I BELIEVE IN ME

lynch./キングレコード
V系を見た時に「うわっ何これ?!痛キモ!」と思ったら、バンドブームを楽しんでた頃、理解すること無く「あんなバカなやつら」と括ったジジイババアと同化したってことです。次の時代もその下の時代も、若者の憤りを担う役割りが次々誕生して、それを大人は理解出来ない。かつてエレキギターを不良、ヒップホップをワルとした時は過ぎ、ロックは「がんばれ仲間だぜ」ラップは「両親に感謝」と歌謡化する中にあって、分かり合えない大人や社会を恨んだ閉塞と絶望を暴発させてるのはV系。その視点から、様式美メタルとは別方向の、ラウド系ロックにデス声シャウトをミクスチャーしたリンチの音は、何もかもぶっ壊したい少年少女が摂取する医療用大麻だ。→
Kiss This
Sex Pistols/EMIミュージック・ジャパン
ARAKAWA RAP BROTHERS「アナーキー・イン・AK」の元ネタであることで有名な元祖の方。うまいヘタ以前の話しで、サウンドに痺れたなんてのも結果論でしかない。ピストルズの登場は、もう、時代が歓迎したとしか言い様がないし、時代を振り向かせるだけの混沌をブチ破る期待感があった。何の期待かといえば、破壊者だ。上の世代で既得権益層が絡みあってる腐った世界を、若者が取り戻すという待望感に、POPスターは必ず登場する。今、世界でいえばレディ・ガガで、猪木会長時代の蝶野も、90年代TV業界に対してのとんねるずもそう。時代の破壊者を担ぎ上げる、若者の共犯関係が永く熱いファンとなる。→
Invaders Must Die
The Prodigy/Victor
プロディジー復活再生のメッセージは「侵略者には死!あるのみ」。大切な自分を守る。「どう見てもゴミね!」ってママンにミニ四駆の改造部品を捨てられたプリスクールの頃から、ギャングとなった今でさえ日々侵略者との闘いだ。何かを教えようとしてくる高慢、ルールを都合良く変える卑怯、それらは社会的関係性の末に強いてくる圧であり、人間性に対しての屈服ではない。一般市民でない私は、敵をハッキリさせねばならない。そんな、こじらせた正義感を煮詰めた様な、映画『KICK-ASS』のHIT GIRLをマッシュアップした投稿動画がベストマッチで、コレ聴くとHIT GIRLが悪党をジェノサイドする勇姿が浮かぶ。死にさらせ!→
途中経過
「電子ピアノを買うんだけど、何をどうやって比較したらいいの?!」
っていう課題に、ここ3ヶ月ほど奮闘していました。
カタログスペックの比較では分からない鍵盤のタッチセンスや、共鳴、手触り、という問題。
地方都市に住んでる人が、実機に触れる機会がなかなか無くて、ヤフー知恵袋なんかに「家でピアノの練習をしたいんです。電子ピアノ、YAMAHAとCASIOのどちらが良いのですか?」っていう質問が投稿されると必ず「ピアノの練習なら、中古でも安物でも、絶対に生ピアノを買うべき。コンクール目指すなら電子ピアノは意味なし」っていう生ピアノ原理主義者が降臨して白けさせて、他の投稿者から「質問してる人は『電子ピアノ』なら何が良いかを尋ねてるんですよ。何コンクールとか持ちだしてんの?バカなの?」とかなだめたりして。生ピアノは年一回調律とか維持費用が発生するから、そこも考慮するポイントだよねー。
