”福者カルロ・アクーテイス” | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

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10月10日、カルロ・アクーテイスが列福され福者となった。
 
https://youtu.be/bWFNtfkXp2U

 

 

アッシジの聖フランチェスコ大聖堂にて行われた列福式には、3千人もの巡礼者が参列した。

 

列福式のミサの中で、司式されたヴァッリーニ枢機卿はお説教の中で、「彼は15歳でどんな特別なものを持っていたのでしょうか?」と問いた。

 

「彼はごくごく普通で、簡素で、感じが良く、自然や動物をこよなく愛し、サッカーを楽しみ、同年代の友人が沢山いる少年であり、SNSに魅了され、価値観や物事の美しさを伝えるために福音を伝えるプログラムを構築することに熱中しました。

 

カルロは、神が私たちの近いところにあり、友情と恵みを享受するために共にいるのが良い、ということを人々が気づく強い必要性を感じていました。

 

この霊的な必要性を伝えるために、彼は、社会的コミュニケーションの近代的な手段、特に彼は神からの贈り物としての人々に会い、キリスト教の価値観を広めるために重要なツールと考えたインターネットをも使用したのです」と、ヴァッリーニ枢機卿は語られた。

 

カルロにとってネットワークとは(現実)逃避の手段であるのではなく、善と悪を判別し、バーチャルの世界であっても、ネットの奴隷(ネット漬けになる事なく)やネットいじめを拒絶し、責任感を持ちながら使用する空間、対話、知識、分かち合い、相互尊重の場であった。

 

また「祈り」と「使命」は、カルロにとって英雄的信仰の二つの特徴であると枢機卿。神の腕に委ね、彼は静けさで病気に直面した。

 

「生まれたばかりのこの新参福者は、福音を具体的に生きる必要があるイエスの愛に留まるようあらゆる妥協を遠ざける精神的強さを持った模範を示しました。

 

カルロ・アクーテイスは隣人に寄り添いました。とりわけ貧しい人々、孤独で疎外された高齢者、ホームレス、障害者、そして社会が見捨てた、隠れた人々に対して、多くの注意を払っていました。また彼はクラスメート、特に最も困っている人たちを助けることは怠りませんでした。それはご聖体のパンのようです。

 

私たちの生活も光と希望で輝くことができるように、福者カルロの魅力的な経験に惹かれながら、それを歩むのは私たち次第です。」 

 

また、聖人やオラトリオの曲を多く作曲されてきたローマ大司教区の司祭であり作曲家であるモンシニョール・マルコ・フリズイーナが福者カルロ・アクーテイスの讃歌”Giovane Luce”の曲を発表された。

 

Giovane luce e splendida speranza...

若い光、希望が輝く

 

 

 

 

福者カルロ・アクーテイスのご遺体は10月17日まで公開され、またカルロプロジェクトとして、アッシジに新たに貧しい人のための食堂が設置され、また第三世界への経済プロジェクトが開設されるそうだ。

 

 

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福者カルロ・アクーテイスの証言は、今日の若者たちに、真の幸福は神を第一に置き、私たちの兄弟姉妹、とりわけ最も小さきものに仕えることによって見つけられることを示しています。byPapaFrancesco