BEAUTIFUL TECHNO

MEG、Aira Mitsuki、Sound Around、Saori@destiny、KALEIDO、中塚武、Q;indivi、Spangle call Lilli line、他/FOR LIFE
ちょっと待った!ヘッドフォンはこれでいいの?!正面向いてていいの?!なんか少しづつ疑問が残るジャケットだ。岸本セシルじゃなくて他にいるでしょ。顔が近未来みたいな、姿がフラッシュライトみたいな、ポーズが機材みたいなテクノビューティーなモデルが。オートチューン全盛を切り取った王道チューン1時間超え15曲の満腹感。m-floの曲のRAM RIDER-MIXや、RAM RIDERの曲のヤスタカ-MIXとか、名人同士のクロスワークも聞きどころ。→
BEAUTIFUL HOUSE

MAKAI、DOUBLE、MONDO GROSSO、AKAKAGE、sugiurumn、Ananda Project、Jazztronik、JAPONE BRETHREN、Fantastic Plastic Machine、他/FOR LIFE
爽やかで甘くってエモーショナルなメロディー。乙女ハウス全体を覆うスイーツさは完成度の甘さの符号でもあって、日本人特有のちょっと欠落したものを愛でる「カワイイ免罪符」にシンクロする。ポップ過ぎず、エレクトロ過ぎず、かといって最高のバランスでもなく。ガチのダンスミュージックリスナーから「英語ボーカルこの程度でいいのか、アレンジのツメはここまでか」と問われても、スイーツ相手にキツイ評価は無粋。「カワイイよね!」以上のポテンシャルを持っていない、求められないことを暗黙に知ってるから、ハウスとしての最高水準では無く「カワイイ枠の洋服屋で流れてるBGMとして最高だよね!」ってこと。→
BEAUTIFUL WOMAN

小泉今日子、川本真琴、矢井田瞳、華原朋美、Every Little Thing、小柳ゆき、中山美穂、tohko、Do As Infinity、島谷ひとみ、ともさかりえ、globe、広瀬香美、浜崎あゆみ/エイベックス・トラックス
巨大資本?敵じゃねーか!!ヒットチャート?手垢のギミックじゃねーか!!と穿って見たところで、やっぱりヒット曲だけが持つ圧倒的なパワーというのがあって、それはキャッチーなメロとか狙いすました歌詞など技術論でなく「この曲と共に、どこかの誰かが大切な1度きりのシーズンを過ごしただろうな」という受け手のイメージ。ヒットしたJ-POPを支持した誰かの青春を考えた時に、嫌いな歌手でも、どんな曲でも音楽は許せてしまうよ。→
affection

チェン・ミン/ポニーキャニオン
日本で活動してる大先生たち、仲良くなんないのかね?力を合わせれば、武道館興業だってできるだろうに。『Lotus Dream』『愛の軌跡』など全般通して、歌メロの二胡カラオケっぽいと思った。大人の歌謡曲を、言葉、単語のレトリックを用いずに、忍び泣くような二胡の音色で唄っている。曲から受けるイメージより表現力に注目すると、結局、二胡ファンに向けた曲は「月・旅・愛・風」みたいな似てるタイトルしか付けられないのだから、劇伴仕事をどんどんやって欲しい。サントラなら「裏切り」や「抹殺!」等のテーマで二胡表現に挑むという冒険だってできる。古典でもポップスでもない、「火の鳥」を弾いた時の様な表現を再び待望している。→
低温火傷
hal/Victor Entertainment
『低温火傷』はソロシンガーとしてのシンプルさが良かった。スローな電子低音と囁きを聴く『プラトニックラブ』や、ふざけたタテ笛とトイラッパの楽しい喫茶ロック『無感覚サイボーグ』と彩りがあるのに全編いい意味で薄口。『独占欲』で気持ちを吐き出しても、歪んだギターが出すぎずストリングスで締める。最高得点が75点で見事に75点満点を取っている作品。ハルは本作の後、曲もPVにも快心の一撃が続くんだけど『オートバイ』なんかオシャレ軍の団体芸で100点を取りにいったみたいな、カメラを回す裏方スタッフの存在感が強くて、好きなのにスキになれなかった。120点のたわわな肉付きを誰もが歓待するわけじゃない。→
Unrest

