大阪花火終了。

　もっと知らなければいけない事がある。知らないからこそ無責任に唄える事もある。人は人。浅く広くで障り無く。
　愛を叫ぶ事に照れていてはいけない。照れている方が格好がつく音楽もある。それはそれ。軽やかに涼しげに後腐れ無く。

　どうやら性分の問題。
　こちとらどうやらそういったタイプじゃないらしい。分からんながらも唄わなければ。恥ずかしながらも叫ばなければ。何一つ言わない事が嘘吐きだと思うのです。口にせぬ事が裏切りだと感じるのです。
　それさえしなくて気が済むならば、ジョン・レノンも撃たれまいに。

大阪花火。

　最終日、始まっている。21組中、俺は15番目。順調にいけば19時辺りらしぃがまぁ無理でしょう。気長に。とっとと終えてビール呑みたし。

The bus is comin'。

　さて長い夏休みもそろそろ終わりにしようか。京都の我が家に帰るとするよ。
　今夜は一旦大阪に寄り、TEXAS TOMMYに修理に出していたGretschを受け取る。フレットも太目に打ち替えナットも替えての大手術、さて我が相棒はどんな音になっとるだろかね？楽しみや。楽しみ過ぎて昨夜は、勝手にダブルカッタウェイに改造されて、しかも何故か弦が三本しか張られてないGretschを、テキサスが満足げな笑顔で俺に手渡す夢を見た。不安だ。
　で明日はそいつをぶら下げて、心斎橋CLUB JUNGLEにて浅田純平企画、大阪花火三日目にて唄う。沢山のアーティストが入り乱れての肉弾戦。死人が出るぜ。
　それから来週土曜日、29日には久し振りの『すのうが、ゆく。』ワンマンライブ＠長堀ペーニャ。何も考えてないが、まぁいつも通り独りきりで死ぬまでやり通す。俺の孤独を見詰めに来い。間違っても手拍子なんかさせねぇぜ。
　その後は日常だ。新居の暮らしにも馴れたし、そろそろ長らく休止していた1st.フルアルバムのレコーディングに活動をシフトする。完成がいつになるかなんて事は皆目見当もつかんが、名盤になる事だけは俺が生まれる前から決まっておる。お前達は気長に待てば良い。
　さて、出発するか。

長崎は今日もARMY IN DOWNTOWN。

　昨日は長過ぎる１日だった。
　打って変わって今日。10時頃に目を覚まし取り敢えずビールを呑んで、福山からぶら下げて来た、チューニングの全く合わないバックパッカーでボトルネック。こののんびりし過ぎた山奥の空気に良く似合う。毎年、長崎に来ると少しギターが上手くなる。それ程何もする事が無いのだ。
　15時、さて余りにも何もする事が無いので、遊びに行くという従姉妹達に便乗して山を下り、長崎の街へ。
　16時、パチンコ屋。自分という人間の余りの意外性の無さに辟易しながら、ぶらぶらと打つ。
　気付けば21時、一時は死ぬかも知れんと思ったが、いつの間にか6000円程勝っていたのでやめる。従姉妹達は遊び飽きたと言うので店を出て合流。
　ここでふと、わざわざ街に下りて来た本当の目的を思い出す。大阪の友人が長崎に帰り、親父の後を継いでバーを営んでいるので、遊びに行くつもりだったのだ。ラオウの勇姿に夢中になって全く忘れていた。
　で電話してみると、なんとガールズバーだと言うではないか。女の子引き連れて行くのもどぅかと思ったが、あーだこーだ考えるのも面倒臭ぇので、総勢６人引き連れて思案橋界隈へ。
　店の下まで迎えに来てくれていた、抜群に胡散臭いスーツでビシッとキメた友人に導かれ、店内へ。こじんまりしたお洒落な店である。カウンター内にはマスターである友人と、２人の女性バーテンダー。想像していたガールズバーなるものとはかなり異なる、しっとりとした大人の空気。
　そぅなると逆に我々６人がこの雰囲気をぶち壊す事になる。運転を任せた一人を残して、呑む呑む騒ぐ。こちとら今日はパチンコ勝ってっからよ、遠慮せんとガンガンいけや。とたったの6000円で悲しいくらい強気の俺。
　従姉妹の１人に、バー的な店は初めてだという奴がいたので、「お前のイメージでカクテル作ってもらえや。」などと悪ノリ。一応言っておくが、普段は俺はそんな人間ではありません。し、バーという場所は本当は、そぅいぅ無理難題ふっかけて偉そうな顔したい人間が行くべき場所ではありません。死んで下さい。それにしてもあぁいぅのって結構お高いのよね。値札の無いカクテルだから。
　で友人がシェイカー振るのをやんやと囃し立て、格好いぃだ色がキレイだで散々盛り上がった後、遂に出来上がって差し出された一杯を、ワクワクしながら唇に運ぶ従姉妹。固唾を飲んで見守る俺に目を向け、穏やかな笑顔で、
「…そぅでもねぇっす。」
　田舎者!!グラスを奪い取る様に全員で回し呑む。んー。味はいぃけどねー。イメージはねー。まぁ初対面だしねー。じゃぁ次、お前作ってもらえ!!よし、次はお前がノンアルコールで!!などとてんやわんやの大騒ぎ。
　友人もかなり追い詰められたのか、最終的にはグラスの中で電球が七色に光るなんてぇ下卑た反則技も飛び出す始末。
　一頻り騒いで落ち着き、俺がハイボールすすっていると、従姉妹が横から手を出して一口呑み、
「あ、これが一番おいしかねー。」
　連れて来るんじゃなかった。
　帰ろ帰ろ。勘定おいくらかね？
「ありがとうございます!!20400円になります。」

