過去に何度も書いているが、同じカトリックでもミラノ大司教区(アンブロジアーノ典礼)とその他全世界(ローマ典礼)では、典礼の内容が微妙に違う。もちろん、同じ教えであるが、ミサの中で朗読箇所が違ったり、司式の順番が微妙に違う。どこがどう違うの?と言われると、間違ったことを言ってはいけないから、資料を探しまくらねばならないが、いざミサが始まると体? が記憶している。面白い!
その中で、大きな違いは、クリスマス前の待降節と復活祭前の四旬節の長さの違い。待降節はローマ典礼より2週間長い6週間。四旬節は、「灰の水曜日」ではなく4日後の「灰の日曜日」を経て四旬節に入るので、よってその前のカルネヴァーレの時期もずれるということ。毎年時期が異なるのは、復活祭自体、春の満月の時期によって移動するから。今年は4月1日。
余談だが、アンブロジアーノ典礼はローマ典礼のは、大きな主日、祝日は一緒だが「聖家族」や「王たるキリスト」の主日は異なる。またロシア正教やエジプトのコプト教会とは、クリスマスも四旬節のカレンダーが異なり、四旬節は数年に一度重なることがある。また、ミラノ大司教区には1000以上の教会や修道院があるが、修道院やいくつかの小教区に限ってはローマ典礼のところもある。
前置きが長くなったが、ミラノはまだカルネヴァーレ中。仮装する子供もいないし、次男は木曜日は普通に学校もあったが、地元教会脇にある修道院系の学校がカルネヴァーレのお祝いをするから、手伝いに来て!と言われ、駆り出されて出かけてきた。
次男も小5の時だけ通った学校だし、毎週聖歌隊の練習に通っているところだから、よく知っている。それでもこの3年で校長を始め、小学校の先生陣の顔ぶれが変わっていた。私立とはいえ、生徒はイタリア人の他に外国人も多く、外国人の方が信仰があつい。
色とりどりの衣装をつけて笑顔の子供達。賞品が当たるゲームで子供達も大喜び。私が毎週手伝いに行く月曜日のオラトリオでは小3のカテキズモの子達にも会うので、知っている子ばかりだ。
その後、木曜日のオラトリオの担当者が中学生のローマ巡礼に付き添い、不在だったので、オラトリオへ。ちょっと解放してよ〜、と思いつつ、夏のオラトリオも来てくれるんでしょ?と小学生に言われると、ちょっぴり嬉しくなる現金な人間。
夜は夜で現在展示会でミラノに来ている友人兄弟と合流。肉食のリクエストがあり、私も十数年前よく行ったレストランへ。風邪も完治し、やっと普通に食事もできるようになったが、久々の肉!何気に貧血気味だし、力が入らないので、まだカルネヴァーレ中だし、ここは食べておくか!
巨大ステーキ、キアナ牛のビステッカ・アッラ・フィオレンティーナフィオレンティーナとアルゼンチンのアンガス牛のステーキ。一口目は美味しい!と思ったが、途中で胃は広がり、飽きてしまった。カルネヴァーレ、つまり謝肉祭はお肉感謝祭か?!爆 赤ワインも何本飲んだことだろう?そして、フランスのチーズのお持ち帰りで、今度は近所の友人のエノテカへ移動。以前会ったことのあるお客さんとも偶然再会し、わけわからない話題で盛り上がる!
carnem levare (カルネム•レバーレ)肉よ、さようなら。

