フォニックスに関しては何度か記事を書いているのですが、

 

ここ最近 読みに関する相談が何件か続いたので、あらためて記事を書いてみようと思いますクローバー

 

 

 

 はじめに

 

 

まずはじめに・・・これから書くことはみんなに当てはまることではないことをご理解くださいニコニコ

 

 

自分の受け持っている生徒さんだったら、どうすれば読めるようになるか、何をすればいいのかというのは、ある程度 目処を立てられますが、会ったことのないお子さんの場合は、

 

 

どんな性格なのか、

どんな英語力なのか、

どんな子なのか、

 

そういうものが分からないので「これさえすれば!」という断言はできません。

 

 

子どもによっては、フォニックスを必要とせずとも読めるようになる子もいるし、フォニックスをやっても読むのに苦戦する子もいます。

 

 

なので、ここに書いてあることは「こうすれば読めるようになるよ」というノウハウでもなく、「フォニックスはやるべき」という情報でもなく、あくまでもおおまかな目安です。

 

 

 

 

 目次

 

 

  1. フォニックスの導入時期っていつがいいの?

  2. サイトワードとフォニックス、どちらが先?

  3. 英語の土台がない子はどうする?

  4. 音は入った。その後は?

 

長くなりそうなので この記事では『1 フォニックスの導入時期』について。

 

 

 

1. フォニックスの導入時期

 

 

教室でフォニックスを導入する場合は、生徒の英語レベルは一律ではないけれど、同じレベルのクラスであれば同じタイミングで導入しますよね。カリキュラムの進度具合、あるいは先生の判断で。

 

 

じゃあ、家庭ではどうしたらいいのか?

 

 

「何歳がベスト?」

 

「早い方がいい?」

 

 

そういう疑問もあると思いますが、こればかりは子どもによって違うので一概に「いつ」とは言えません。でも目安になることと言えば、

 

 

四角グリーン ある程度発話がある

四角グリーン 基本語彙が入っている

四角グリーン 文字に興味を持ち始めた

四角グリーン アルファベットの小文字を認識できる

 

 

こういったことが目安になるのかなと思います。

 

 

 2-1: ある程度 発話がある

 

 

 

これは次の項目『基本単語が入っている』と重なる部分が多いです。

 

「ある程度の発話がある」というのは、決して流暢に英語を話せるということではなく、ある程度の基本語彙を聞き取る力があり、自分でも口に出して言えるということ。

 

 

そうすれば文字を導入したときに「読めるけれど意味が分からない」ということにはならない。

 

 

例えば

 

Sam had a cat.

 

という文。

 

 

もしcatだけでも知っていれば、男の子と猫の絵があれば、「男の子と猫のお話かな」と推測できる。絵がなくても、猫が出てくるということは分かる。

 

 

こういう理由から、その後の文章理解に繋げるためにも、ある程度の 発話は目安になるんじゃないかなと思います。

 

 

 

 2-2: 基本語彙が入っている

 

 

英語教室によっては、基本語彙を入れつつ、同時にアルファベットの音を導入するところもあると思います

 

基本語彙(動物、色、物の名前など)が重要と考えるのは、語彙が入っていなければ、フォニックスを導入して3文字単語を読めるようになったとしても文の意味が分からないので、それ以降 読みの成長が伸び悩む可能性もあるから。

 

 

日本語を混ぜて読みを導入する方法もあると思いますが、低年齢であれば、日本語を介さずに音に慣れさせるという意味でも、訳は入れない方がいいと感じています。

 

 

 

 2-3: 文字に興味を持っている

 

 

教室で英語の先生が主導で体系的にフォニックスを導入した場合は、子どもが文字に興味あるかないかは、上達の違いに差は出たとしても そこまで大きく影響しないかもしれませんが、

 

 

家庭でフォニックスを導入する場合、子どもが文字に興味がなければ一生懸命フォニックスを導入したところで、導入する労力の割にはなかなか身につかず、逆に子どもの負担になる可能性もあります。

 

 

リスニング力もある、

スピーキング力もある、

だけど読みが進まない。

 

 

そういう場合は、もしかしたら時期が早すぎるのかもしれません。そういう時は無理に取組みを続けるのではなく、少し待ってみる

 

 

小学校で本格的に読み書きが始まるというのも、6-7歳が一つの目安だと考えられますよね。

 

 

運筆力が高まり、文字への意識が高まる時期だからではないでしょうか。そういう意味でも、子どもが未就学児であれば、「まだ読んでくれない」と焦る必要はないのかなと。

 

 

最近文字に興味を持っている

「文字を指して何やら読もうとしている」

 

 

そうなったら、導入時期を考えてもいいかもしれませんね爆笑

 

 

 

 2-4: アルファベットの小文字を認識できる

 

 

 

そして最後に、アルファベットの小文字を認識できるか。

 

 

アルファベットの音(ア・ブ・ク・ド)を導入すると、その次のステップとして、c-a-tとか b-a-tとか、3文字読みに進みますよね。その次は

 

 

サイレントeルールや

母音が二つ続くときのルール、

サイレントgのルール…

 

 

など色々ルールがあります(やらなくてもいいルールも)

 

 

その次は

 

The cat is on the mat.

 

 

といったような簡単なセンテンス。

 

 

赤字を見ても分かるように、英文で出てくるのは固有名詞や最初の文字以外ほとんど小文字なので小文字を認識できなければ文字読みは難しい。

 

 

小文字は大文字よりも形的になかなか覚えづらいので、

 

お風呂に貼るポスターでもいいし、

小文字アルファベットのフラッシュカードで

カード取りゲームしてもいいし、

 

 

小文字を認識できるようにサポートすると良いかもしれないですねニコニコ

 

 

 

*大文字と小文字が一緒の面に書かれているものよりも、別々or違う面にあるものがおすすめ。

 

 

 3. その子のタイミング

 

 

 

上のようなことから、フォニックス導入は「いつ頃がいいかな」と考えた時に、

 

 

 

基本語彙がまだ入ってなければ、読みを一生懸命進めるのではなくまずは基本語彙を重点的に、聞き取れて言えるような取組みを(同時進行でもいいですが)

 

 

まだ文字に興味を持っていなそうであれば、アルファベットの歌やフォニックスの歌など、耳から音を入れておいて時期を待つ。他の英語の歌をたくさん歌って、慣れ親しんでおくことも大事ですね。

 

 

発話も安定していて文字にも興味が出てきたのであれば、小文字を導入する際にアルファベットの音(ア・ブ・ク・ド)を入れてみる。

 

 

フォニックスの動画でもいいし、

Starfallなどのアプリでもいいし、

 

 

フラッシュカードで

丁寧に一音一音入れていってもいいですね。

(その場合は、正しい音を知っておく必要も)

 

 

(Analytic phonicsが土台のフォニックスの歌)

 

(Analytic phonicsが土台のフォニックスの歌)

 

 

 

今、うちの子どもはどの辺かな?

 

 

周りの子や、錯綜する情報に惑わされず、目の前の子どもの成長過程を見ながら

 

 

フォニックスをやる必要があるのか、あるいは家庭ではやらずに英語の先生などプロに頼むべきなのか、というのを考えるといいのかなと思いますニコニコ

 

 

 

 

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