　本当に、連れて来るんじゃ、なかった。

From 長崎。

　早朝到着しました。高速道路では、余りのスピード感に、後部座席でまるで病院に行きたくない子犬の様に足を突っ張りっ放しだったので、大変疲れました。運転手である、従妹の旦那にゃ悪いが、恐らく俺が一番疲れたと思う。俺の突っ張ったふくらはぎの筋肉がエンジンを回転させていた様に思う。
　さて到着寸前、近隣の親戚が亡くなったとの連絡が入り、母はそのまま仏さんに挨拶しに行く事に。
　しかし母は今日に限って力一杯鮮やかなオレンジのポロシャツ。カリフォルニアの日差しを一杯に浴びた柑橘類の様である。流石にこれではいかんと、母は叔母に喪服を借りてひとまず安心。
　暫くすると、お盆で帰省していた母の兄弟達がわらわらと集まりだすも、こちらもいきなりの話で喪服など調達できる筈も無く、取り敢えず全員、上だけ黒のしかもTシャツ。下Gパン。どぅ贔屓目に見ても、ライブハウスのスタッフミーティングだがまぁ仕方ない。
　彼等は出掛けて行き、残された者は取り敢えず酒呑んで寝まして。
　
　目覚めると、挨拶に行ってた皆が帰って来ており、通夜まで時間もあるし、取り敢えず一旦、山の上のばあちゃんちに上がろうか、と言う話に。で着替えようとしたら、どぅせ通夜の時にまた下りてくるからそのままで良い、と言われ、寝間着のまま、荷物も叔父宅に残して車で移動。
　ばあちゃんちで暫くのんびりした後、叔父達は皆、何処からか調達した喪服に着替え、準備完了。俺も一応出席しろとの事で、着替えをする為に、寝間着のまま一路さっきの叔父宅へ。こんな事なら最初から荷物下げて来りゃ良かった。まぁ着替えたところでいつもの柄シャツGパンだが。
　慌ただしく山道を下る車中、まぁ毎年タイミング良く誰かが死ぬものだ、などと考えながらぼんやりしていると、さぁ着いたぞ、と叔父。ふと我に返り窓の外に目をやると、何故か既に通夜が行われる斎場の駐車場。
　…ぃゃぃゃぃゃ。いやいやいや!!俺まだ寝間着!!
　何処でボタンを掛け違えたのか分からんが、俺寝間着。全員喪服、俺寝間着。沈痛な面持ちの遺族の方々に混じって、俺寝間着。
　半ズボンの太股を力一杯つねって、必死で笑いを堪え、何とか坊さんの有り難い説教を聴き終え、帰宅。
　予期せぬところで、一生の思い出が出来ました。
　しかしまだ初日。さぁこの先、この不安要素一杯の長崎で、一体何が俺を待ち受けるというのか!？
　

TO 長崎。

　さらば。汚れきった本州なんぞでくすぶっちゃいられねぇぜ。時代は今、長崎 THE 盆。さらば。

馬呆10th。

　おめでとうございます。24時間周年パーティーでライブ。とは言え二曲だけ。時間はわざわざ長く取ってもらってて、色々曲順なんかも考えてはみたんだが、結局二曲。それがきっとベスト。マネークリップにコーンフレーク。叫んだ。叫んだ叫んだ。無力無力。しかしすーさんには伝わった筈。
　そして呑む。蕎麦屋と呑む。叫ぶ。蕎麦屋のにた君は声がデカい。隣に居るのにやたら叫ぶ。距離感が掴めないという障害がある人ではなかろうか？
　二人して叫びながら馬呆の隣のダーツバー。にた君の兄貴のお店である。まぁ我々は勿論ダーツなぞ嗜む訳も無く叫ぶ。真面目なダーツ客にはさぞ迷惑だったであろ。
　そう言や昔、ミナミのダーツバーでも騒ぎ過ぎて店員さんに怒られた事があるな。ヒカワ氏の姉ちゃんの店か。上司にダーツを投げつけたり、酔いに便乗してビンタしたりしてたんや。そら怒られるわ。各方面から。
　にた君の兄ちゃんと話してたら、うちでもライブして、て話になって、お店でかけてもらうＣＤを渡す約束をして馬呆に戻る。
　馬呆の座敷で、にた君は何故か上半身裸で寝ちまったので、おっぱいに油性マジックでまんこと書いて帰った。
　で気付けば近所の酒屋の関口さんと何故か名門。母と三人。今は亡き関口さんのお母ちゃん話で盛り上がる。家族っていーな、なんて思いつつ午前五時。関口さんは馬呆に帰って行った。俺は無理。
　明日、墓参り終わったら俺ももっかい馬呆に帰ってみよ。

反省人生最前線完全再生。

　無くなっちまったので作り直すしかねぇか。てな訳でブログ。
　久し振りだなお前達。さて挨拶もそこそこに夏休みであるなぁ諸君。私はそろそろ長崎にどろんさせて頂くとする。その前に明後日、8/8に福山のBAR馬呆の周年記念(何周年か忘れた)にてちょっとライブする。帰って来たら大阪花火、ほんでペーニャでワンマンや。
　まぁ相変わらずあまり書かないとは思うが、これからも宜しくな、皆の衆。