体に吸い付くような寝心地が新しく、気持ち良く感じる人が多かったので。
寝具にあまり関心の無い人でも低反発という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかし、季節に応じて素材の感触が変わってしまったり、長時間寝るとお尻が沈んでしまって姿勢が変になったり、動きにくくて寝返りがスムーズに出来なかったり、実際に使ってみると色々な欠点が出てきました。
当店も出始めの頃に販売した事がありますが、お客様からの声を聴いて今では扱っていません。
そして、低反発マットレスに替わって台頭してきたのが「高反発マットレス」です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190219/11/sleepdesigner/53/fb/j/o0909068214358788414.jpg?caw=800)
睡眠を大切に考え、寝具を重要と考える人はもちろん、起きて腰が痛い、背中が痛い、そんな起床後の体の痛みに悩む方にも選ばれてきました。
必然的に高反発マットレスと呼ばれる寝具は多くの寝具専門店、量販店、百貨店、通販で販売される様になりました。
ただし残念な事に、それら全ての高反発マットレスが同じモノという訳では無いのです。
なぜなら高反発マットレスという寝具に対する明確な定義が存在せず、メーカーが高反発マットレスと謳えば、それは高反発マットレスになってしまうからです。つまり色々な高反発マットレスがあり、色々な寝心地が存在してしまっているのが現実です。
ただ硬いだけのマットレスを高反発と表現している場合もありますね。
どうも高反発という言葉だけが独り歩きしてしまっているので、もう一度"そもそも"の部分から見直してみましょう。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190205/13/sleepdesigner/c0/59/j/o0800053214350911934.jpg?caw=800)
そもそも、高反発とか低反発とか、そういうキャッチフレーズの前に、快適に眠る為の敷ふとんやマットレスに必要な条件をご存知ですか?
条件は3つあります。
①体にフィットすること(耐圧分散が良いこと)
②自然な寝姿勢をキープできること
③寝返りがスムーズにうてること(動きやすいこと)
です。
①体にフィットすること(耐圧分散が良いこと)とは
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190219/11/sleepdesigner/5d/2f/j/o0659017714358785519.jpg?caw=800)
体にフィットするというのは、マットレスと体が密着している事を指します。耐圧分散が良いという説明とほぼ同じ意味と考えて下さい。
体にフィットする事が大切なのは、寝付く際に体の緊張が解けやすくなるからです。低反発マットレスが流行った理由が正にコレです。店頭で試し寝をした時に体に吸い付くフィット感が体の緊張を解いてくれたからです。でも店頭で数秒寝転がるのと、実際に一晩寝るのとでは睡眠・体への影響の仕方が違ってきますので。
それから、ただ硬いだけの高反発マットレスはこの条件が満たされません。本来硬さの指標である「ニュートン数」という数値を使って高反発マットレスを説明している商品には気を付けた方が良いでしょう。
②自然な寝姿勢をキープできることとは
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190219/11/sleepdesigner/66/b0/j/o0500035114358785663.jpg?caw=800)
自然な寝姿勢とは直立姿勢を仰向きに90度回転させた姿勢を指します。怪我をしていたり、妊娠している場合は例外ですが、横向きで寝付いても、寝ている間の姿勢は仰向きの時間が長くなります。
お尻や肩などが変に沈まないキレイな仰向きの寝姿勢を長時間キープ出来る事が大切です。そうしないと起きて体を痛める事になります。
低反発マットレスは寝姿勢をキープするというこの条件を満たせません。また、高反発でも耐久性の悪い商品だと数年も経たずにこうなります。
耐久性の良さを強調するのに長期保証を付けるメーカーも最近は多いですが、この長期保証は形状変化(見た目)に対するもので、寝姿勢をキープする能力に対するものでは無い場合がほとんどです。
長期保証を付けている商品は、その商品(その素材を使った商品)が作られて何年経っているか(歴史)も調べた方が良いでしょうね。商品の歴史は高品質の証でもありますから。
