アタシはキレイな水滴のfilmウフフ
blgtz/inu-rec
移動しながら、書類を読みながら、何かをしながらでしか音楽を聴いていなかった。今日ふいに、ヘッドホンではなくオーディオスピーカーで音楽を聴くためだけの時間をあらためて、何が聴きたいかとCDラックを見た時に、コレしか無いと思ったのがビルゲイツだった。1曲9分の長編が2つ。歪むギターは嵐。轟音の静寂は蝉時雨。か細い声でなにか詞を繰り返している。これはテレパシーだ。ウネリ、サケビ、こんなにも聞こえるのにその奥をもっと聴きたくなる。壮絶ドラムから絶叫になり狂い咲くギター、感情的になることはエロい。そしてキモい。ライブパフォーマンスのカオス感と心地良さをよくレコーディング出来たな。向かい合う18分があっという間。→
スーパーマグナム
ブロンソンズ(みうらじゅん、田口トモロヲ)/TOSHIBA EMI
ちっきしょー、アンチみうらじゅんの私としては、みうらカルチャーグッズに対する不買運動を続けていたのだが、定食屋の有線から『マンダム~男の世界~』の大サビ「黙って俺について来い。こりゃもう、うーんマンダ~ム」と聴こえてきた数日後、CDを買っていた!おそるべし、チャールズ・ブロンソンのパワー。スカパラによる『ロッキーのテーマ』にも「ブロンソーン、ブロンソーン♪たいしたも~んだ~」という歌詞がついててこれもかなりマンダムだ。スカパラの完コピというだけあってボーナストラックのカラオケ版は、本物のサントラよりも、ホーンの立ちがいい。ブロンソンはバカボンパパに顔が似てるよね。→
Symphony Of Enchanted Lands Part2
Rhapsody/ビクターエンタテインメント
シリーズ全部のCDケースを並べて悦に浸る。間違えて輸入版を買ってしまって、もう一度日本盤を買い直したこともあったっけ。それも共に歩んだ冒険(涙)。完結した勇者の戦い「エメラルドソードサーガ」しかしまだ終わらない、新たなる物語りの始まりは、2ndのアルバムタイトル『Symphony Of Enchanted Lands』にPart2がついた枝番からスタートした。トラック1はナレーション~フルオーケストラの合唱曲4分、2曲目始まって溜めて溜めて、1分たってやっとボーカル登場。焦らされ焦らされ、「待ッテマシタ!」と。かっこ良すぎる。これでもかこれでもか過剰なまでのシンフォニックヘビーメタル。→
kyu-box.
大正九年/Vap
キラキラレコード卒業してインディーズからメージャーで、奈良美智ジャケだもんな。おい!キューこのやろう。とか思ってしばらく買わずに忘れてたんだけど、大槻ケンヂがバンドの解散のきっかけがBBSだったことを話してて、その時の教訓を曲にして大正九年+特撮でこのアルバム入っていると。それが『ネットで叩いてやる!』だった。一方、大正九年本人はネットでは愛されてたと思ったけど、ロングインタビューで「病気になっちゃって」とか。大人のビジネスに乗った感あったけど舞台裏で苦労したんだなぁ。偏見除いて素直に聴けば、サウンドはやっぱり良いし『Far Day』とか英詞曲でウイスパーで普通にかわいいだろ。へこみ体験もいずれ曲になるんでしょ。→
虹色の吹雪
小谷美紗子/東芝EMI
2003年のアルバム『night』は傑作だった。その数ヶ月後に出された3曲マキシは『虹色の吹雪』どれもアルバム未収録。考えようによっては2枚組大作の2枚目ではないかってほどに、この時期の音つや、テンション、インタビューコメントにあった「ドライブの車中で聞けるように」という心地よさまでも集約されている。『彫刻』はピアノ一本の弾き語り、英語フレーズも無く「誰かの幸せの裏で誰かが泣いていたかもしれない」と唄う。初期作『自分』の「私の平穏と世間のニュース」よりももっと他者の出来事が胸の内にある痛みを感じる。東芝EMIがCCCD仕様にしてしまったことが残念。レコード会社移籍したし、通常版での再発か再収録は無いのかな。→
