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星の王子さま reading and music

星の王子さま reading and music

 

小林麻耶、小笠原亘、小島慶子、斎藤哲也、安東弘樹、浦口直樹、駒田健吾、向井政生、岡田泰典、赤荻歩、豊田綾乃、小林 豊、ビューティフルハミングバード、野崎美波/nowgomix record  星の王子様。話しは好きだけどイラストがキライなので、部屋に置きたくない本なのでしたが、TBSが朗読で出したので買って聞いています。良いです。もやっとした表現を、どんな絵だろうか想像するのです。絵柄も構図も思いのままです。このCDはラジオCMで知ったのですが、BGMだったエンディング曲の『そっと目を閉じて』がステキな贈り物でした。おはなしとサントラの2枚組。「本当に大切なことは目に見えない」としたら、このCDドラマこそが『真・星の王子さま』だよ。

Dance with the Pappys

Dance with the Pappys

PAPPYS&/K.O.G.A Records
 ベテラン漫才師オール阪神巨人、往年のTVCM「車にポッピ~!」のメロディで「ダンスウィズパッピー!」とスタートするガレージロック。車にポピーとの繋がりは無いのかもしれないけど、ジャケットで車に乗っているので、デザイナーは意図しているのか。んなわけねぇよ。熱狂してるパーティーなコールや、3ピースをジャマしないような鍵盤もなにげに入ってるし、ギターもワウワウいってるし。パピーズにハズレ無し。かけた瞬間から没頭できる。6曲中ラストのミドルテンポの『Sweet Pain』以外全部2分台というまるでメドレーのような疾走感。ダウンロードの単曲購入とかしてる場合じゃない。トレーにディスクを放り込め!

胡弓インプロヴィゼイション

胡弓インプロヴィゼイション

 

向井千惠/P.S.F. Records
 発売時の1990年インターネットは無い。CDショップで商品を持ても透かしても、音楽は聴こえない。頼りになる情報誌が「良い」「酷い」と書いてもやっぱり音は聴こえない。そんな時代に、酷い商品が放たれている。胡弓というか、二胡を持っているようだが、音楽らしいフレーズは弾いていない。ジャケットの挿絵からすると、部屋に置いてある鉄板を叩いているようだが、音楽らしいリズムは無い。そんなCDを買って、持ち帰って再生した後どうするのか?ジャケットを見ながら必至に読み解き、払ってしまった数千円を取り戻そうと食らいつく。おカネ損したと思いたくないからだ。しかし、これは損失だと認めよう。あえて言うが、時間の無駄!

心呼吸

心呼吸

 

Laマーズ/bananamix records

 高円寺の駅前で数度の遭遇から、十条のお風呂屋ソロコンサートまで追っかけて、このCDは教会でのコンサートの時に買ったんだ。レコ発ワンマンで、ゲストもCD参加のトイピアとかグラスハープの演奏家が入って、繊細な空気の振動を楽しむ良いコンサートだった。瓶を吹く息でつくった音楽は、まさに息づかい。そもそも演奏とは人力なのだけど、ここまで人力を感じる演奏は他に無い。カバーではなく、オリジナル曲のアルバム制作に挑んだ今作。演奏形態が先に分かってつくったオリジナルだけあり、以前時々見た瓶を複数持ち替えが間に合わない焦りもない。ビン笛が最大に活きるのはこういう曲なんだな。流暢な一体化を見せつけている。

Way of my attitude

Way of my attitude

hal/Victor Entertainment
 CD-EXTRA全盛期だったかも。パソコンに入れると、マクロメディアのディレクターで作られた、Flash的なメニューから、小さいサイズでQuickTimeのプロもビデオが見れたりする。halのCDジャケットは全部良いけど、中身は全部それほどでもない印象だった。この盤も、経年中古をけっこう前に買ったわけだけど『ヒッチ・ハイク』の一曲を手に入れたかっただけ。ティベリアで初ヒッチハイクをした時に、思い出したメロディ。でも、考えてみれば「あの頃に、FMでかかってたあの一曲だけを手に入れたい」っていう一曲が自分にある事が、きっとぼんやりした偶然ではなくて、音楽に込められたパワーなんだと思う。