rei harakami/ミュージックマイン
パソコンでなんでもできるっていう延長線の先、サンプリング素材集のもっと先には「作ろうとしてる音楽は、もう世の中にあるから黙って聞いてれば」という結論があるような気がする。なんでもできるのと、名作が仕上がるのは別の話。最適な手法や道具を見つけるられた者がオリジナルを放つ。レイハラカミのエレクトロニカは、音源がSC-88Pro、シーケンサーがezVisionと懐かしい。DTMマガジンのCD-ROM付録やミュージ郎なんかも思い出す。なにしろ名前のリズムがススムヨコタ、アキオオキヒデ系譜。スイングしないジャストなドラムに柔らかい揺れるシンセ、引き算で整理してるから聞き耳を立てて気持ちよくなる。→
ETERNAL GLORY - Rhapsody JAPAN TOUR 2002 OSAKA
![SMART PANEL-JAPAN TOUR 2002 [OSAKA]](https://stat.ameba.jp/user_images/20120128/01/smartpanel/4b/d8/j/t02200220_0500050011759420821.jpg?caw=800)
Rhapsody/Bootleg
オンエア大阪で行われたRhapsody大阪公演。イントロSE始まる前からの熱烈ファビオ・コールで熱い。全19曲、この後名古屋ボトムライン、東京クラブチッタ川崎とつづく、日本ツアー初日MCでは「オーサカー!ミナニアエテウレシー!」と感情爆発。新宿のハードロックレコード専門店「HEAVEN」の閉店を聞いて最後の週にブート盤のCDとか、最終処分価格のバンドロゴ黒ティーを買い漁ってきた。ブート盤は関係者が記録用に録ったものが流れてきたのかも知れないけど、作品派のシンフォニックメタルバンドが、いかに生ライブでも卓越したパフォーマンスかを伺い知れるし、CDの歌声だけでないファンへの言葉や気持ちが伝わってくる。→
BLOODY DAWN - Rhapsody JAPAN TOUR 2002 TOKYO
![SMART PANEL-JAPAN TOUR 2002 [TOKYO]](https://stat.ameba.jp/user_images/20120128/01/smartpanel/b3/91/j/t02200220_0800080111759420822.jpg?caw=800)
Rhapsody/Bootleg
クラブチッタ川崎で行われたRhapsody東京公演。ファンのどよめきや雄叫びが臨場感溢れている。全18曲、『Emerald Sword』『Holy Thunderforce』曲名を言う度に、あの!名曲が今日本のファンの前で!という歓声が純粋すぎて胸熱。っていうか、曲名がいちいち、『Power Of The Dragonflame』だのと必殺技の名前っぽい。シンフォニックメタル技巧の頂点のドラムソロ、ベースソロのタイムもあり。原曲ドヴォルザーク交響曲第9番新世界より第4楽章の『The Wizard’s Last Rhymes』も、会場一体で「うぉううぉう!うぉううぉう!」唄ってて、すんげぇ楽しそう。→
pop'n music 9 AC & CS pop'n music 7

りゆ&のりあ、岡めぐみ、ふじのマナミ、SENAX、他/コナミデジタルエンタテインメント
『コンピューターおばあちゃん』『ホネホネロック』をはじめドラムンベースインド舞踏『ナタラディーン』まで平均2分弱のBGMが68曲。時々、オリジナルの良質ポップスも混ざっていて、そのひとつに、当時高校3年生だったLab Pop Orangeのカルミンが、所属のrem recordに黙ってこっそり応募し採用されたことで『Goodbye Chocolate Kiss』が入ってる。結果、L.P.O唯一のプレス音源として世の中に流通。ゲーセンで高速神業でポップンをやってる制服の娘を見ると、今も二人はどこかの街で高得点記録を出しているかなぁーと頭をよぎる。→
eREVEST

GEKKAN PROBOULER/エレクトリックパンチェス
エレクトロバンドLotusLoungeの美声担当シープさんと、電子楽器に合う歌声について話した時「理想の声は本田みちよさん。あの歌の耳当たりは世界中探しても他にはいない」と激しく意気投合。新作が待たれる中、ゲッカンプロボーラーの再録ベスト盤で、本田みちよフューチャリングだと!男ボーカルの詞曲を唄うということは、一人称は男の僕で、君やあの子と指すのが女の子。ヤバイ、なにこのドキドキする少年ガール感覚。更に、クラブミュージックとしてのテンションも高く、じわじわと音色を変えるモジュレーター、ブリっとしたベース、重いキックのラッシュ。ストロボライトと巨大スピーカーで体に浴びたい。→