声
音楽室/People's Record
ギターもドラムも激しくなく、甘い声の男子もバイオリンの女子も唄うが、どちらも上手くはないという、字に書いてしまうとなんともゆるい横顔だが、ライブ撮影のカメラマンがいい腕だと思った。バンド名なりの雰囲気を持った夕焼け青春歌謡バンド。いつの時代も、これくらいの年代が数年間青春バンドをやって巣立って、次の青春バンドが出てくるリレーションあるよな。高円寺GEARに出ててた転校生ってバンド、今どうしているかな。「次のライブ、GEARで来月入れたんだけど、Weezerの来日公演とぶつかってしまって。ゴメンナサイ。ライブをキャンセルします。僕らWeezer見たいんです」って謝ったそれが転校生の最後だった。→
ITCHI GO ITCHI E
Pierre Barouh/Sarav
もう福間未紗の新譜は出ない。冷たいものがちらつく音楽を唄っていたあの人。今はどこかで、あたたかな鼻歌をハミングしているかも知れない。そうだといい。そういえば、昔、一曲だけコーラスで参加してたCDがあった!情報を参照してフランスで発売された『一期一会』を通販で買った。ステレオから流れてきた98年の彼女の声は、胸の詰まるくらいの郷愁だった。いや、コーラスのパートはごくわずかなのだけど、これはまったく私の思い入れ。私、本当に、あの頃、あなたの歌が好きだったのです。あの頃の私の気持ちが、あなたの声にはいつまでも在るのです。ピエール・バルーの音楽はマリンバや木管、金管、ピアノの入った穏やかなポップス。→
BLIND SPOT
S.S.T. BAND/ポニーキャニオン
最小単位「1基盤」のゲーム音楽が心を掴むコンピュータサウンドとして脚光を浴び、人前へ出る為に、会社内の部署がバンドを名乗るかという、そんな時期があった。あくまで音楽開発事業部としてチャリティーコンサートを開いたナムコに対して、カリスマブランドSEGAはいち早く「バンド」宣言。この分かれ道を歩んだ後の本作は、もはや音色と制御のコンピューターサウンドでなく、T-スクエア系統のフュージョンバンド。F-1とのタイアップテーマ曲も収録。コンピューターでなら再現できると作曲した超絶技巧をバンドでやるために皆凄腕に。そうしてバンドとしてのスキルアップの末に、バンド作品としてのインストアルバムを発表した。→
TOP RUNNERS
村治佳織、押尾コータロー、PE'Z、PONTA BOX、寺井尚子、小野リサ、アン・サリー、BLACK BOTTOM BRASS BAND、村上ポンタ秀一feat.Kiroro、松居慶子、coba、藤原道山、姜建華、吉田兄弟、TINGARA、ジャー・パンファン、工藤重典、大萩康司/Victor
司会が大江千里の頃のNHKトップランナーのオムニバス。尺八、三味線、アコギ、ピアノ、二胡は大先生が2名と、お茶の間が安心して聴けるヒーリング系が多い。アンサリーも出てたのか。再放送しないかなぁ。結局、PE'Zの『Akatsuki』ばっかり聴いている。その次の司会者、武田真治の時代はサックスの乱入とかあってライブをやる回が特におもしろかったな。→
大吉/大凶

Q'Hey x Koji Morimoto/Moon Age
CD買ってお店でポスターもらうのなんて、高校生以来か。ジャケットイラスト森本晃司は数年前から「ロックは高円寺、ジャズは阿佐ヶ谷であるように、吉祥寺をテクノの街に」と公言している。ねじれたシンセブラスとバンブーパーカッションが小刻みに反復する『大凶デス』。四つ打ちとパッド、303系ウニョニョベースの『大吉ハイ』。大凶と大吉とが交錯するMIXの3曲収録のマキシシングルサイズ。ミニマルテクノの黄金律に、このアートワークとくれば、海外の人だって欲しがるのは目に見えているが、何枚プレスされ出回ったのだろう。テクノ系のニッチな場所でだけ告知され、早い者勝ちで手にしたイメージもある。→








