
それでも体は疲れるが、彼らの笑顔に癒される日々。


