今朝、地元の教会では春の花「プリムラ」の販売があった。
この花は、先日も紹介したが、サクラソウの総称でもある。属名の学名「Primula(プリムラ)」は、ラテン語の"primos(最初の)"を語源とし、早春に他に先駆けて咲くことに由来する。
https://ameblo.jp/sofiamilano/entry-12435284260.html
メルカートだと大抵一鉢1ユーロ。教会販売では2ユーロだった。まあ、販売目的は忘れたが、寄付のつもりで幾つか買うか...と思ったが、毎年、ミサが終わり、聖歌隊の本やしおりを片付けて、販売場所へ行くと花は終わってしまっている。閉祭後、大急ぎで片付けをして駆けつけたのに、すごい行列。あー私の番が終われば、もう残りはないな...と思った。
主任司祭がそんなことないだろう?250鉢購入したのだから、と言っていたが、まっいっか...と思って帰ろうとしたが、出入り口で人に捕まりおしゃべりをしていたら、案の定花のテーブルは何もなし。あ〜あ...とため息をついたら、まだあるわよ〜と奥から最後の数鉢を持ってきてくれた。本来なら教会内に植えるものだったのだろうか?ちなみに販売員のボランティアたちはしっかり自分たちの分は確保していた。苦笑
家にない白とオレンジ色のプリムラを購入。帰宅後早速植え替えた。
店頭に並んでいるプリムラの苗の多くは、温かいハウスで温度を上げて育てられているので、いきなり戸外で栽培すると、葉がしおれたり葉先が焼けたり、という現象が起こることもあるらしい。
春の気立ちを以って也。
明日は「立春」。字のごとく、春が立つ、という意味で、立春を迎えた頃から気温のそこはピークを過ぎ、徐々に春めいてくるが、寒さに順化させていくことが大切。つまり気候条件に少しずつ適応させていくということ。人間も同じ。とはいえ、実際は寒さが一番厳しい日ということになる。だから🎶もうすぐ春ですね〜、と春が来るよ、という意味の節目(立春)だと思うのだが、イタリア人に言わせると、「えっ春は3月21日からだよ。」と大抵皆声をそろえて言う。3月21日ってなんだっけ?あっそっかー。春分の日なんだ、と思い出す。
ちなみに「春分の日」は昼と夜の時間が同じ。(正確には14分ほど昼が長い)それが「春分の日」と「秋分の日」だ。意味合いは、春分は、自然をたたえ、生物を慈しむ。秋分は、祖先を敬い、亡くなった人々を偲ぶ。お彼岸にお墓参りに行くのも春分と秋分の日だ。
ところで、余談だが、今日の節分から、季節の挨拶は「余寒見舞い」(2月下旬頃まで)となった。冬至と春分の真ん中でまだまだ寒いが、暦の上では明日から春。近所の木蓮にも銀色の毛が生えた花芽が出始めてきた。季節を愛でるには心の余裕が必要。しかもかなりアバウトとはいえ、日本同様四季のあるイタリア。なんとか子供たちに伝えていかないといけないと思う。
旧暦では一年のはじまりは立春から、と考えられていた。
あなたの一年がステキな年でありますように。
「ミラノの日常」裸の木蓮 ふたたび

