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ソムリエ第8弾★ゲンセンカン主人(つげ義春)

ああああああ
入検BOXパッツパツだっつーの!!
ちくそう明日の著作権テストNO勉強だし。

そんな中、心を沈めるためのソムリエです。


■ゲンセンカン主人(つげ義春)
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●スーパー駆け足解説:「つげ義春」(参考文献:ウィキ)
1937年10月31日生まれ。
水木しげるのアシスタントとしても有名ですね。
いわずと知れた『ガロ』を舞台に活躍した寡作な作家として知られ、
自らの生活観・人生観などと併せて独特の世界観を漫画史に切り拓いた巨匠です。
スクリーントーンを使わないため、カラー作品においてもモノクロ感が強く非常に暗く見える。
同じくトーンを使わない作家でも、黒田硫黄とは全く明るさが違いますね。
さらにストーリーのテーマを日常や夢に置き、必ずしも結末がハッピーエンディングでないことから、
救いようのない厭世的で虚無感または虚脱感を訴えた作風の漫画を得意とする、といわれます。

●で、「ゲンセンカン主人」。
前世や因果など仏教的なモチーフを前面に押し出した、
一種の恐怖漫画であり幻想漫画でもあり全体にほの暗い色調に貫かれている。
スーパー単純に言うと(BY浜アニキ)、
一人の男が、都会からは隔離された老婆だらけの温泉郷に立ち寄り、
宿でおかみさんを風呂場で襲うという。
こう書くと基も子も無いんですが、すみません。
時間と文章力がないんです。こんなんじゃ夏目房之介に殴られます。
あたくしはこれを大学1年の時に知りまして、
そりゃあもう泣き崩れるかと思ったわけです。
寒空の下、厚木の星を見ながら
ヘッドフォンをしたまま台詞を独りごちたのをよく覚えています。

※ちなみにこの本は…
ねじ式/山椒魚/沼/チーコ/やなぎ屋主人…と、
珠玉の短編集が詰まった傑作。
わら半紙のような頁、黒・赤のインクなどこ、凝ってるぅ☆
ちなみに冒頭の数ページは作者本人や家族の近影あり。


【オススメ度】 ★★★★★(星5つが最高)
やべーよコレ。泣くよ?
買ったほうがいい。ってゆうか買え。まじで。

※つげは後年、多くの漫画家たちに引用・オマージュされてるので
これ読んどくとけっこう楽しくなる。
特に古屋兎丸。笑う。

ソムリエ第7弾★マルホランド・ドライブ/デヴィッド・リンチ

今日は、おなかも減ったし
明日のテストやばいんで帰ろうかな~
と思った矢先に思い出したぜ、
ソムリエコーナー。


なので、ふと思い出した大好きな映画をご紹介。
『マルホランド・ドライブ』
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デヴィッド・リンチ監督

リンチ監督。多分、このメールを送る人は
みんな知ってるんだろうはずなので人物紹介は割愛。

リンチ自身が「ハリウッドのダークサイドな部分を描きたい」
と渇望してメガホンを取ったんですが、
映画会社の圧力からお蔵入りになった作品ですね。

ハリウッドビジネスのダークネスだったりってのがパキっとかかれてて、
同性愛だったり、嫉妬だったりってな感情なんかが入り乱れて
見た後、良い感じの余韻が残る作品なんだな。

で、なんでこれがイチオシに入るかというと、
リンチ監督から映画を見る前に
“デヴィッド・リンチによる10個のヒント”を与えられ、
それを観客は手に、一緒に謎解きを考えていくという
参加型の仕掛けが、なんとも面白かったりするんだな。

ちなみに、ヒントは以下の形で映画上映前に与えられるんです。

映画の冒頭に、特に注意を払うように。少なくとも2つの手がかりが、クレジットの前に現れている。
赤いランプに注目せよ。
アダム・ケイシャーがオーディションを行っている映画のタイトルは? そのタイトルは再度誰かが言及するか?
事故はひどいものだった。その事故が起きた場所に注目せよ。
誰が鍵をくれたのか? なぜ?
バスローブ、灰皿、コーヒーカップに注目せよ。
クラブ・シレンシオで、彼女たちが感じたこと、気づいたこと、下した結論は?
カミーラは才能のみで成功を勝ち取ったのか?
Winkiesの裏にいる男の周囲で起きていることに注目せよ。
ルース叔母さんはどこにいる?
 にくいぜ、リンチの演出。

このヒントをもとに、何度も映画を見ると再発見が有ります。
これこそ、噛めば噛むほど美味しい映画といえるんじゃないかしら。

ちなみに、私は謎解きの半分くらいを理解しましたが、
後半分はネットの情報を頼りに、後は謎のままだったりします。

見たこと無い人は是非一度、
見たことある人は一緒に話したい作品。

リンチ作品の中では、一番好きだったりします。



最後にRさんが紹介したシュールレアリストということで、
tanasinnのアスキーアートで、さようなら。


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ソムリエ第6弾★ザ・ワールド・イズ・マイン(新井 英樹)

ハイっ!続いて
★ソムリエ第5弾です★
今日のオススメはこちら↓

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「ザ・ワールド・イズ・マイン」 新井英樹・著
まずは…漫画家:新井英樹について
20代中旬に脱サラしてアフタヌーン四季賞受賞、漫画家になった作家です。
くるり、村上龍などをこよなく愛する漫画家。
生と死、血と肉、性的表現を書くのがめちゃくちゃうまいと思う。
画面から臭ってきそうな彼の絵は、この作品のストーリーをさらに引き立てている。
で、このワールドイズマインは…
その過激な暴力描写とストーリー性から話題を呼び
呉智英、岩井俊二、松尾スズキ、庵野秀明、宮崎哲弥、高橋源一郎、樋口真嗣
といった著名人から絶賛された。

■ストーリー

都内各所で爆弾を設置するモンちゃんとトシの二人組(トシモン)は、
北を目指し道中の青森県で成り行きから連続爆破、
警察署襲撃、殺人代行といった日本全土を震撼させる無差別殺戮を開始する。
それは内閣総理大臣までも舞台に引きずり出す大きな勢いに。
時期を同じくして北海道から津軽海峡を渡ったといわれるヒグマドンと
名付けられた謎の生物が出現して次々に人々を惨殺して東北を南下していった。
それを追いかける鉄人と言われる熊撃ちの老人と新聞記者。
そして遂に3つの点が秋田県大館市で遭遇する。
ここで初めてヒグマドンの全貌が明かされ物語は
アメリカ大統領すら巻き込む全世界レベルで進行していく。

・・・・
と、壮大な話。


トシモンと呼ばれる二人が、村上龍「愛と幻想のファシズム」に出てくるカリスマ鈴原トウジ、

ゼロの関係の様にも感じます。全世界を巻き込んでいくさまは圧巻。

作品貸出はおにょりまで?