Carnevale, カルネヴァーレ
ogni scherzo vale. 全てのジョークに価値がある
Mi metterò una maschera プルチネッラ(怠け者で哲学者ぶった
da Pulcinella おしゃべりをする道化師)のお面をつけよう
e dirò che ho inventato そしてモツァレッラを発明したと言おう
la mozzarella.
Mi metterò una maschera パンタローネ(冷たいケチ)のお面をつけよう
da Pantalone,
dirò che ogni mio sternuto そして僕の全てのくしゃみには多くの意味が
vale un milione. あると言おう
Mi metterò una maschera 今度はピエロのお面をつけよう
da pagliaccio,
per far credere a tutti 太陽は氷でできていると皆を信じさせるため
che il sole è di ghiaccio.
Mi metterò una maschera 皇帝のお面をつけよう
da imperatore,
avrò un impero 数時間帝国を治めよう。
per un paio d’ore:
per volere mio dovranno 私の意志を欲するために毎日
levarsi la maschera 皆持ってきたお面を取り外す
quelli che la portano
ogni giorno dell’anno…
E sarà il Carnevale 多くの人の素顔をみるのがさらに楽しい
più divertente カルネヴァーレ
vedrer la faccia vera
di tanta gente. (by Gianni Rodari)
Viva i coriandoli di Carnevale, カルネヴァーレのコリアンドリ(紙吹雪)万歳!
bombe di carta che non fan male! 紙の爆弾は悪くない!
Van per le strade in gaia compagnia 陽気な仲間、愉快な戦士たちが道を行く
i guerrieri dell’allegria:
si sparano in faccia risate 彼らは笑いながら口琴を吹き
scacciapensieri,
si fanno prigionieri 色とりどりの紙テープで囚人になる
con le stelle filanti colorate.
Non servono infermieri 怪我人はキャンディで回復するから
perché i feriti guariscono 看護師はいらない
con una caramella.
Guida l’assalto, a passo di tarantella, 攻撃を手引きし、プルチネッラの最高位の
il generale in capo Pulcinella. 将官のもとへタランテッラ(南伊の踊り)で進む
Cessata la battaglia, tutti a nanna. 戦いが終わると、メダルのようなカルネヴァーレ
Sul guanciale のコリアンドリの目立つまくらで皆眠りにつく。
spicca come una medaglia
un coriandolo di Carnevale. (by Gianni Rodari)
ジャンニ・ロダーリはイタリアの作家、ジャーナリスト。特に児童文学で有名。1970年には国際アンデルセン賞を受賞し、20世紀イタリアにおける最も重要な児童文学作家とみなされている。
また、同時に教育者でもあり、子どもに好かれ教科書にも沢山採用されていて、暗唱にもよく利用される。そして、何よりも『面白さ』と『笑い』がありナンセンス文学でありながら、『意外性』が充満していて、言葉遊びが面白い。(ただそのユーモアが日本の子どもにどこまで通じるかは別問題)
言葉の使い方を通じ『創造性』を伸ばすことは大切だと思う。日本人的感覚からすると、イマジネーションもファンタジーも一見同じように見えるけれど、ナンセンスなものから意外なものを見つけるというのは、今の日本の小学生にも必要なことなんじゃないかな。 そして、大人にも面白い!
