四旬節 2018 〜 灰の日曜日 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今日からミラノのアンブロジアーノ典礼も四旬節に突入し、「灰」の儀式に授かった。

 

「四旬節」とは、公生活に入る前のキリストが荒野で40日間の断食を行ったことを思い起こし、復活祭までの主日(日曜日)を除く40日間、悔悛し、祈り、断食や節制、施しや愛徳の実践を通して、キリストの復活の記念によりよい形で与る準備をする期間である。

アンブロジアーノ典礼での四旬節第1週は、ABC年に関わらず「荒れ野での誘惑」(マタイ4:1-11)の部分を読む。ちなみにローマ典礼はA,C年がマタイの前述箇所で、B年のみがマルコ1:12-15を朗読する。


「灰の日曜日」には、死と痛悔の象徴である灰を、頭や額に受ける「灰の式」が行われるが、ここでは、前年の「枝の主日」(復活祭直前の日曜日)に祝福されたオリーブの枝を燃やした灰が使用される。

 

あなたは塵であり、塵に帰っていくのです。回心して、福音を信じなさい

 

今日は午前は地元の教会でのミサ(アンブロジアーノ典礼)、そして午後には月に1度行われる日本人ミサ(ローマ典礼)にあずかった。いずれも上記福音の言葉を心に留め、受け止めるよう薦められた。

 

この「灰」の日は、私たちが誰であるかを悟らせる日だという。私たちは塵にすぎない。

 

ところで、成人の洗礼は復活徹夜祭(復活祭前夜)に行われ、この四旬節は洗礼準備期間として、初日である四旬節の初日に洗礼志願式が行われる。今朝、日本の知り合いの神父様より50人の大人の志願式が行われた、とメッセージを頂いた。意外に多く驚いた。

 

洗礼準備期間は、清めと照らしの時期であるというが、既に洗礼を受けたものも、この志願者たちと心を合わせ、彼らのために祈りながら、私たち自身も洗礼を通して受けた恵み、そして今も受け続けている恵みをもう一度深く意識できるようにならなければならないと思う。

 

今週は黙想会ウイーク。明日は日本人会の黙想会がお弁当持ちである。また午後より地元パロッキアでも3日渡る黙想会があるが、さすがにオラトリオも抱えダブルでの黙想会だと脳が痺れてきそうなので(苦笑)明日はパス。聖歌隊の練習と小教区の十字架の道行き...ああ、復活祭に向けて静かに過ごそう、と言いつつ慌ただしい日になりそうだ。

 

 

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