カオスな異文化ゾーン、ミラノの中華街が面白い!その3 〜チャイナタウン·ラヴァーズ   | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ごま油とお味噌が切れてしまったので、久々中華街へ出かけてきた。

 

以前は週に1−2回は出かけていた場所だ。

 

 
土曜日のせいか、かなり多くの人が出ていた。
 
去年まで長男の元カノだった子のじいちゃんが、中華街のメインストリートに革製品のお店を構えており、中華街へ行くたび、しょっちゅう顔を出していたので、いくら子供達が別れようとも良い人たちだったので、顔を出してきた。
 
じいちゃんは中国の学校を卒業し、親類を頼って一人で来伊。そのまま一度も中国に帰っていないという。イタリア人女性と結婚し、数年前におばあちゃんは亡くなられたそうだが、じいちゃんは年をごまかして入国し、今や実際の年齢がわからなくなったというが(!)、在伊60年は経つというから、80歳は過ぎているようだが、とてもお洒落で歳には見えない。中国人が嫌いだ!といって、絶対中国語を話さない。その割に、イタリア語がめちゃくちゃなんだけど...爆
 
「戻ってきたよ〜!」といってお店に入って行ったが、「あーボンジョルノ!」とどこかよそよそしい態度。「Y(長男)も元気にしているし、今仕事を探しているよ。」と伝えると、「えっ?Yのマンマか?」全く私のことに気づいていないようだった。
 
その後、元カノのパパ、つまりじいちゃんの息子がお店に入ってきた。あやしい中国人の風貌だ。やはりお洒落でダンディで髪が長く、うしろで縛っており、カンフーのチャンピオンだったというから、体もしなやかに鍛えられている感じ。中華街ではかなり目立つタイプ。彼もまた奥さんがイタリア人なので、孫たちは完璧に見た目ももメンタルもイタリア人。

「おーっやっと帰ってきたんだね!」。長男達がどういう状況で別れたかは知らないが、全く何もなかったように会えるのは非常に嬉しい。「Yは元気にしてるか?彼はもはや家族みたいだったからね。よろしく伝えておいてくれ!」と言われた。相変わらず「コーヒー飲みに行くか?」とじいちゃんに誘われたが、また来るから、といって今回は失礼した。
 
 
 
次に行ったのは、いつも通っていたお豆腐屋さん。注文は店の外で。また、おから分けて欲しいわ。

そしてメインストリートにはかなりストリートフードのお店が出来ていた。
 
  
 
お昼は米粉を使ったクレープに、肉や野菜を巻いて食べる煎餅(ジエンビン)。並びにある行きつけのお店では、甜麺醤がぬってあり、にくと揚げパンのようなものも挟まっており、好きな味だったが、夫や次男はこちらの北京風の方が好きだというので、試してみた。 
 
 オーソドックスに豚肉を頼んでみた。
 
 
 
なぜか昆布とレタスがいっぱい!辛口を頼んだが、微妙な辛さ、揚げた豚肉の甘さとたまに感じるパクチーの味。夫は、北京ダック風を頼んだが、別に本来の北京ダックのような甘いタレが入っているわけでもなく、やはり昆布がいっぱいだった。苦笑 うーん、私はいつも行くお店の味の方が好きだなあ。
 
 
 
こちらは、大好きな大白兎のミルクキャラメル。ミルキーより甘さ控えめ。15,6年まえにホルムアルデヒドが検出され、一時販売禁止であった。ホルムアルデヒドは水溶液ホルマリンと共に消毒・防腐剤、樹脂加工など工業生産の場で多用される。近年シックハウス症候群の原因物質と認められ、住宅建材などへの使用が規制されている代物! 余談だが、1972年に周恩来氏がニクソン大統領へお土産に渡した中国の国礼品なんだそうだ。今では抹茶味まで出ている。
 
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帰りに次男の好きなローガンを買った。ローガンは「竜」の「眼」と書くが、果実を割った時に、中に大きな黒褐色の種のまわりが半透明になっており、それが中国で伝説の神獣である竜の眼に似ているようだ。味はライチに似ているが、ブドウ糖・ビタミンC・ビタミンB1B2などが含まれているが、乾燥させたものが生薬の竜・竜眼肉・桂圆と呼ばれ、滋養強壮・補血効果があり、更には記憶力のアップに効果的らしい。
 
あーまたいつか食べて満足、買って満足の中華街ツアーを企画したいものだ。