SMART PANEL -68ページ目

UFOと恋人

SMART PANEL-UFOと恋人

筋肉少女帯/トイズファクトリー
 高円寺庚申通り商店街をカップルで歩きながら「高円寺満喫だねー」なんて話してたオーケンをたまに見かけた。結婚してないし、彼女さんなのかな?確認のしようがないので未確認歩行物体です。そんな時によく『UFOと恋人』と心の中で言ってた。迷走かと疑うほどのコミックソングから、調子のいいCMソングとか、どうかしているアルバム。でも、高円寺のドーナッツ屋で女友達の話し相手をしながら作詞したエピソードなどを知ってから『高円寺心中』で「愛のパル通り」とか「ゲーセンで猫の背を撫でた」などの歌詞で、あの時の風景を思い起こして特別な気分になる。アジア料理店バーミィに「レシートくじ今月の当選者大槻ケンヂさん」と貼ってあった。

孤独の太陽

孤独の太陽

 

桑田佳祐/ビクターエンターテインメント

 サザンオールスターズは苦手な私が、唯一持ってる桑田佳祐ソロ活動のアルバム。人間の、男の、いやしい心が、そこはかとなく見えかくれする感じがいいです。『真夜中のダンディ』『すべての歌に懺悔しな』が入っている時期のソロなのにシングルの『祭りのあと』が未収録なのは残念。ちなみにコンサートビデオ『すべての歌に懺悔しな』のエンドロールは弾き語りで『ヨイトマケの歌』。これもCDに入れればよかったのにっていうか、あのビデオがそのまんまCDで出ればいいのによー。CD未収録のライブでやったカバーが聴けるよ!っておまけを設けてCD購入者にもセル版ビデオ買ってもらわないと儲からないのか。私が見たのはレンタルだけど。

雨にぬれても

雨にぬれても

 

menbous/Bad News Record

 メンボーズがバート・バカラックの名曲をカバーしたマキシシングル。1970年ビルボード第1位にして映画『明日に向かって撃て!』挿入歌『雨にぬれても』そして『バースディ』『つつんでひらいて』『雨にぬれても/カラオケ』の4曲。ギターもボーカルもあんな感じなのでみごとにメンボーズの曲になっている。カラオケがついているのは巷のJ-POPシングルには平均的にカラオケがついてるからなんだろうけど、メンボーズ演奏のカラオケバージョンはレベル高い。最上級のなごみサウンド。インストギター、サックス入りで、ぬくぬくコロコロしていて柔らかさではゴンチチを超えている。デパートの売場でかかってそう。いい意味で。

POP

POP

トーストガール/philter records
 よく知らないんですけど、頭にトースターをのせてる人です。「パンの焼ける時の「チーン」て鳴るポップアップがかわいいので、そのトースターの魅力を世の中に広めるため」という事らしい。サウンドはゆったりぼそぼそのボーカル入り。トースターのベルは無し。英語多め日本語少なめの曲で、はじけたテンションでなく普通に聞ける。低音がモワッっとかなり太い事に気づく。歌詞カードはあるが、作曲&エンジニアの表記は無い。自分を表現したい素人が、まず歌を出してCD屋の棚へ露出するのは、顔を売りたい女優がとりあえずCDを出して、テレビの歌番組を一巡するのと同じ。音楽作品がキャンペーン行脚のステップの一つなのだろう。

マツエジュンのゲバゲバ宣言

松江潤のゲバゲバ宣言

松江潤、バッファロードーター・リズムセクション/ミディ
 SPOOZYSの人。鴨川つばめのイラストジャケだったので買った。そういえば『マカロニほうれん草』でもロックネタ多いもんなー。絵のタッチからポップなのかと思ったらけっこうロックだった。普通にかっこいいバンドの音。といってもスプージーズ聴いたこと無いし、そもそもギターバンドに対してどうでもいいと思ってるので、他のバンドの名前が浮かんで「この曲は○○みたい、今の曲は××みたい」ってその程度しか受け取れない。インターネット通販のWEBサイトでHMVと新星堂の両方が『ゲバゲバ白書』っていう登録ミスが共通なんだけど、もしかするとデータベース入力した業者が一緒?一方が他方のコピペしたとか?