ピアノの練習の電子ピアノは、けっこう深い問題なのですよ。
それで、自分のテリトリーである新宿とかお茶の水の楽器屋さん、家電量販店の楽器コーナーを回って価格や実機を調査。
はじめに先入観なく、とても気に入ったのがコレ!
KORGの赤いやつ!ペダルもついてるし、セットの赤いイスも合わせて5万数千円。
このくらいでいいよねー。
それで、次に売り場の人に聞いてみた。やっぱ、専門知識を持った人の話しがいちばんおもしろい。コトバの影響力に、心がゆらぐもの!
以下、なるほど納得したショップ店員さんのセリフ抜粋。
【A】はCASIO押しのお店
【B】はYAMAHA押しのお店
(カッコは私の心の声)
A:CASIO製はブランドとして認知が低いため、安い価格でYAMAHAの上位機種の性能が手に入る。
(それはお得じゃないか。ブランド名より実を取れる)
B:代表的な売れ筋はなんといってもピアノの製造メーカーYAMAHA。多機能で満足度か高い。
(ベーゼンドルファーも買収したしな)
A:CASIOは電子機器メーカーの強みで鍵盤のタッチセンサーの分解能はヤマハより上。
(そういえば、キーボードの歴史長いしCZシンセ作ってたよね)
B:ちょっとまった!10万円以内の、電子ピアノタイプでなく、本気の電子ピアノで勝負だ。
(アリウスでなくクラビノーバ、これがリアルグレードかっ!)
で、樹脂の鍵盤じゃなくて、木製鍵盤ぜんぜんちがうな!と実感した。当然、上位機種は搭載音源もグレードアップ。
ココまで来ると、10万円以内で考えていた時には割高感が先立って検討しなかったあのメーカーのことも比較対象に入ります。そう、KAWAIです。
KAWAIの詳しい話を聞こうと、表参道駅のKAWAI総本山へ詣でる。テクノ機材一切なしの楽器店なので自分の縄張り外。ここで解説してもらったCさんのKAWAIトークはわかりやすかったので「YAMAHAとCASIOのダメなところをズバリ言って、私がKAWAIを選ぶように決断させてください!」と殺し文句をおねだり。
その要約はこんな感じ。
「結局、ピアノの練習の場合、下手に弾いたら下手な音が出なければいけない。YAMAHAはちょっとくらい下手でも上手いこと聞こえるので、趣味やステージで気持ちよく弾くならYAMAHA」
「CASIOは電子的な調整に有利があるとしても、ハンマーが弦から離れる瞬間のタッチとか、いわゆる鍵盤の押す強さ速さだけではない機械的構造の中のアナログな反応はカバーされているとはいえない」
「そして、KAWAIのCNシリーズ、このモデルがなぜボディの奥行きが若干長いのか?それは、鍵盤の支点の奥行きです。他のメーカーは重りで生ピアノのタッチをシュミレートはしているものの、ボディに入ったすぐの部分に支点がある。KAWAIはこの部分も含めて、グランドピアノのノックを再現しているんですよ。そして、下手に弾いた時に、上手く音が出ることはありません」