これは余談になりますけど、マットレスのネット等の口コミやレビューはその商品の寝心地が何年持つかまでは分かりません。口コミって購入して数日~数週間後に書きますからね。耐久性まで寝具に求めるのであれば、やっぱり商品の歴史って大事です。
③寝返りがスムーズにうてること(動きやすいこと)とは
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190219/11/sleepdesigner/57/b3/j/o0320021314358793981.jpg?caw=800)
通常、一晩の睡眠中に20~30回の寝返りをうちます。この寝返りを無意識にスムーズにうつ必要があります。もし動きにくいと寝返りの度に目覚める事になります。つまりグッスリ眠る事が出来ません。
人間は基本的に仰向きで寝ますが、その姿勢でずっと寝ているわけではありません。もし仰向きで動かずに寝続けたら、これもやっぱり体を痛める事になります。
当店が低反発マットレスを扱わなくなってからですが、ある低反発マットレスの商品説明に寝返り回数が一晩に2回になって熟睡できる!なんて文句が使われていましたね。当時から思っていましたけど、滑稽ですよね。
以上の「3つの条件を満たしているかどうか」が、敷ふとん・マットレス選びに重要であって、必ずしも高反発マットレスである必要は無いのです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190219/12/sleepdesigner/1b/bd/j/o1620121514358808692.jpg?caw=800)
当店がメインに扱っているマニフレックスは50年以上も前から「高反発」というキャッチフレーズを使っていますので、それはそれで接客や商品説明の中で使いますが、当店がマニフレックスを扱っているそもそもの理由は上記の3条件を満たしている寝具だからです。
同じ条件を満たしているのでラテックス(天然ゴム)を使った「Bodydoctor」やインピーダンスマッチング理論を応用した「smart sleep aqua」いうマットレスも扱っています。このマットレス達のキャッチコピーは「正反発」と「等反発」ですからね。
高反発マットレスで迷った時はもちろんですけど、寝具を選ぶ時はしっかり"実物に試し寝"をしましょう。
その際には上記の3条件をしっかり確認して下さい。
寝具は毎日使うものですし、失敗した時に廃棄するのにも費用が掛かる時代ですから。店舗に行くという手間も掛けて欲しいと思っています。
通販の商品によっては使っても返品出来たりする商品もありますけど、返品の送料は自己負担だったり、返品無料でもその費用は最初から商品代金に含まれていて品質に見合わない価格だったりしますからね。
実店舗で販売が出来ないのは、商品にそれなりの理由があるもんです。
睡眠や寝具に関する相談は電話やメールでも受け付けていますので、お気軽にどうぞ。
【電話番号】055-977-2200(営業時間内にお願いします。)
【E-Mail】info@umena.biz(48時間以内の返信を心掛けています。)
●その他の快眠アドバイス ⇒ 〔http://ameblo.jp/sleepdesigner/entry-11902557375.html〕
■半世紀以上、世界中で愛され続ける高反発寝具マニフレックスの事なら当店まで!
当店Webサイト ⇒『こだわり寝具』
■マニフレックスのご愛用者様に製品の評価(良い点・悪い点)も頂いています!
当店Webサイト内 ⇒『お客様の声』
by sleepdesigner:圭(睡眠健康指導士・ダウンプロフェッサー)
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当BLOG ⇒ 店内の様子(2019年2月18日)
『話題の低反発マットレスと高反発マットレスを寝比べてみて下さい』
当BLOG ⇒ お店の日常(2019年2月12日)
『マニフレックスを試さずに高反発寝具が語れない理由』
当BLOG ⇒ 快眠アドバイス(2017年4月18日)
『マニフレックスと類似品の決定的な違い』
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『“さわる・すわる・ねる”は全て違う』
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『高反発と硬いは違う』
当BLOG ⇒ 快眠アドバイス(2014年10月28日)
『敷ふとんは硬い方がイイという誤解』
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