風呂に入らず寝ちまった
xiangyu/KUJAKU CLUB
「ランチいつも来てくれるので」とお得クーポンを渡されると、顔なじみの店になるのが恥ずかしくて1ヶ月来店を空ける。だけど、会話の無いコンビニこそ以心伝心したいのだ。見慣れた店員さんが「いつものですね」っていう対応をしてくれた時に限って「いや、今日は温めず」と言ってしまった。不覚。「そう!完璧」と受け流してもよかった。マニュアル対応の大手コンビニで、店員さんが私の行動を先回りして読んでくれたのに、すまん。それで店員さんも私も、動揺して箸をもらい忘れた。過ぎたことはもういい、次回、レジでは無心であること。休日前仕事帰りの放心状態くらいが丁度いい。スマホゲームは連合戦寝落ち。風呂に入らず寝ちまった。→
あいことば
きしのりこ/ティートックレコーズ
もう十数年前のこと。秋葉原できしさんが告知チラシを配っていて、そこでは唄っていなくて、家帰って検索したら、たぶんチラシのことをほげほげと呼んでいて「今日は秋葉原でほげほげを30枚配れました」みたいな日記が更新されていた。ほげほげに関して推理が違ってたらゴメンナサイ。ブログタイトルは、きしのりこほげほげ日記。当時、ネットに音源も視聴もなく、どんな音楽か分からないままライブスケジュールの更新を読み、閉じ。夏が来て冬が来てまた夏が来て、十数年後ナウ。今日検索したら、福っとしていた印象がシュッとした歌い手さんになっていて。あの時の手配りチラシから1名、動画もにCDにも今辿り着けましたのでお知らせ致します。→
Journey
黒船/ユニバーサルミュージック
東京オリンピック2020へ向けて、外国人旅行客に対するおもてなしを多くの人が考えているでしょう。お題「10分弱で日本の今を伝えつつ興味を持って頂けるファンをつくってください」、難しいこれ。黒船のMV『津軽じょんがら節~Promised Land』でどうでしょうか。演奏者も、風景も、持っているものそのままで写っているのに、目を、耳を奪うグルーヴ。白藤ひかり×里アンナって、凄い足し算なのに、苔むす岩のようなワビサビ。瀧、神社、東京タワーの合間に、雑踏、建設現場、ジャパニーズピクトグラムが混在するのがとても良い。各海外の日本観光案内所のディスプレイで一日中流して欲しい。もう、スポーツは他の誰かに任せます。→
ORBIT EP
MIGMA SHELTER/MUSIC@NOTE
リバース338について話そう。3はベース自動伴奏機材TB-303から。アナログ楽器を超越したアシッドなシンセベースとステップ入力は、広いジャンルの中でもテクノのクリエイターが使いこなした。8はリズムマシンTR-808。この303x2機と808x1台をPC内で操作し、曲作り出来るソフトがReBirth RB-338。1999年前後、新しもの好きのトランステクノ勢の間では、楽曲ファイルのみならず、音色データやデザイン変更が世界中を飛び交った。あの時代のMATSURIムードを思い出させてくれたのは、精神性の高いサイケデリックトランスと降霊会のようなパフォーマンスのミグマシェルターでした。→
群青リフレイン
wacci/EPIC Records
別れた人が他人よりも遠い、地球上で唯一結ばれないふたりになる。ふたりでドアをしめて、ふたりで名前消して、そのくらいの「また逢う日まで」が丁度良かったのに、今は、SNSアカウントがいつまでもビーコンになっている。それで、『別の人の彼女になったよ』である。直接元カレに剛い力で言わなくても、「こちらは次の一歩を踏み出せました」とInstagramの更新で世界に発信できる世の中だ。みんなが主役で、みんなが観客のネット上で、友人半分趣味半分のフォロワー多数に何かを言ってる様子で、実は先日別れたばかりの誰かへメッセージを含んでいる場合だってあるのでしょう。ほやほやで、あっちの様子も気になってるのでしょう。→
s.i.n
