さて、
長野は善光寺、宿坊を味わう旅記録の続きです。
翌日の朝は
6時10分に集合をして
淵乃坊さんの係の方に案内をしていただき
宿泊者全員で「お朝事」です。
日の出とともに本堂で始まるお朝事【あさじ】は、善光寺全ての僧侶が出仕して行われる法要で、1年を通して毎日欠かさず行われています。法要は毎朝天台宗と浄土宗の順に二座行われ、法要の中では普段閉ざされている御本尊前の戸帳が上げられ、善光寺の御本尊である一光三尊阿弥陀如来像が納められた瑠璃壇【るりだん】と厨子【ずし】を垣間見ることができます。尚、お朝事では参拝者からの供養・祈願を受け付けています。法要にお立ち会いの際は瑠璃壇に一番近い内々陣へお入りいただけます。
宿坊って寒いの?
と聞かれたのですが、
暖房は抜群で
お宿内で寒さは一切感じませんでした。
トイレと洗面所は共用になるのですが、
その廊下も一切寒くなかったのが嬉しい♡
朝の参道は、
昨日の午後とは打って変わって
この静けさ。
仲見世通りもこんな感じで、
とても厳かです。
淵乃坊のスタッフさんに案内をしていただき
周辺の建物やその役割、
6地蔵の意味などの解説をうかがいながら
御本堂を目指します。
善光寺に一番近いお宿が
この松屋旅館さん。
昔は、ここの場所が御本堂だったそうですが、
13回の火事を経て今の場所になったといいます。
そんなこんなで
「へ〜」というお話をうかがっていると
まずは天台宗の貫主様のお数珠頂戴。
お数珠頂戴(おじゅずちょうだい)とは、お朝時の時などに大勧進貫主や大本願上人が参道を往復される際に、頭を数珠でなでてもらうことを言います。
貫主や上人が参道を往復される際に、石頭にひざまずいて手を合わせ、お二人から数珠で撫でてもらいます。功徳を授かる機会として、地域にも根付いており、お朝事の際には多くの人が参道でひざまずいて待機しています。
こんなお朝事が同じ日本国内で
毎日365日行われていただなんて、もう、もう、もう、
すごすぎです!!!!
この後は御本堂で
天台宗のお経から。
御本堂は写真不可なのですが、
あの圧倒的煌びやかな世界観は
今でもしっかり脳裏に焼き付いています。
その後は
昨日に引き続きご戒壇。
鎌倉にも戒壇があったと思うのですが、
比べ物にならないくらい深い・暗い・長い。
前日、「怖い」と言っていた母は
2回目は辞退しておりました。笑
そのくらい、長くて暗くて怖い・・・。
ちょうど、仏様の下にご戒壇があり、
錠前に触れることで
極楽浄土を約束していただく、というもので
欲深い私は
2日間連チャンで存分に触ってきました!
その後は、
再び御本堂で浄土宗のお経を頂戴します。
浄土宗は天皇家からご出家された
尼さんが住職となられるのが慣わしだそうで
この日は53歳という若さで
とても美しいお上人様でした。
天台宗のお経は
太い男性の声で落ち着く感じ。
浄土宗のお経は
美しい女性の住んだ声で
清々しい感じ。
どちらも頂戴できて
本当に素晴らしい機会でした。
帰りはお上人様のお数珠頂戴です。
さすが女性の方だけあって、
頭に数珠が触れる感触はとてもソフト。
本当にありがたい
貴重な機会に母も私も大感動。
のんびりと宿坊に戻った後は
すでにお部屋に用意されていた朝食を
いただきました。
朝も動物性のものを一切使わない精進料理です。
とてもおいしかった♡
朝食の後は・・・・・。
再び仲見世通りで
お買い物を楽しんで
その後は小布施に移動です。
小布施は栗の街で有名ですね。
次回で旅ブログもラストです!!!
日本美食脳アカデミー協会
高久恵美子