快眠アドバイス 『敷ふとんは硬い方がイイという誤解』 | ウメナ寝具の快眠BLOG

ウメナ寝具の快眠BLOG

静岡県三島市の寝具店「ウメナ寝具本店」の【店長(睡眠健康指導士・sleepdesigner)】が書くブログです。睡眠の話、睡眠に絡めた寝具(布団)の話、お店の情報などを載せています。
※6月18日にWebサイトをリニューアルし、記事内のリンクが一部切れています。

突然ですが「敷ふとんは硬い方がイイ」と考えている方は手を上げて下さい。


恐らく未だに多くの方が手を上げるでしょうけど、快眠を手に入れたい方はその様な考えと今日からサヨナラしましょう。


近頃、朝起きて腰や肩を中心に体中が痛い、もしくは部分的に痛みやコリがありグッスリ眠った気がしないといった症状を抱え、原因が寝具にあるのではと相談にいらっしゃる方が多くなりました。


事実、起床後にその様な症状が強く出るのであれば寝具に原因がある可能性は非常に高いです。特に寝具の中でも体を支える敷ふとんやベッドマットレスに注目しましょう。


つい先日も敷ふとんを2枚重ねて使っている男性がその様な悩みを抱いてご来店されました。


敷ふとんの状態を聞いてみたら羊毛混敷ふとんと言われるタイプの敷ふとんを2枚使っている様でした。このタイプの敷ふとんはホームセンターなどの量販店でよく見られる敷ふとんですね。下の写真の様な敷ふとんです。


羊毛混
※この様なタイプの敷ふとんの製品寿命は、中に使われる芯材にもよりますが、もって約3年です。


どちらも10年以上使ってペタペタに薄く硬くなってしまっているので2枚重ねているとの事。


敷ふとんは硬い方がイイとの噂を聞いて、敷ふとんの下に使う硬質マットレスを探しにいらっしゃいました。


硬い敷ふとんに仰向きや横向きで眠った時、体に掛かる圧力が出っ張るお尻と肩に集中します。すると腰の部分は宙に浮き、緊張した状態が生まれてしまいます。この状態で眠ることが、寝具が原因で起きる腰痛の仕組みなのです。


また、横向きになった際に肩が窮屈に押しつぶされてしまうことで、姿勢が崩れ肩コリを引き起こしたりもします。もちろん、この様な状態ではリラックスも出来ません。これでは起床後の腰や肩の痛みだけでなく寝つき(入眠)の段階にも支障が出ます。


硬い敷ふとんの上に寝て意味があるのは短時間。ストレッチの一環程度と考えて下さい。


敷ふとんを含めた敷寝具全般には体に掛かる圧力を一点に集中させない能力が必要になるのです。少し聞きなれないですが、寝具業界内では「耐圧分散」という言葉で表現されます。硬い敷ふとんやベッドマットレスには大切なこの能力が備わっていないのです。


つまり、敷ふとんは硬い方がイイではなく「耐圧分散に優れた方がイイ」が、一応の正解という訳です。


耐圧分散
※体の凸凹をキレイに埋めてくれる素材や組み合わせを考えましょう。

 
今回、相談に来られた男性には上記の理由を説明して「お客様に必要なのは下に使う硬いマットレスではなく、上に使うボリュームのある柔らかい敷ふとんです。下に硬いマットレスを使っても恐らく症状は改善しません。」とアドバイスしました。


それなら家に使っていない綿の敷ふとんがあるので、それを試しに使ってみますとの事でした。グッスリ眠れていることを祈るばかりです。


2枚敷
※2枚敷というスタイルの正しい組み合わせは、下に敷く敷ふとんは硬いもので姿勢を整え、上に敷くボリュームのある柔らかい敷ふとんで耐圧を分散させます。


さてさて、先ほど“一応”の正解と書きましたが、それは敷ふとんを耐圧分散の力だけで判断してはいけないからです。


敷ふとん選びには耐圧分散だけでなく「寝返り」というポイントも重要視しましょう。


少し前にブームになって、今でも通販や量販店では目に付きますが「低反発」という素材があります。この素材が敷ふとんに適さないのが、まさに寝返りを妨げるからなのです。耐圧分散という基準だけなら低反発は優れた素材です。しかし、その上で楽に動けるか、寝返りがスムーズにうてるかというと違います。


低反発で失敗した人はたくさんいます。特に力の弱い年配の方は使わない方が良いでしょう。ウメナ寝具では寝具の素材として低反発は扱いませんし、オススメもしません。


低反発の失敗談は本当に多いのでこの機会に触れさせて頂きました。もちろん中には体に合う人もいるのでしょうけどね。広告として良いですよって宣伝してますからね。


ただ、寝具はあくまで自分に合うかどうかです。それは実際に自身が試し寝してみる以外に手は無いです。寝具選びに失敗したくない人は面倒ですが「試し寝」というステップは必ず踏みましょうね。


睡眠や寝具に関するお悩みはささいな事から相談して頂いてOKです。電話やメール、各種SNSでも受け付けていますし、お気軽にどうぞ。

【電話番号】055-977-2200(営業時間内にお願いします。)

【E-Mail】info@umena.biz

【当店Facebook】
https://www.facebook.com/umena.sleep.magniflex/

【当店Instagram】
https://www.instagram.com/umenasleepshop_magniflex.bed/

【当店twitter】
https://twitter.com/sleepdesigner_K

※メールやSNSでの返信は5日以内を心掛けています。
※休業日前の連絡は返信には時間が掛かる事がありますのでご注意下さい。

★ウメナ寝具本店には『アプリ』があります!
【初回ダウンロード特典「500円クーポン」】


●アプリに関して詳しくはこちら
当BLOG ⇒ お知らせ(2019年9月22日)
『ウメナ寝具本店の『アプリ』がスタートしました!』

こちらの無料アプリには『トーク』という機能があり、チャット形式にて当店とやり取り出来ます。こちらもお問い合わせにご活用下さい。


★当BLOG ⇒ 過去の快眠アドバイス一覧

★当店Webサイト ⇒ 過去の快眠アドバイスお悩み別一覧


@sleepdesigner 杉本圭
(ウメナ寝具本店店長・ふとん屋の眠りオタク・睡眠健康指導士)


◆当店Webサイト(ホームページ) ⇒ 快適な睡眠を求めて『ウメナ寝具』


◆当店Webショップ ⇒ WATAORI


■ウメナ寝具本店のもう一つの顔『三島のタオル屋さん』
Instagram ⇒ mishima.towelshop



≪店舗情報≫
住所:静岡県三島市梅名371-8(国道136号線沿い)
電話番号:055-977-2200
FAX:055-977-7756
E-Mail:info@umena.biz
営業時間:10時~19時
定休日:毎週水曜日、第2・3木曜日(祝日の場合は営業)
※毎月の休業日を当BLOGでお知らせしています。

★使わない羽毛製品の無料回収を行っています!
【Green Down Project】


●詳しくはこちら
当Webサイト ⇒ お手入れ『不要な羽毛ふとん(羽毛製品)は無料回収します!』

持続可能な社会に向けた当店の取り組み【SDGs】
当BLOG ⇒ SDGs(2021年3月23日)
ウメナ寝具本店の「SDGs」に向けた取り組み