The Best of Enya

Enya/ダブリューイーエー・ジャパン
ケルト音楽だ多重録音だとか、そこは他の人に語ってもらうとして、私にとってはエンヤは、アイルランドではなく荻窪ルミネなのだ。X’mas、お年玉、バレンタイン、卒業祝い、入学祝いというギフトシーズンの冬。クリスマスソングがパタリと止んでも『Orinoco Flow』は鳴り止まない。駅ビル画材屋の店頭、客寄せファンシー雑貨冬商戦は、雪の女王エンヤと共に進軍するデスマーチ艦隊。すべてを包み込むような壮大な『The Memory Of Trees』は連日続くラッピング・アルバイトのテーマ。変形商品をやり直さず、一発で包み込んでリボンシールを貼り、口元に余裕の笑みを。コツは使用する包装紙サイズの選定だ。→
The Best Of Swing Out Sister

Swing Out Sister/ユニバーサルインターナショナル
SPデザインをやる全然前の学生時代、中央線某ルミネの今は無き某宇宙堂でバイトしてて、店頭の販促はそこで吸収した。店長が最年少の私を仕込んでくれたおかげ。商品としては無表情なクマのマスコットに「茫然自失ベアー」などとショーカードを貼り付けることでアホそうな女子高生が手にとってなんか喋った末に買ってゆくという。そんな販促か詐欺か分かんないカードを担当させてもらって良い体験だった。店長が選曲して流してたスイングアウトシスターは、きらびやかな駅ビルと客寄せファンシーグッズにピッタリで『Now You're Not Here』のルミ姉感といったら、たまらなく切なくて懐かしい。→
The Best Of Sixpence None The Richer

Sixpence None The Richer/ワーナーミュージック
軽快なアコギイントロから始まる『There She Goes』を聴いてて、シックスペンスがスキというか、結局、丸の内ネットラジオ「スォーノ・ドルチェ」から流れるライトな洋楽がスキなんじゃないかとか思ったけど、PV見れば、そうそう髪型がスキなんだよって思いだして、都会的ではないぬくもり感のあるバンドサウンドに、これはフリスクでなく味の長持ちするガムだなと思う。「俺のテクニック見ろや!」と出過ぎずに日常に溶ける存在こそがラブソングのテクニック。たまにCD通して聞いて最後に入ってる日本語バージョンの『Kiss Me』って、あれはメンバー的にはどうなの、日本スキなの? →
BEAUTIFUL SONGS - ココロデ キク ウタ -

James Blunt、Donavon Frankenreiter、Jason Mraz、David Gray、Ben Jelen、Katie Melua、Elin Ruth、Rob Thomas、Oasis、Damien Rice、Lisa Loeb、他/Warner Music Japan
ラブソング専門丸の内ネットラジオ「スォーノ・ドルチェ」を日中流しっぱなしにしていると、定番の洋楽がある。時間帯は変わっても、またまた『You're Beautiful』かかってるしDaniel Powterの『Bad Day』はいいかげんサビだけ覚えた。ハートウォーミングっぱなしです。番組とは関連ないけどコンピにするとこのCDの選曲になる。→
BEAUTIFUL DREAMER

Weekenders/forestnauts records
爽やかで甘くってエモーショナルなメロディー。 乙女ハウス全体を覆うスイーツさは完成度の甘さの符号でもあって、日本人特有のちょっと欠落したものを愛でる「カワイイ免罪符」にシンクロする。ポップ過ぎず、エレクトロ過ぎず、かといって最高のバランスでもなく。ガチのダンスミュージックファンから「英語ボーカルこの程度でいいのか、アレンジのツメはここまでか」と問われても、スイーツ相手にキツイ評価は無粋。「カワイイよね!」以上のポテンシャルを持っていない、求められないことを暗黙に知ってるから、ハウスとしての最高水準では無く「カワイイ枠の洋服屋で流れてるBGMとして最高だよね!」ってこと。→
BEAUTIFUL TECHNO