なーるほどだよ。ボディデザインで、YAMAHAがシンセ的な鍵盤奥の目視しやすいコンソール配置に対して、KAWAIはボタンや液晶を鍵盤左に小さくまとめていて、鍵盤を弾いている時に操作ボタンを見ることはない。ここも、ライブ向きかピアノ練習向きかのイズムが分かれるところなのかなぁ。
KAWAI、正面だけ見てると操作パネル見えないでしょ。
余計な情報なくすっきり見えるピアノの美。
YAMAHA、操作ボタンがずらーっと並んで押しやすそう。
キーボーディストなら抵抗ないでしょう。
まぁ、かなり端折って書いたものの、ピアノの練習用で、これなら間違いないっていうベスト電子ピアノはKAWAIのCAシリーズ。
CA13は実売17万円くらい。鍵盤の機構はCAシリーズは全部共通。
CA63は実売22万円くらい。CA13より音源がワンランク上。
CA93は実売30万円くらい。基本CA63にボディの鳴りがいいデラックス反響木板完備だけど、これを選ぶなら生ピアノとの比較検討になる。生ピアノは調律の費用も見ておかないとね。
KAWAIの店員Cさんは、私の中で勝手に「私のピアノ顧問」に決定し、浮かんだ色々な疑問をCさんに電話して解説してもらいつつ、やっと結論。で、電子ピアノ買う人を連れ、表参道のKAWAIへ行ってきましたよ。と、いうことで、私の見立てではCA13として、店員Cさんにも「ひと通り、納得ポイントを説明してあげて、コストパフォーマンスでCA13という話しでよろしく」と言ってたのですが、はじめに弾いたCA63の音の印象がとてもよかったらしく、最終的にCA63を発注。1週間で納品となりました。
店員Cさんにも上のランク売れて良かったねって気分ですし、なにより納得して、いい音が魂に触れて「これがいい!」なんて、楽器の買い物としてはサイコーだよね!
だいたい、ミーに「どれを買ったらいい?」なんて聞く時点で、お前は電子ピアノを買う資格なんか無かったんだよ。しかしだ、お前は、ついに楽器に呼ばれる体験をしたのだ。「私を買って帰りなさい」というピアノの声を聞いた。いくら位のを買ったらいいかとか、保証がどうだとか、そんなんじゃない。楽器が、心を掴んで離さないその感触。それ以外無いんだよ、楽器との出会いは。シェケナベイベー♪
あと、吟味してて思ったのは、「電子ピアノ買うなら、CA以外はハズレ!」なんていうことはありません。自分がすすめるからには自信も確信も持ってるけど、それぞれのメーカー、それぞれのランクのモデルに、最適な用途があることもわかりました。ほんと、全部書ききれないけど、3ヶ月の勉強期間、電子ピアノ周辺のたくさんの方の頭の中を覗けて、ワクワク楽しかった。
私が自分の部屋にほしいものだったら、予算的にもデザイン的にもKORGの赤い電子ピアノKORG LP-350RDです。買わないけど!買えないけど!!うち、まだアナログブラウン管テレビ!!!
エンディングテーマ「ええねん」
そうそう、2月に2年ぶりくらいでエリコ先生に会って三味線修行した事を今回の途中経過で書こうと思ってたんだけど、電子ピアノ編のやり遂げた感に、なんだか遠い昔の事のように感じる。そのはなしはまた今度!
3月のブログは、先月AmazonからトータルテンボスのDVDやカフェ特集の本などなどを購入してくださったあなたの提供でお送りしました。
あー、もうほんと、小銭が落ちてこなければもうこっちのブログ放置!でも、もし売上あって続いたら、来月は「HAL FROM APOLLO '69の系譜は、横浜のヌードルズと、ブルガリアのバルカンスキーだ」みたいなCDを並べます。



