地元の最寄の駅に出るには、山道を抜けなくてはならないのだが、山道の出口に母校である中学があるので、その脇の階段を下っていく。
その階段を下り切ったところに、バリケードが設置され「頭上注意」と貼り付けられていた。頭上を見上げると、山の上にある中学と路上の間にある斜面(ほぼ崖状態)にイチョウの木があり、何気に下に向かい傾いておりそこから、「枝」ではなく「銀杏」がワッサワサ落ちてきていた。確かに危険だ!
ところで、イチョウの木の歴史は古い。原産は中国だが、イチョウが最も繁栄したのは、1億5千年前の大昔!恐竜が生きていた時代だと言う。
古来17種だったイチョウは、その後、生態系の変化により次々に消えていき、そして、わずか1種だけ地上に残り、今も種を存続させている。
それゆえ、イチョウは「生きた化石」ともいわれているのだそうだ。
ちなみにイチョウは。『万葉集』や『源氏物語』には記載が見られないので、平安時代後半か室町時代に渡来したのではないかといわれているそうだ。
またイチョウの木には雄と雌があり、実が付くのは雌の木だけだと今回初めて知った。と言う事は、あの木は雌だったのか!
余談だが、銀杏の花言葉は、長寿・荘厳・鎮魂・しとやか。
両親が銀杏嫌いなので、家で食べた事はないのだが、外食で食べる茶碗蒸しや居酒屋で炒り銀杏を体験したが、嫌いじゃない味。
銀杏には、ビタミンB1が多く含まれ、脳の中枢神経や手足などの末梢神経の機能を正常に保つ働きがあるという。結果、疲労回復や食欲不振、肩こり、イライラの解消などが期待できる。 また、カリウムには体外へ余分な塩分を排出する働きがあるので、利尿作用のほか、高血圧やむくみの改善に有効とされている。またビタミンCも含んでいるので美容効果にも期待。
銀杏は英語やイタリア語で”Ginkgo”と書き、ギンコ、ジンコと読むが、こちらはイチョウの葉のエキス。健常な高齢者の加齢によって低下する脳の血流を改善し、認知機能の一部である記憶力を維持する機能があることが報告されているそうだ。これは覚えておきたい!
金色の ちひさき鳥の かたちして 銀杏ちるなり 夕日の丘にby与謝野晶子
銀杏踏で しずかに児の 下山哉by松尾芭蕉
青山通りから明治神宮外苑までイチョウ並木があるが、これから黄葉し、美しい金色のトンネルを作すだすことだろう。
♫枯れ葉よ〜


