AI am a boy.
SUGIURUMN/BASS WORKS RECORDINGS
ファンでもないのに松田聖子、中森明菜の歌の伴奏を口三味線で再現できる。そういう口でテクノを再現できる単語を探しています。意味なく直感的にぼーっと口三味線。デトロイト、ベルリンよりも、高津区の語感の方がミニマルテクノでしょう。8回繰り返してみれば同意して頂けると思います。高津区高津区高津区高津区のループに逗子市、逗子市、逗子市、逗子市が入ってきたらハードミニマル。ロボットアームが上下左右、繰り返す工業機械を見ていて飽きないのはどういうことか。自分の気分も意思も離れたところで、生きている限り鼓動が鳴り続けている。繰り返しているが逆戻りはしない、次々と成果を積み重ね続ける。→
QUIERO V.I.P.
片想い/カクバリズム
シンガーやバンドが自己陶酔しながら「僕は唄っているよ~僕の声が届くように~♪」みたいに、自分が唄うことについて歌っちゃう曲に、私が感じる気持ち悪さの正体が分かりました。結局「自分大好き」な、お前の自己愛じゃん。片思いの『Party Kills Me(パーティーに殺される!)』の素晴らしいフレーズに目の覚める思いでした。「僕音楽やめてもいいよ、でも音楽とめたらやだよ♪」そうだ、自分が唄うことよりも音楽そのものが尊い。「僕音楽やめてもいいよ、でも会えなくなったらやだよ」そうだ、遥か尊い高みに音楽があって、だがそれ以上に会いたい人がもっと大切で、膨らみ続ける気持ちが止まらないのだから、それは唄うしか無くて胸を打つ。→
Smooth Sailin'
ROSCOE/Capitol
とくに音楽に詳しいわけでもない私にとって、Shazamはありがたい。音楽が流れている場所で、スマホのマイクを向ければ曲名が出るアプリだ。先日、長年の疑問だったある曲が解決した「パラッパッパッパ、パラッパ♪」というコーラスから始まるイントロ。ある時は「電撃パラダイス ゲームミュージックカウントダウン」の、またある時は「壇蜜の耳蜜」の番組テーマだ。なるほどねー、ロスコーさんのレコードでスムースセイリンってかー。本人情報を検索っと、え!このイントロEarth Wind & Fire の『Brazilian Rhyme』のまんまサンプリングだったの?!ここで初めて、アース・ウインド&ファイアーを聴きました。→
メケメケ
THEラブ人間/喫茶恋愛至上主義
お別れの哀歌『コント』のMVで、スピードワゴンの小沢一敬が、離別を匂わす男女コンビとなり演芸の舞台に立つ。小沢さんといえば、少女漫画の王子様のセリフのような、少女の心をくすぐるセリフを言い、相方が「甘〜い」というツッコミ。真顔の名言であればあるほど面白い。恋する女の子の心を掴みにいく高みがあればあるほど笑えるという構造の話芸だ。その小沢さんが、台本ではなく本音でもらした一言が忘れられない。「女の子は好きだけど、ゲームとかの趣味より上位になったことはない」、これだ!とうとう言葉になってしまった。わかる!嫌いなはずあるか、女の子は好きだ。だが並列した場合、大好きな趣味は超えない。さて、どうする少子化。→
SODA POP FANCLUB1
サイダーガール/ユニバーサルミュージック
検索上位にくる「まとめページ」ってそういうタイトルなだけで、全然まとまってないよね。アーティストA子さんの歌が売れてるって検索率上がったら「A子さんの出身校は?彼氏はいるの?ライバルB子との喧嘩の真相」とかいうページが出来て、独自取材してるわけじゃなく、検索すれば見つかる程度のことを結局「いまのところハッキリと分かる情報は無いようです」で終わるような程度。サイダーガールとか、MVには出ないどころか、注目の女の子が踊り、むしろその子にまとめページの席を譲るというそれ、有りだと思います。『メランコリー』の舞台、吉祥寺のトーンはいつも変わらないけど、飛行船のネコMAXはどこかへ消えてしまったね。→