はいはい、だん吉なおみのおまけコーナー。適当にBGM貼っておきますよ。
Noodles
Balkansky
Gradius on Piano
っていう課題に、ここ3ヶ月ほど奮闘していました。
カタログスペックの比較では分からない鍵盤のタッチセンスや、共鳴、手触り、という問題。
地方都市に住んでる人が、実機に触れる機会がなかなか無くて、ヤフー知恵袋なんかに「家でピアノの練習をしたいんです。電子ピアノ、YAMAHAとCASIOのどちらが良いのですか?」っていう質問が投稿されると必ず「ピアノの練習なら、中古でも安物でも、絶対に生ピアノを買うべき。コンクール目指すなら電子ピアノは意味なし」っていう生ピアノ原理主義者が降臨して白けさせて、他の投稿者から「質問してる人は『電子ピアノ』なら何が良いかを尋ねてるんですよ。何コンクールとか持ちだしてんの?バカなの?」とかなだめたりして。生ピアノは年一回調律とか維持費用が発生するから、そこも考慮するポイントだよねー。
ピアノの練習の電子ピアノは、けっこう深い問題なのですよ。
それで、自分のテリトリーである新宿とかお茶の水の楽器屋さん、家電量販店の楽器コーナーを回って価格や実機を調査。
はじめに先入観なく、とても気に入ったのがコレ!
KORGの赤いやつ!ペダルもついてるし、セットの赤いイスも合わせて5万数千円。
このくらいでいいよねー。
それで、次に売り場の人に聞いてみた。やっぱ、専門知識を持った人の話しがいちばんおもしろい。コトバの影響力に、心がゆらぐもの!
以下、なるほど納得したショップ店員さんのセリフ抜粋。
【A】はCASIO押しのお店
【B】はYAMAHA押しのお店
(カッコは私の心の声)
A:CASIO製はブランドとして認知が低いため、安い価格でYAMAHAの上位機種の性能が手に入る。
(それはお得じゃないか。ブランド名より実を取れる)
B:代表的な売れ筋はなんといってもピアノの製造メーカーYAMAHA。多機能で満足度か高い。
(ベーゼンドルファーも買収したしな)
A:CASIOは電子機器メーカーの強みで鍵盤のタッチセンサーの分解能はヤマハより上。
(そういえば、キーボードの歴史長いしCZシンセ作ってたよね)
B:ちょっとまった!10万円以内の、電子ピアノタイプでなく、本気の電子ピアノで勝負だ。
(アリウスでなくクラビノーバ、これがリアルグレードかっ!)
で、樹脂の鍵盤じゃなくて、木製鍵盤ぜんぜんちがうな!と実感した。当然、上位機種は搭載音源もグレードアップ。
ココまで来ると、10万円以内で考えていた時には割高感が先立って検討しなかったあのメーカーのことも比較対象に入ります。そう、KAWAIです。
KAWAIの詳しい話を聞こうと、表参道駅のKAWAI総本山へ詣でる。テクノ機材一切なしの楽器店なので自分の縄張り外。ここで解説してもらったCさんのKAWAIトークはわかりやすかったので「YAMAHAとCASIOのダメなところをズバリ言って、私がKAWAIを選ぶように決断させてください!」と殺し文句をおねだり。
その要約はこんな感じ。
「結局、ピアノの練習の場合、下手に弾いたら下手な音が出なければいけない。YAMAHAはちょっとくらい下手でも上手いこと聞こえるので、趣味やステージで気持ちよく弾くならYAMAHA」
「CASIOは電子的な調整に有利があるとしても、ハンマーが弦から離れる瞬間のタッチとか、いわゆる鍵盤の押す強さ速さだけではない機械的構造の中のアナログな反応はカバーされているとはいえない」
「そして、KAWAIのCNシリーズ、このモデルがなぜボディの奥行きが若干長いのか?それは、鍵盤の支点の奥行きです。他のメーカーは重りで生ピアノのタッチをシュミレートはしているものの、ボディに入ったすぐの部分に支点がある。KAWAIはこの部分も含めて、グランドピアノのノックを再現しているんですよ。そして、下手に弾いた時に、上手く音が出ることはありません」

