これまで数回に分けてフォニックスについて
書いてきましたが、
フォニックスって
絶対に必要?
絶対というわけではないですが、
低年齢であれば、
知っておくと、子どもにとって
英語が読みやすくなります。
中には、フォニックスを入れずとも
読み聞かせていたり
語りかけていたりしているうちに
自然に読めるようになってしまう子もいます。
でも低年齢であれば、
こういう子は珍しいと思います
文字に対して敏感で
自分の中でルールを見出せる子は
もちろん いますが
そこまで多くはありません。
そういう意味でも、
多少でもフォニックスのルールを教えてあげることは、
読み始めの負担を減らすことになると思います。
フォニックス導入のタイミングとしては、
やはり語彙力がある程度ついて
発話が出てきてからではないでしょうか
(過去の記事『フォニックスを始める前に』参照)。
そして、ある程度、読みに流暢さが出てくれば、
フォニックスルールは忘れてしまいます
忘れるというよりも、
意識しなくなる、という感じでしょうか。
車の運転をされる方は
想像できると思いますが、
最初の頃は、色んなことに意識を向けながら
一つ一つの動作を慎重にしますよね。
でも慣れてきたら、無意識でも
視線やらないからさ手足が反射的に動くようになる。
その感じに似ていると思います。
つまり、フォニックスのルールが定着したら、
そこから どんどん推測しながら
新しく目にする単語を読むようになる
という感じでしょうか
そういう意味でも
いつまでもフォニックス・ルールに
こだわって やる必要もなく、
ある程度、英語を読み始めて
読みに流暢さが出てくれば
その流暢さを止めないためにも
ルールに戻る必要は あまりないと思っています。
下の動画は、昨日のもの。
ここ最近、Magic Tree House に夢中になっている娘が読んでいる様子です。
この動画での娘は、フォニックス・ルールのことは、一切 意識せずに読んでいると思われます。
たとえば、"gazed(じっと見る)"、"oak tree"といった単語(下写真 参照)。
これを読んでいるときに、
- gaze =「eが言葉のお尻についてるから、一つ目の母音は名前読みになる(エイ)」
とか、
- oak =「母音が二つ続いているから、二つ目の母音は読まずに、一つ目の母音は名前読みになる(オウ)」
なんていうルールは考えずに
見た瞬間に、単語を認識し読んでいます。
これは、繰り返し繰り返し
英文に触れることで
読みが自動化してきているから。
スピーキングと似ていますね
でも土台になっているのは、やはり
3歳の頃に触れたフォニックスです。
娘の場合は、基本のアルファベットの音が
入った時点で、たくさん読むことを一緒にしただけで、
難しいフォニックス・ルールは
ほんの触り程度しか教えませんでした。
これも子どもの成長を見ながら
補助を調整すればいいのかなと思います。
ただ、フォニックスは目的ではありません。
あくまでも読み書きを助けるための手段です。
「今、導入してもいい頃かな?」
「本当に今 フォニックスをやる必要あるかな?」
・・・というように、
フォニックスの導入時期や必要性は、
子どもの言語成長や文字への関心度を
しっかりと考慮して
決めるとよいのかなと思います。
そして、多読に繋げたいのであれば、
やはり赤ちゃんからの本の読み聞かせも大切と感じます
自分で読める本は増えましたが、
娘もまだまだ読み聞かせが大好きです