本当はバンドが組みたかった
シバノソウ/Independent*
性質の悪い10000PVを集めるよりも、ちょうどいいやり取りのできる50人位の同年代をネット上で集めることの難しさよ。個人で作ったファンサイト、BBSとかもう完全に埋もれてしまった。SNS利用法「#○○さんのファンと繋がりたい」「著作権侵害アップロードする人とは繋がれません」「連投失礼します」それが今どきのインターねっとり用法。気に入りましたの意思表示は、拡散の歯車として1票。いずれ千万になる再生回数100に3いいねの時代に立ち会えることを大事にしておこう。小さい歌だなぁと聴いていると「春〜♪」から空気が変わる。見上げた空を覆うゲリラ豪雨と見まごう花びら、桜吹雪を巻き起こすエモーショナルな歌。→
風呂に入らず寝ちまった
xiangyu/KUJAKU CLUB
「ランチいつも来てくれるので」とお得クーポンを渡されると、顔なじみの店になるのが恥ずかしくて1ヶ月来店を空ける。だけど、会話の無いコンビニこそ以心伝心したいのだ。見慣れた店員さんが「いつものですね」っていう対応をしてくれた時に限って「いや、今日は温めず」と言ってしまった。不覚。「そう!完璧」と受け流してもよかった。マニュアル対応の大手コンビニで、店員さんが私の行動を先回りして読んでくれたのに、すまん。それで店員さんも私も、動揺して箸をもらい忘れた。過ぎたことはもういい、次回、レジでは無心であること。休日前仕事帰りの放心状態くらいが丁度いい。スマホゲームは連合戦寝落ち。風呂に入らず寝ちまった。→
あいことば
きしのりこ/ティートックレコーズ
もう十数年前のこと。秋葉原できしさんが告知チラシを配っていて、そこでは唄っていなくて、家帰って検索したら、たぶんチラシのことをほげほげと呼んでいて「今日は秋葉原でほげほげを30枚配れました」みたいな日記が更新されていた。ほげほげに関して推理が違ってたらゴメンナサイ。ブログタイトルは、きしのりこほげほげ日記。当時、ネットに音源も視聴もなく、どんな音楽か分からないままライブスケジュールの更新を読み、閉じ。夏が来て冬が来てまた夏が来て、十数年後ナウ。今日検索したら、福っとしていた印象がシュッとした歌い手さんになっていて。あの時の手配りチラシから1名、動画もにCDにも今辿り着けましたのでお知らせ致します。→
Journey
黒船/ユニバーサルミュージック
東京オリンピック2020へ向けて、外国人旅行客に対するおもてなしを多くの人が考えているでしょう。お題「10分弱で日本の今を伝えつつ興味を持って頂けるファンをつくってください」、難しいこれ。黒船のMV『津軽じょんがら節~Promised Land』でどうでしょうか。演奏者も、風景も、持っているものそのままで写っているのに、目を、耳を奪うグルーヴ。白藤ひかり×里アンナって、凄い足し算なのに、苔むす岩のようなワビサビ。瀧、神社、東京タワーの合間に、雑踏、建設現場、ジャパニーズピクトグラムが混在するのがとても良い。各海外の日本観光案内所のディスプレイで一日中流して欲しい。もう、スポーツは他の誰かに任せます。→
ORBIT EP
MIGMA SHELTER/MUSIC@NOTE
リバース338について話そう。3はベース自動伴奏機材TB-303から。アナログ楽器を超越したアシッドなシンセベースとステップ入力は、広いジャンルの中でもテクノのクリエイターが使いこなした。8はリズムマシンTR-808。この303x2機と808x1台をPC内で操作し、曲作り出来るソフトがReBirth RB-338。1999年前後、新しもの好きのトランステクノ勢の間では、楽曲ファイルのみならず、音色データやデザイン変更が世界中を飛び交った。あの時代のMATSURIムードを思い出させてくれたのは、精神性の高いサイケデリックトランスと降霊会のようなパフォーマンスのミグマシェルターでした。→