モンドダイヤ

モンドダイヤ

大正九年/バップ
 コレは長いこと買わずにいたアルバム。売上評価がシビアなメジャー発の大正九年のCDを発売時に買ってなくて、後年自主制作に戻った『Rolling Boys & Girls』の頃に『モンドダイヤ』買ったんだけど。あらためて思うのは、アーティストの新譜を発売時に買うのって活動存続に対する支援だよね。その時の政策に対して一票投じるかどうかの統一俺選挙。もう打ち込みなんて単語はいらない。テクノポップというより、ミニマル色が強くなってカッコイイよ九年。『新開地から』『入会しました』はデトロイトミニマルでしょう。エンディングを作らずに、ハタと止まるループがイカスよ!「どいつどどいつ」もジャーマンエレクトロに対してのダジャレかな。

縫う

縫う

 

NUU/Boun DEE

 沖縄アーティストのコンピレーションで『悲しくてやりきれない』をカバーしていて、飛び抜けて気に入ったぬー。福岡Love FMの番組「さびしさ研究所」リスナーになり、そこからCDに辿り着く。愛情にしても、すごく身の回りのことを気づいたメモみたいに唄にしてて、伝票ラベルでなくボールペンで届け先の宛名が記されている様な確かさのある発信です。こういうの、タイアップだの広告枠だの電波=メイクマネーな東京の番組じゃ、なかなかオンエア曲に割って入る事が出来ない。首都圏とは違う地産のいいものを届けようとするFM局を聞ける地域が時々うらやましくなる。札幌、静岡、福岡のFMは特に、後々好きになるアーティストがぽこぽこ現われる。

 

 

 

Love Love Dreamer

SMART PANEL-Love Love Dreamer

YURIMARI/エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
 学校出たての若者が「パッパラー河合ワークス良いっすよ。ポケットビスケッツのスネアの音が今聴いても理想のスネアです」というので「ユリマリは聞いたか?」と返した。爆風スランプの様にワンアーティストで、コミック&シリアス両方こなせるパッパラー河合仕事はユリマリだけ。サンプラザ中野詞曲、パッパラー河合作曲コンビでプロデュース。爆風スランプの『大きなタマネギの下で~はるかなる想い~』(1989年シングルカット)の中で主人公の男の子と文通していた女の子側が、あの当日を思い出して手紙を書くアンサーソング『初恋~はるかなる想い~』を託した期待でも河合の思い入れを計る事が出来る。

BAKUFU-SLUMP SINGLES

BAKUFU-SLUMP SINGLES

爆風スランプ/ソニーミュージックエンタテインメント
 「早稲田大明神ステッカー」をもらった身としては、その頃でイイ思い出は結実してて、活動後半は実はよくわからないのだけど、猿岩石の応援歌『旅人よ』はやっぱりグッと来るパッパラー河合節だし。シングルを続けて聞くと、貸しレコード屋「友&愛」とか、昭和天皇崩御の前後『Runner』の秘話とか、学校の前を中野さんが通ってみんなで手を振ったとか、走馬灯。『大きなタマネギの下で』では武道館が特別な存在だったこととか。今やあんな感じのサンプラザ中野だけど、バンドブームより一歩先にデビューしてた際立つ異端児だったし、バンドマンの範囲内じゃなく世の中的に変人で、でも真剣だったから私は好きだったんだな。

Sweeter Than Suite

Sweeter Than Suite

HAL FROM APOLLO '69、Twelve、b-flower、インスタントシトロン、バターフィールド、ブルーアイズオブフォーチュン、WEFFER CRUIS、CALIN、パラダイス・ガラージ、 ネロリーズ、NANACO、他/TOSHIBA EMI
 プレミア高値の8cmシングル盤以外では、このコンピでHALの『Rocket Khaos』を聞けると知り10年探した。ギターのzoeが他界したあと。彼のWebでラストメッセージ的にアコギ弾き語りのロケットカオスが公開されたのと、ほぼ同時期。ついに買えた時には、初めから終わりまで聞き漏らすまいと緊張しながら再生ボタン押した。出てきたzoeの音は、やはり私にとっての未来のロックだった。