お土産 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

年に数回、夫は日本出張に出かけるので、その度に両親へ何が欲しい?と連絡をすると、十中八九コーヒーを買ってきてくれ!と言われる。父は、私がイタリアに来てから、もうこの20年以上毎朝エスプレッソを欠かさず自分で淹れて飲んでいる。父曰く、日本でもイタリア製のコーヒーは売っているが、やはり味が違うのだそうだ。

 

なので、父用にエスプレッソは必ず入れ、その他、よくグラッパを頼まれていたが、最近は飲む量も減ったようでリクエストされなくなった。母は何も言わないけれど、リンツのチョコレートが好きなので(イタリア製じゃないって!)夏の帰国には持って帰らないが、冬にはチョコレートを入れ、あとはエプロン好きなので旅先で買ったエプロンを送る。

 

今回も同様。

 

逆に何が欲しい?と毎回聞かれる。娘や孫たちのために...と思ってくれるようだが、最近は、誰かしらの空手の道着を日本でオーダーし、実家に届くようにしてあるので、その持ち帰りがあったり、今回も前回夫が持ち帰れなかった私の靴があるので、あまり量を増やすと夫が嫌がるし、以前のようにほいほいとどこまでも買い物に出かけた両親とは違うので、やはり頼みごとをするのはな...と思うし、ミラノでそれなりのものが手に入るのなら、多少高くついてまあいいか、と思うことにしている。

 

今回何が欲しい?と何度も聞かれたので、じゃあこの夏、日本で買いそびれた「ブルドックソース」」と「QPのマヨネーズ」をお願い、と頼んだ。それと靴なら...お金もかからないし、夫も嫌がらないだろう、と。それが、美味しいラーメンをみつけたからパックで買ったわよ。作り方も入れておいたから、と電話してくる。うんうん、と聞いているが、家族は多いわ、大食い揃いだわ、でラーメン1パックあたりじゃかさばるだけですぐ終わっちゃうんだよな...と思っても言えない。

 

そして、今度は、「干し柿98個作りました」といって真っ黒な画像をLINEで送ってきた。爆 真っ黒で見えないって!それに私、干し柿食べないって!(毎回言ってるんだけど...) 以前も買いたが、私は柿の名産地で育っているため、柿の青臭い匂いや、熟して道路に落ちた(子供の頃、”柿ベチャ”と呼んでいた!)甘ったるい柿の匂いが嫌いなのだ。夫が柿を食べるので、買うことは買うが、私は体が冷えるし、敢えて食べることはない。

 

以前はゆうパックで干し柿を送ってきたが、到着した時は、カビていた!苦笑  頼むよ〜。

 

とはいえ、親の心遣いは温かい。

 

毎年、どーんと長く帰国することで、親に負担をかけすぎていないか?と弟に言われたが、弟の立場から見ればそうだけれど、いてあげられる時に、いてあげるのが親孝行。と両親の世代の人に言われたが、まあそれは依存度にもよることだろう。自分で言うのもなんだが、あまり親には甘えてこなかったので、やはり甘えられる時にそこそこに甘えておくのも親孝行なのかなあと思う。

 

先日、家族旅行に出た際、長女に、彼女の幼馴染のことなどをいろいろ話題に出すと「なんで、他人のことばかり話すの?どうでもいいじゃない?」と言われ、ムッとした。小さい頃一緒に過ごした子たちが今、どうしているか教えてあげようと思っただけじゃない!といって、はっとした。帰国すると、母は必ずこの1年の地元の友人やその家族などの話をする。へーそうなの。ふーん、と言いつつ、上の空のことも多いが、母の気持ちがふとわかった。長女の言動は、きつく、ぐさっとくることも多々あるが、逆に母にはしないようにしよう、と思った。

 

さあ、干し柿が来るかどうか...苦笑

 

 

https://ameblo.jp/sofiamilano/entry-12320125532.html

https://ameblo.jp/sofiamilano/entry-12321679773.html