なーるほどだよ。ボディデザインで、YAMAHAがシンセ的な鍵盤奥の目視しやすいコンソール配置に対して、KAWAIはボタンや液晶を鍵盤左に小さくまとめていて、鍵盤を弾いている時に操作ボタンを見ることはない。ここも、ライブ向きかピアノ練習向きかのイズムが分かれるところなのかなぁ。
KAWAI、正面だけ見てると操作パネル見えないでしょ。
余計な情報なくすっきり見えるピアノの美。
YAMAHA、操作ボタンがずらーっと並んで押しやすそう。
キーボーディストなら抵抗ないでしょう。
まぁ、かなり端折って書いたものの、ピアノの練習用で、これなら間違いないっていうベスト電子ピアノはKAWAIのCAシリーズ。
CA13は実売17万円くらい。鍵盤の機構はCAシリーズは全部共通。
CA63は実売22万円くらい。CA13より音源がワンランク上。
CA93は実売30万円くらい。基本CA63にボディの鳴りがいいデラックス反響木板完備だけど、これを選ぶなら生ピアノとの比較検討になる。生ピアノは調律の費用も見ておかないとね。
KAWAIの店員Cさんは、私の中で勝手に「私のピアノ顧問」に決定し、浮かんだ色々な疑問をCさんに電話して解説してもらいつつ、やっと結論。で、電子ピアノ買う人を連れ、表参道のKAWAIへ行ってきましたよ。と、いうことで、私の見立てではCA13として、店員Cさんにも「ひと通り、納得ポイントを説明してあげて、コストパフォーマンスでCA13という話しでよろしく」と言ってたのですが、はじめに弾いたCA63の音の印象がとてもよかったらしく、最終的にCA63を発注。1週間で納品となりました。
店員Cさんにも上のランク売れて良かったねって気分ですし、なにより納得して、いい音が魂に触れて「これがいい!」なんて、楽器の買い物としてはサイコーだよね!
だいたい、ミーに「どれを買ったらいい?」なんて聞く時点で、お前は電子ピアノを買う資格なんか無かったんだよ。しかしだ、お前は、ついに楽器に呼ばれる体験をしたのだ。「私を買って帰りなさい」というピアノの声を聞いた。いくら位のを買ったらいいかとか、保証がどうだとか、そんなんじゃない。楽器が、心を掴んで離さないその感触。それ以外無いんだよ、楽器との出会いは。シェケナベイベー♪
あと、吟味してて思ったのは、「電子ピアノ買うなら、CA以外はハズレ!」なんていうことはありません。自分がすすめるからには自信も確信も持ってるけど、それぞれのメーカー、それぞれのランクのモデルに、最適な用途があることもわかりました。ほんと、全部書ききれないけど、3ヶ月の勉強期間、電子ピアノ周辺のたくさんの方の頭の中を覗けて、ワクワク楽しかった。
私が自分の部屋にほしいものだったら、予算的にもデザイン的にもKORGの赤い電子ピアノKORG LP-350RDです。買わないけど!買えないけど!!うち、まだアナログブラウン管テレビ!!!
エンディングテーマ「ええねん」
そうそう、2月に2年ぶりくらいでエリコ先生に会って三味線修行した事を今回の途中経過で書こうと思ってたんだけど、電子ピアノ編のやり遂げた感に、なんだか遠い昔の事のように感じる。そのはなしはまた今度!
3月のブログは、先月AmazonからトータルテンボスのDVDやカフェ特集の本などなどを購入してくださったあなたの提供でお送りしました。
あー、もうほんと、小銭が落ちてこなければもうこっちのブログ放置!でも、もし売上あって続いたら、来月は「HAL FROM APOLLO '69の系譜は、横浜のヌードルズと、ブルガリアのバルカンスキーだ」みたいなCDを並べます。



