フェイク

Mr. Children/トイズファクトリー
DTPオペフロアの夕子、社長が道楽で出店したカレー屋の味見係りとかで、仕事を積み残したまま社長に連れてかれた!おにぎり片手にマウス動かしてる他の女工達との夕子の差は?あのね、男をペラペラ喋らせる相づち「本当ですか!凄いですね!詳しいですね!」は素人レベル。その後「行きたくなっちゃった!食べたくなっちゃった!今度教えて下さいね!」で締めればOK。カネ払ってでも若い娘とそんな会話したいんでしょ、だってさ。何それ超糞ビッチ!「他の人には絶対ゆっちゃダメ!」って内緒話で私を共犯関係にするのもフェイクだろうけど、キミ面白いよ。珍しくマシンサウンドを使うミスチルの不気味な秘策にニヤリとする感じだ。→
A

電気グルーヴ/Ki/oon Sony Records
砂原まりん良徳がいたのって、結局、この作品までだっけか。『A』はサウンド&レコーディングマガジンの全曲解説を読んだり、TFMのドリルキングアワーもリアルタイムで聴いてて、制作方法についての公開がかなりあった記憶。ボーカルを10パターン同時にスタートさせ、フェーダーの抜き差しで一曲にしたのは『ポケットカウボーイ』。田中フミヤがレコードのスクラッチで盤の上に砂糖を撒いて音をガリガリいわせたのが『ガリガリ君』。おふざけとは別のフィールドで、きっちり心地良くつくり、悪ふざけは後のせ。発売時には気づきそびれていた『SHANGRI-LA』直後の『SMOKY BUBBLES』の朝モヤ感覚は抜群。→
recycled A

Thomas Schumacher、DMX、Dummy Run、London Funk Allstars、Mijk Van Dijk、Quadra、DJ Messiah、Jimi Tenor、他/Ki/oon Sony Records
初回盤赤いケースの『A』の隣に初回盤青いケースをそろえて置きたくて購入。Aシールは安めのフィルムになってた。大地に一面のチューリップがキービジュアルだった電気グルーヴ『A』のリミックス盤。ジャケット中面は一面のラベンダー。元曲がドカドカ激しいやつはわりとトリッキーに。ハウス『シャングリラ』は小さくまとまっててがっかりだった。『ナツネコ』とか『パラシュート』等フワフワしてたやつがカッコよくなっている。→
Music for the Jilted Generatio

TECHNODON

Non-Fiction
PSY・S/SONY MUSIC ENTERTAINMENT
PSY・Sを聴いたのは本作が初めてだった。カセットテープに録音したら、A面B面に分かれる折り返し地点の『木の上の方舟』アウトロと『天使のいる場所』イントロが繋がってんの!CDで聴くことが運命づけられたアルバム。ここで一つ時代変わったと感じた。兄弟とか友人の影響でなく、自分で掴んだ運命の一枚。その後、解散までずーっと全作品のみならず、キーボードマガジンの松浦雅也インタビュー記事をアレンジャーの教科書として追いかけ続けるが、やっぱり一番は『薔薇とノンフィクション』だなぁと聴き返す度につくづく思う。「人は十代の頃に聴いた音楽を一生聞き続ける」というけど、私にとってはこのCD。→
HIDE YOUR FACE

hide/MCAビクター
販売促進の紹介文でなく、又、ダウンロード1曲購入では無い、アルバム作品の買物妄想記「CDレビュー個人サイト」の失楽園について。検索に上がるウェブ管理人同士が刺激的に出会う時代は終焉した。つながりこそが優先目的のお手軽ポータルサイトに埋もれたレビュアーたち。好きなタイトルを上げる日記を頻繁に書くことが正解で、コミュ所属こそが社交。今や、個人サイト自体が無人島ディスクである。そして、アクセスアップの要素は画像検索。MP3に貼り付けるジャケット画像だろう。んで、ハイドユアフェイス初回盤、H.R.ギーガーがデザインした立体造形のジャケット画像を撮影してご用意しました!これで、私のCDレビューサイトはおしまいです。→
SPANNERS

THE BLACK DOG/eastwest records
1995年。グルーヴ機材じゃなくてシンセで丁寧に作っている時代の良さ。ゴリ押しのないふわーっとしたトラック。ジャケットの三頭一胴犬のCGもサウンド同様に過剰じゃなく、夏の日のそうめんの様にツボをついてくる。『Tahr』に聴かれるように、シャッフル気味のリズムがどこかお寺や神社でやってる夏祭りっぽい。宇宙的怪奇音と人の声が別の風景を見せる。2曲目『Bolt 1』の変則的な妙なリズムはサルサの拍子らしい。テクノボッサはあるけど、テクノサルサは世界初?とかソニックプレートのタケさんが言ってたと露骨さんに聞いた。テクノではないビートとアシッドベースの組み合わせが古いのに新しい。→
ガラクタ

螢/イオタ
「小沢健二がLIFEの頃、なにしてた?」が、元オリーブ少女との表文化の確認だとしたら「何歳までQuick Japan読んでた?」が裏文化の確認。1999年スカスカの薄っぺら商業音楽CDが100万枚売れた時代。とにかく本物のテンションが詰め込まれた音を聞きたい、という時にQJ誌上に登場したのが、螢の自作詩の朗読。当時13歳の消え入りそうな声には恐怖感や絶望があって、年上の聴く者たちには弱者を守りたい思い上がりが存在しライブはカリスマ化した。その熱は少女の個人一点へ向かうものでなく、蛍の様な自滅少女のキャラが成仏できる世の中を作る方へ向かわなかればいけなかったはず。少女の詩は誰かを引っ掻いたはずなのに、世界は窮屈なままだ。→
流行歌(はやりうた)

前川清/GUSS
君はホントにアッコが好きか?和田アキコの再評価って結局、小西康陽やクレイジーケンバンドの鵜呑みでしょ。私は日本のソウルシンガーだったら前川清をアピールしたい。うぉうぉうぉうぉ~。その声は、歌謡曲や演歌という文脈を切り離しSoulとして自分の耳で確かめよ!このベスト盤に集結した名曲『東京砂漠』『そして神戸』『長崎は今日も雨だった』。内山田洋と前川清が区別がつかなかった頃に聴いた曲たち、覚えてる!なかにし礼『花の時、愛の時』も覚えてる!。糸井重里+坂本龍一=『雪列車』を初めて聴いたのは「オレたちひょうきん族」のYMO主演の時代劇コント「三匹の用心棒」だった。そのコントにはシーナ&ザ・ロケッツも出てたんだよ。覚えてる!→