oddloop

フレデリック/A-Sketch
2015年6月17日ダンス営業の規制を緩和する改正風俗営業法が参院本会議で可決。クラブのダンス、終夜営業OK。改正風営法成立よかったね!ダンスがあまりにも突然過ぎて忘れられないPVといえば、フジファブリック『銀河』。踊りだした様子、それはもう巫女の神事、イタコ、ユタの降霊、というか宇宙との交信であった。2005年にその『銀河』のPVを撮ったスミス監督による2014年フレデリック『オドループ』がまた、不思議ダンスの名作に仕上がっている。昨今、ダンスやダンスミュージックにはジャンルがあり解説分類される中、何が起きたのかよく分からなくて思わずリプレイする踊りは、別次元から送られてくるサインを見ている様だ。→
Snow White

D/avex
「ファンはもう一人のバンドメンバー」「会場の皆でライブを創り上げる」誰の名言か知らないが、もはや新鮮味がない概念なのか?初めてDを見る少年がバンドへの憧れが抑えきれなくて、広島の田舎から、大阪のライブハウスへ10代の冒険。なんとか周りに合わせて頭を振り手を広げた。最後にアンコール『Night-ship"D"』のMC「よーし旗を上げろ!」に合わせて、客席全員小さい旗を掲げる。どうしよう持ってない。その時に、隣の女の子が、予備の旗を「どうぞ」と貸してくれた!彼女のお陰で最高のライブだったと、少年は帰路に思う。もし今度、不慣れなファンが居たら僕が旗を渡すのだ。ファンを寂しい気持ちで帰したりはしない。…新メンバー誕生である。→
七色のダイス

ココロオークション/CLOUD ROVER RECORDS
大山のぶ代ボイスの頃の劇場版ドラえもんは、だいたい夏休み→日常を離れ出発→異生物との手探りの交流があって信頼→親友に→次にいつ会えるか分からないお別れというラストシーンはそれぞれの成長で→あれ、なんか涙が。近年の映画「ももへの手紙」や「思い出のマーニー」なんかも、大筋書き起こしてみるとワンシーズンのそういうすごろくで。大人版なら山崎まさよし主演の「月とキャベツ」。劇場版ドラえもん的なワンシーズンと忘れ得ぬあの人みたいなの好きよ。PV「蝉時雨」で描かれる、二人のいつかの夏は純度の高い5分半の映画。音声をオフにして自分のスキな少年小説BGMを流すことで何度でも楽しめてしまう。→
君のバンド

コレサワ/RECO RECORDS
「あたしの好きな音楽はライブハウスでしか聞けない。君の好きな音楽はいつもテレビで流れてるね♪」って、ちょっと前なら青春パンクバンドがギャンッギャンのギターで怒鳴って唄うテーマだった気がしたけど、パンクだったらひがみ節で終わってたかも?今や、どんなマニアックな分野にもカワイイが大躍進してて、カワイイの超越力はポジティブだ。最後のしめが、君とライブに行き帰りはスキップって、100点です。The Birthdayのチバユウスケが「なぁパンクス。グチってばっかいねぇで、愛でぬりつぶせー!」と唄ってるの聴いて、今リアルで、愛で塗りつぶして地球の地図を塗りかえているのは、パンクスよりもコレサワだとオモタよ。→
梵鐘

鐘/キングレコード
年に一度の大道芸祭り。パントマイム、ジャグラー、マジシャンが街の路上で公演する。毎年開催で規模も大きくなり、お笑い芸人や仮装など出演者の幅も広がり、学ランの応援団やチアリーダー等の団体芸も。全国的に人員不足であろうバンカラ応援団が続いているのだなと感心。チアも大学のリーダー部の公演を見に行かない限り、一般の人は見ることはないだろう。存在を知らない人が増えることは絶えることなのだから、機会を問わずその存在を技を感動を人に見せて知らせなければ、ね。お寺の鐘が苦情言われて朝晩お勤めの鐘を撞けなくなるなんて、お寺が閉じてて中でなにやってるかを近隣住民が知らないからだよ。梵鐘はCDで聴く時代か。日本を代表する13寺収録。→
LIVE IN LIVING '10

