吸血鬼対策 〜 朝顔 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

昨年、蚊の大量発生に苦しんだ。

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天井を見上げると、常に各部屋に蚊が4,5匹は止まっていたものだった。今年は問題ないか?と思っていたのもつかの間...。さすがに天井にはいないのだが、家の中で、気づくとボコボコに刺されているではないか!

 

昨年「蚊がいなくなるスプレー」を試しに購入。夜寝る前に一度プッシュしておいたら、とりあえず蚊に悩まされることもなかったが、朝方はやはりブーンとやってくる。家のあちこちに蚊取り線香やらベープを置いていても同じ。蚊も免疫力をつけたのか?!

 

それにしても、その痒さは尋常ではない!しかも刺された翌日、翌々日になってもその箇所は真っ赤っか。ぷくんと水ぶくれになっているところさえある。

 

イタリア語で「蚊」はzanzara。ザンザーラ。複数形でザンザーレ。けれど、イタリア人は、よくmoscerino、モシェリーノと呼ぶこともある。ハエはモスカだし、なんだろう?と思い、辞書で調べてみたら、ユスリカ、ブヨ、ヌカカ...などとあった。ブヨ?

 

ブヨは、刺された直後は出血点があるだけで、痒みなどの症状はない。けれど、半日ほどすると赤く腫れて痒くなり、だんだん症状が強くなるそうだ。激しい痒みが長く続いて、かき続けているうちに、刺された部分がしこりになって長く残る「慢性痒疹」になる場合もあり、1年以上痒みが残る場合もあるという。そういえば、以前長女がそんなことを言っていたことがあることを思い出した。

 

それにしても、虫刺され後もちょっとやそっとの塗り薬では痒みは治らず。骨の髄から痒い感じ。苦笑 

 

調べていたら、ワセリン+ラップでカバーして、痒みが治まるまで冷やすと良いらしい。また蚊に刺されるといつも母がベランダから朝顔の葉を採ってもんだ部分を患部につけてくれたことを思い出した。我家には今、朝顔がたくさんあるではないか!

 

 

ちなみに志賀直哉の随筆『朝顔』の中に、「葉が毒虫に刺された時の薬になる・・・痛みでも痒みでも直ぐ止り」という一文があるそうだ。確かに朝顔の葉には微量のアルカロイド成分が含まれており、それが鎮痛効果をもたらし、血流改善による腫れの早期完治が望めるという。

 

朝顔を植えている。それは花を見るためよりも葉が毒虫に刺された時の薬になるので(略)。毎朝、起きると、出窓に胡坐をかいて、煙草をのみながら、景色を眺める。そしてまた、直ぐ眼の前の四つ目の垣に咲いた朝顔を見る。(志賀直哉 「朝顔」)

 

ぜひ、お試しを!