伊丹十三です。みんなでカンツォーネを聴きながらスパゲッティを食べよう。

 

伊丹十三、高梨木聖(いたみじゅうぞう、たかなしこみな)/Solid

 伊丹十三がスパゲッティに関するウィットに富んだテーブルトーク連発。区切りごとにイタリア人の微妙な日本語カンツォーネが流れる。TFMアバンティのカウンターの様だ。うんちく王のウィットを含んだトークにキャッキャ!喜ぶ高梨女史の笑い声がめちゃめちゃカワイイ。この笑い声におカネだしてもいい!レコードの再発CDなので「針を戻してもう一回聞け」などと言う。それに、アナログ盤サイズで読み物になる体裁の4段組みレイアウトのコラムが、CDサイズだと1文字が1ミリ弱。虫眼鏡で読む。伊丹十三の料理では「マヨネーズ+アジの開き+カイワレをトーストにのせて」ってのが私の生涯ベストパンの具。

TB-303 EXPERIENCE

Tb-303 Experience

DJ MAX/independent*
 TB-303をカフェでいじってる女の子の写真をジャケットにするバランス感覚を持った303好きを見つけて大笑い。思わず購入。こうゆうおもしろい人が、地方の場末のテクノCDショップにCDR作品を出しているといううれしい事実。まだまだ世界はおもしろいな。全6曲ともBPM140キッカリで6分以上の長さ。初心者DJならどこからでも使いやすい。曲はTB-303満喫にとぼけた上モノがあったり、逆にどの曲も中盤になると全く同じ音色のアシッドな展開になるので1曲ごとの特徴はとくになく、どれも同じ。イイじゃないか開き直れば。駄作ではないが全部同じ!これのレビュー書いたら、酷い扱いの無断リンクが増えたよ。恐ぇ~。

Delicious Hip

Delicious Hip

デリシャス・ヒップ/SONY MUSIC ENTERTAINMENT
 トーキングモジュレーターもミャオンミャオンいってるし、超ファンク!チャカ、PSY・S解散翌年1997年のユニット。こんなに良いのなら、チャカのソロ&別名義ユニットのアルバムを全部そろえちゃおうかなと。久保田利伸の曲は、さすがファンクボーカルの聞かせどころの技(?)が全部入るようになってる。英語マシンガンラップ、声張ったり唸ったり「ウーフッフゥー、イェ゛~」この歌声の自由自在感なに?!ベースに江川ほーじん参加でベキベキやってる。作詞作曲が近田春夫のディスコっぽい曲のタイトルが『ディスコっぽいよね』。近田春夫とのユニットで、デリシャス・ピッグというのもあったらしい。

BALANCO(バランソ)

BALANCO(バランソ)

 もう、髪の毛切ったって、猫が恩返ししたって、べつにこのままやってくれればいいです。このアルバムに関口和之の参加って、フリーペーパー「ローリングココナッツ」の対談の後だからかな?レコーディングのほうが前かな?ウクレレネットワーク。『君に会いに行きましょう』は斉藤和義の人なつこい声とハモリやってるし。たとえ、メガネをはずしたとしても、このうららかさは変わらないのでしょう。今どき、清楚な見た目ということは、周囲に合わせない頑固ということなのだから、つじあやのファンが期待するものにこだわらず、やりたいことを80歳くらい超えてもやっていてほしい。風が吹いた、月が出た、君が居た、その調子で完全。

Because

Because

斉藤和義/FAN HOUSE
 組み立てカレンダーがついてたけど、そういうのはべつにいりませんから。『歌うたいのバラッド』のライブ盤は持ってたけど、これで原盤保管。あらためて聴くと『ジユウニナリタイ』とか『蝉』とかダッサイ曲多い。でも、ロック的なヤボったさダサさは、そのまんま感情の浸透圧が高く、一回りして何度も聴きたくなる曲だったりする。部屋でCDかけながら、思わず声に出して歌うのがこれ。斉藤和義はどこもカッコよく無いけどカッコイインだよなー。お姉さんが勝手に、オーディションの書類を出してしまったのがキッカケで、出した先がレコード会社じゃなくて深夜テレビ番組「えびす温泉」のエビ音バトルっていうのが、ストーリーとしてこれ以上無いよね。