羊毛とおはな/LD&K RECORDS
音楽はそれ自体、各個人の気持ちをふくらませるものなのだけど。時々ふいに、サウンドや詞とは全く別の、歌い手が全く意図していないかもしれない気持ちになることがある。「この唄っている人は、ものすごく歌が好きで好きで、歌が好きなんだろうな」っていう。そこには裏付けなどなく、勝手な聴く側の思い入れで、でも、歌に対する尊敬が、キューンと共鳴する時にだけ、楽曲やメッセージとも関係ないあの気持が浮かんでくる「あぁ、本当に歌が好きな人の歌を今、聴けている」。声とは関係ある様な気がするけど、気がするだけで根拠はない。本人の意図じゃなくても、世に出した人、あるいは制作、営業、総勢スタッフの祈りだったかもしれない。→
CAVE
TAGUCHI, Masayuki/independent*
ここ最近で最もオーディオのボリュームを上げたのは、TAGUCHI, Masayukiの電子音響作品です。電話が繋がって、相手の声が小さい時には「電話が遠いです!」と大声で叫ぶのではなく、受話器を口からずらして小声で囁くのです。相手は大きな声で「聞こえますか!?」と言うでしょう。そして、言いにくいことがあった時には、ナウシカのようにしゃべるのです。言葉だけでは難しくても、美しい音を使うことで、他人の心の中にある純真の結晶に差し込むことができます。話し声が言葉を超える瞬間を、早く何度でも体験すること。言いにくいことを言えない人のはなしは、誰からも軽く聞き流されてしまいます。→
激突・戦国〜新日本プロレスVS.WAR

アントニオ猪木、天龍源一郎、越中詩朗、ウルティモドラゴン、獣神サンダーライガー、他/VICTOR
V系とかアニソンとかいう売場棚区分で、意外と根強く存在してるコーナーがプロレス。アーティスト名でなく選手名から知る音楽があるのです。先頃、アントニオ猪木とジャイアント馬場の両方からピンフォールで勝利した唯一の日本人、天龍源一郎選手の年内引退発表の会見があった。リングを降りる理由を「妻の病気で、今度は俺が支える番だ」と語った。ミスタープロレスこと天龍源一郎の去り際、本当に強い男の生き様が伝わる、なんという一言だろう。憧れの気持ちはパワーに変わる。この先何か、重い決断をしなければ行けない時、胸の奥で『サンダーストーム』が鳴る瞬間が、来る。→
For Meditation, Relaxation, Sleep and Yogai

Tibetan Singing Bowl/Nr Ent.
心地よく鳴り響くシンギングボウルを聴くヒーリングメディテーションへ行ってきた。宇宙の意思と交信できるという美しい女性が、身体のどこから宇宙パワーが入り、いかに覚醒するかを分かりやすい言葉で語りスタート。目を閉じ、気持ちいいサウンドを聴いている間、宇宙から額に注ぎ大地へ繋がるエネルギーのイメージを穏やかな声で促される1時間。最後に、美しい宇宙パー子さんとの人生相談なんとかセラピーが30分◯万円。パワーを封じ込めたアロマオイルが1本◯万円と、分かりやすい言葉で語り終了。物販に殺到する星目がちな女性客に衝撃を覚えつつ。「皆を元気に!」と握手券を売るアイドルと同じ構造だと思ったよ。→
Musicas Para O Churrasco Vol.1

Seu Jorge/Wrasse Records
カップ焼きそば一平ちゃんで松村邦洋が「焼きそば焼きそばー!」と叫び、伊集院光が「縁日で母ちゃん売ったヤキソバン」とラップしたのが95-6年。続いて97年、川本真琴が1stアルバムで「やきそばパン」を発表。2000年初頭、やなせたかし先生作詞「やきそばパンマン流れ旅」はウェスタン調曲にさすらい者の渋いヒーローソング。そして、2010年代の焼きそばソングはまさかの逆輸入。サビの「ヤキソバ!テカマキ!ヤキソバ!ショーユ!」がこれほどファンクに合うなんて。「ガッツだぜ!」がウルフルズの発明であったように、ファンク・ヤキソバはSeu Jorgeによる大発明。まさにハートキャッチ・ヤキソバだ。→