はいはい、だん吉なおみのおまけコーナー。適当にBGM貼っておきますよ。
Noodles
Balkansky
Gradius on Piano
ことの は

小谷美紗子/バウンディ
『ことのは』リリース時のUSTREAM全曲試聴会はお祭りみたいで、その後に聴く新作が3.11の鎮魂歌『3月のこと』になるとは考えもしなかった。復興ソングで水を得た魚の様に「気持ちをひとつに!がんばろう」と、大声で皆を先導する歌手は一辺倒の事しか言わなかった。もうがんばれないし、気持ちは私の自由にさせて欲しい、日常を装う意味がわからない。秋になってやっと、小谷美紗子がスタインウェイのピアノ一台で「歌なんか、今そんなもの聴いてもしょうがない、大事な人が死んだら」って唄い始めたら、対象不在の皆でなく、私個人に言葉が届いたし、その歌を聴いていけば、誰が自分を愛してくれているのか、自分は誰に会えばいいのかが分かった。→
The Best of Enya

Enya/ダブリューイーエー・ジャパン
ケルト音楽だ多重録音だとか、そこは他の人に語ってもらうとして、私にとってはエンヤは、アイルランドではなく荻窪ルミネなのだ。X’mas、お年玉、バレンタイン、卒業祝い、入学祝いというギフトシーズンの冬。クリスマスソングがパタリと止んでも『Orinoco Flow』は鳴り止まない。駅ビル画材屋の店頭、客寄せファンシー雑貨冬商戦は、雪の女王エンヤと共に進軍するデスマーチ艦隊。すべてを包み込むような壮大な『The Memory Of Trees』は連日続くラッピング・アルバイトのテーマ。変形商品をやり直さず、一発で包み込んでリボンシールを貼り、口元に余裕の笑みを。コツは使用する包装紙サイズの選定だ。→
The Best Of Swing Out Sister

Swing Out Sister/ユニバーサルインターナショナル
SPデザインをやる全然前の学生時代、中央線某ルミネの今は無き某宇宙堂でバイトしてて、店頭の販促はそこで吸収した。店長が最年少の私を仕込んでくれたおかげ。商品としては無表情なクマのマスコットに「茫然自失ベアー」などとショーカードを貼り付けることでアホそうな女子高生が手にとってなんか喋った末に買ってゆくという。そんな販促か詐欺か分かんないカードを担当させてもらって良い体験だった。店長が選曲して流してたスイングアウトシスターは、きらびやかな駅ビルと客寄せファンシーグッズにピッタリで『Now You're Not Here』のルミ姉感といったら、たまらなく切なくて懐かしい。→
The Best Of Sixpence None The Richer

Sixpence None The Richer/ワーナーミュージック
軽快なアコギイントロから始まる『There She Goes』を聴いてて、シックスペンスがスキというか、結局、丸の内ネットラジオ「スォーノ・ドルチェ」から流れるライトな洋楽がスキなんじゃないかとか思ったけど、PV見れば、そうそう髪型がスキなんだよって思いだして、都会的ではないぬくもり感のあるバンドサウンドに、これはフリスクでなく味の長持ちするガムだなと思う。「俺のテクニック見ろや!」と出過ぎずに日常に溶ける存在こそがラブソングのテクニック。たまにCD通して聞いて最後に入ってる日本語バージョンの『Kiss Me』って、あれはメンバー的にはどうなの、日本スキなの? →
BEAUTIFUL SONGS - ココロデ キク ウタ -

James Blunt、Donavon Frankenreiter、Jason Mraz、David Gray、Ben Jelen、Katie Melua、Elin Ruth、Rob Thomas、Oasis、Damien Rice、Lisa Loeb、他/Warner Music Japan
ラブソング専門丸の内ネットラジオ「スォーノ・ドルチェ」を日中流しっぱなしにしていると、定番の洋楽がある。時間帯は変わっても、またまた『You're Beautiful』かかってるしDaniel Powterの『Bad Day』はいいかげんサビだけ覚えた。ハートウォーミングっぱなしです。番組とは関連ないけどコンピにするとこのCDの選曲になる。→
BEAUTIFUL DREAMER

Weekenders/forestnauts records
爽やかで甘くってエモーショナルなメロディー。 乙女ハウス全体を覆うスイーツさは完成度の甘さの符号でもあって、日本人特有のちょっと欠落したものを愛でる「カワイイ免罪符」にシンクロする。ポップ過ぎず、エレクトロ過ぎず、かといって最高のバランスでもなく。ガチのダンスミュージックファンから「英語ボーカルこの程度でいいのか、アレンジのツメはここまでか」と問われても、スイーツ相手にキツイ評価は無粋。「カワイイよね!」以上のポテンシャルを持っていない、求められないことを暗黙に知ってるから、ハウスとしての最高水準では無く「カワイイ枠の洋服屋で流れてるBGMとして最高だよね!」ってこと。→