MEG、Aira Mitsuki、Sound Around、Saori@destiny、KALEIDO、中塚武、Q;indivi、Spangle call Lilli line、他/FOR LIFE
ちょっと待った!ヘッドフォンはこれでいいの?!正面向いてていいの?!なんか少しづつ疑問が残るジャケットだ。岸本セシルじゃなくて他にいるでしょ。顔が近未来みたいな、姿がフラッシュライトみたいな、ポーズが機材みたいなテクノビューティーなモデルが。オートチューン全盛を切り取った王道チューン1時間超え15曲の満腹感。m-floの曲のRAM RIDER-MIXや、RAM RIDERの曲のヤスタカ-MIXとか、名人同士のクロスワークも聞きどころ。→
BEAUTIFUL HOUSE

MAKAI、DOUBLE、MONDO GROSSO、AKAKAGE、sugiurumn、Ananda Project、Jazztronik、JAPONE BRETHREN、Fantastic Plastic Machine、他/FOR LIFE
爽やかで甘くってエモーショナルなメロディー。乙女ハウス全体を覆うスイーツさは完成度の甘さの符号でもあって、日本人特有のちょっと欠落したものを愛でる「カワイイ免罪符」にシンクロする。ポップ過ぎず、エレクトロ過ぎず、かといって最高のバランスでもなく。ガチのダンスミュージックリスナーから「英語ボーカルこの程度でいいのか、アレンジのツメはここまでか」と問われても、スイーツ相手にキツイ評価は無粋。「カワイイよね!」以上のポテンシャルを持っていない、求められないことを暗黙に知ってるから、ハウスとしての最高水準では無く「カワイイ枠の洋服屋で流れてるBGMとして最高だよね!」ってこと。→
BEAUTIFUL WOMAN

小泉今日子、川本真琴、矢井田瞳、華原朋美、Every Little Thing、小柳ゆき、中山美穂、tohko、Do As Infinity、島谷ひとみ、ともさかりえ、globe、広瀬香美、浜崎あゆみ/エイベックス・トラックス
巨大資本?敵じゃねーか!!ヒットチャート?手垢のギミックじゃねーか!!と穿って見たところで、やっぱりヒット曲だけが持つ圧倒的なパワーというのがあって、それはキャッチーなメロとか狙いすました歌詞など技術論でなく「この曲と共に、どこかの誰かが大切な1度きりのシーズンを過ごしただろうな」という受け手のイメージ。ヒットしたJ-POPを支持した誰かの青春を考えた時に、嫌いな歌手でも、どんな曲でも音楽は許せてしまうよ。→
affection

チェン・ミン/ポニーキャニオン
日本で活動してる大先生たち、仲良くなんないのかね?力を合わせれば、武道館興業だってできるだろうに。『Lotus Dream』『愛の軌跡』など全般通して、歌メロの二胡カラオケっぽいと思った。大人の歌謡曲を、言葉、単語のレトリックを用いずに、忍び泣くような二胡の音色で唄っている。曲から受けるイメージより表現力に注目すると、結局、二胡ファンに向けた曲は「月・旅・愛・風」みたいな似てるタイトルしか付けられないのだから、劇伴仕事をどんどんやって欲しい。サントラなら「裏切り」や「抹殺!」等のテーマで二胡表現に挑むという冒険だってできる。古典でもポップスでもない、「火の鳥」を弾いた時の様な表現を再び待望している。→
低温火傷
hal/Victor Entertainment
『低温火傷』はソロシンガーとしてのシンプルさが良かった。スローな電子低音と囁きを聴く『プラトニックラブ』や、ふざけたタテ笛とトイラッパの楽しい喫茶ロック『無感覚サイボーグ』と彩りがあるのに全編いい意味で薄口。『独占欲』で気持ちを吐き出しても、歪んだギターが出すぎずストリングスで締める。最高得点が75点で見事に75点満点を取っている作品。ハルは本作の後、曲もPVにも快心の一撃が続くんだけど『オートバイ』なんかオシャレ軍の団体芸で100点を取りにいったみたいな、カメラを回す裏方スタッフの存在感が強くて、好きなのにスキになれなかった。120点のたわわな肉付きを誰もが歓待するわけじゃない。→
