資本財と消費財の輸出入 | あんぷり亭の常連

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製造業が作る製品のうち、その製品の用途によって、二つの種類に分けることができます。


それが、資本財と消費財です。

資本財とは、将来の生産のために使用する機械、設備、原料のことを指します。

消費財とは、個人の消費を目的とした製品のことを指します。

普段は一般の方が購入するモノが消費財で、企業などが設備投資する際に購入するものが資本財です。

上の説明にもありますが、資本財とは、企業が収益を上げるために、購入する財であるため、資本となります。そのため、名称もそのまま資本財です。

消費財は、それ自体は収益を生み出さずに、個人の効用を高めるためにある財ですので、消費財といわれます。

さて、日本の製造業ですが、輸出入における二つの割合はどうなっているのでしょうか。
(ここらへんは三橋貴明さんが詳しいので参考にしました)
JETROには1999年からのデータしかないのですが、下記のとおりになっております。



圧倒的に資本財と工業用原料が大部分を占めております。

一般に名が知れているような、車や携帯やパソコンなどはすべての輸出額をみても20%ほどにしかなりません。さらにいうと、15%近くが乗用車であり、ほかの耐久消費財はほぼ5%ほどしかありません。

つまり、日本は生産に必要な資本財を大量に輸出して、外国に生産する手段を供与しているわけです。

さて、次はその資本財がどこの国に輸出されているのか。


このグラフからは、中国の台頭が明らかです。しかし、中国以外の国々にも、たくさんの資本財は輸出しているのがわかります。

つまり、日本は世界の製造業を支えているといっても過言ではありません。

次回は、世界の工場として急成長した中国と日本の関係について見ていきたいと思います。