スノードロップと「聖母マリア清めの日」 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

 

 

2月2日(土曜日)の誕生花は「スノードロップ(待雪草)」花言葉は「希望」。なんと可憐な花なのだろう!

 

「スノードロップ」の呼称は16世紀から17世紀にかけて人気のあった涙滴型の真珠のイヤリングであるドイツのSchneetropfen(Snow-drop)に由来するのだそうだ。

 

また、今日はカトリックでは「聖母マリア清めの日」であり、これは、世の光であるイエス・キリストが神殿で神にささげられた主の奉献(ルカ2:22~38)を記念するのだが、上記スノードロップとの関連性は強く、伝説によると、「エデンの園」でアダムとイブのイブが追放される際、このスノードロップは天使の憐れみとして生まれた、と言うのだ。それによって、スノードロップの誕生花のメッセージとして「希望と新しい人生、生活」が生まれたとかー。

 

また、今日はろうそくの祝別の日でもあった。上記にもあるようイエスの奉献に関わるのだが、もともとは春の光の訪れを祝う異教徒の祝日であり、農作物の豊穣、繁栄を祈る民俗的な風習も含まれていたという。

 

もともと、ローマ時代には神を祀るため、豊穣を祈願するお祭りにろうそくや松明を燃やす風習があったという。そして、教会ではろうそくのともし火は「悪」を遠ざけ、さらにろうそくの火はキリストが「世を照らす光」という意味もあるので聖母マリアの清めの儀式中、人々がろうそくを灯し続けて見守った為、この日にろうそくやキャンドルを灯した行列をするミサが行われる。(画像はミラノのドウモにて)

  


人類の光となるキリストを祝して、また「聖母マリア清めの日」に光り輝くろうそくやキャンドルを手に人々が行列をしたといわれることから、ミラノでは「キャンドルの聖母」とも言われている。

 

また昨日の「ツグミの日」のことわざに似たり寄ったりの言葉なのだが、ミラノではこういった格言があるそうだ。「冬から"キャンドルの聖母”までは私たちは外にいるが、もし雨風が吹くのなら私たちは中にいる。」つまり、もし2月2日が悪天候であれば、この先あと40日間も期待はできない、ということのようだ。

 

うーん、今日は午前中は晴れていたが、夕方から雨が降り出した。今後40日間どうなのでしょうね....