マカロニえんぴつ/TALTO
『洗濯機と君とラヂオ』のミュージックビデオは2017年1月に公開されている。JR大森駅そばの大森銀座商店街 Milpa 周辺が舞台だ。ここに登場するコインランドリー「ミスターランドリー大森店」は、ドライクリーニングがセルフで行えることで知られており、和装着物を大量に洗濯する方もいたようだが、2019年の3月に、利用者に愛されつつ閉店となった。ここでようやく歌い出しの「最低限の生活には、洗濯機と君とラヂオ♪」という彼と彼女の物語が完成した。曲が発表された2017年前後には、コインランドリーはあったのだから「最低限の生活にはランドリーバッグと君とラヂオ♪」だったのだ。すごくどうでもいい話しですみませーん。→
5
ねごと/KRE
アーティスト登録SNS、MySpaceが2019年に「2015年までにアップされた全ての曲と動画を削除した」と発表。私のお気に入り「アイライクチョキチョキ♪アイライクぱっつん♪」の宅録少女パッチワークサリーも消えた。グーグルプラスもジオシティーズも2019年にサービス終了で完全削除。WEBを通じて世界配信のなんと弱いことか。一方で2019年解散のねごと。高校生で結成したバンドがそのままメジャーで走り抜け、光を残していった眩しさ。一瞬の光なんだ♪どうしたってたどってゆくんだ。『sharp♯』の時にコロコロコミックエイジだった子が、今バイトできる年になり「あの時の曲!」ってプレイリストに入れてる事実が、再会の可能性だ。→
Back To The 80's[Explicit]
ザ・リーサルウェポンズ/イロモンレコード
映画「名探偵ピカチュウ」の日本版予告編で流れた、麻倉未稀『HERO』を聴いて、ぼんやりと「この歌、実は日本語より英語歌詞の方がかなり多くて、もしも、全般に渡り日本語と英語ちゃんぽんだったなら、カラオケで唄う人は10倍くらいいたのではなかったか」とか考えていましたよ。その点、ザ・リーサルウェポンズの楽曲は、ネイティブな発音ながら、口に出して言ってみたい英語詞が多く、日本語との比率も絶妙です。THEは「ダ」Fireは「フゥィア」とか、ほんとうの英語を、中高の授業で、熱血教師に教えてもらいたかったです。1stアルバム12曲の中では『熱血ティーチャー』と『80年代アクションスター』が特に好きです。→
イーストヒルズ
TETORA/ジャパンミュージックシステム
選挙後「あいつは当選したのに公約を実行しない!」と騒ぐ人がいるけど、私が思うのは、その図太さを武器に本当に私たちのために政治を頑張ってほしいということ。裏切られた恨みを、執念の揚げ足取りにぶつけてネガキャンとか、監視するのはそこじゃない。票を入れた私にとっての理想社会実現が重要。悪意のある周辺国や、世間の狡猾な悪者に対して、誠実正攻法でバカを見ることのないように。ずるい事のできる人がひとつ目的に燃えていたら期待する部分はある。浅はかな人とか、そもそも日本が嫌いなスパイとかそりゃ論外だよ。先手でもカウンターでもTETORAの『ずるい人』は、騙しのスキルでなく、無自覚でずるく心を握っている。→
Are you ready?
BiS 新生アイドル研究会/日本クラウン
「あの子が辞めたら私の中では一段落だ」って旧BiSから追いかけて。あの子が辞めてBYSになっても、自分のBiS熱は全然冷めなかった。音のせいだ。2つに分裂された活動も終わり、全員一丸でのリリースが3月のこと。曲は会心の一撃と受け止めた。私用で3月末からネットの無い海外へ行き1週間後に帰国したら、全員の意思で解散というお知らせが入ってて驚いた。炸裂する成長物語、人生全掛けの一挙手一投足、そういう事件の目撃者を巻き込むBiSなりのアイドル活動。今後、誰がどこのリングへ上がるとしても、BiSだった君たちを知っている限り推さざるを得ない。経緯はともかく、君たちは本当にUWFみたいだな。歌のせいだ。→









