![高反発素材1](https://stat.ameba.jp/user_images/20150822/09/sleepdesigner/11/44/j/o0800060013403036441.jpg?caw=800)
※マニフレックスマットレスに使われる高反発素材エリオセルの実物カットサンプルです。
しかし、急速に広まってしまったことで、その意味を間違って捉えてしまう人も出てきてしまいました。
その代表例が「高反発を硬いこと」だと勘違いしているケースです。
高反発とは「反発力の強さ」を指します。
その素材を変形させる位の圧力を加えた時に、
![高反発素材2](https://stat.ameba.jp/user_images/20150822/09/sleepdesigner/8f/09/j/o0800060013403036443.jpg?caw=800)
その変形した状態から元のカタチに「戻ろうとする力が強いこと」、そして「戻ろうとする時間が速いこと」が本来の意味です。
![高反発素材3](https://stat.ameba.jp/user_images/20150822/09/sleepdesigner/2a/46/j/o0800060013403036442.jpg?caw=800)
決して素材の硬さを指しているのではありません。
もし、高反発と硬いことが同じ意味なら、硬い鉄のかたまりは高反発素材と言うことが出来ます。
しかし、想像してみて下さい。写真の様な立方体の鉄のかたまりに対して、そのカタチが変形するほどの圧力を加えた場合、変形した鉄のかたまりは元のカタチに戻ろうとはしません。変形した状態のままカタチは保持されますよね。
鉄のかたまりは硬い素材ではありますが、高反発素材では無いのです。
マニフレックスに代表される高反発素材の敷寝具は、この元に戻ろうとする力が人の睡眠時の寝返りを助ける効果を生み、多くの方にとって睡眠に良い効果をもたらすのです。ちなみに、この戻ろうとする力の前提として、素材の耐圧分散性も必要条件です。耐圧分散性とは仰向きの時に体にフィットするか、横向きの時に凸凹する体のラインに応じて素材が簡単に変形してくれるかです。
この耐圧分散性は優れていても反発力に乏しい素材がいわゆる低反発素材です。
それでは、本来の高反発素材を見分けるにはどうしたら良いか。低反発と高反発の違いを判断するには何か指標はあるのか。
残念ながらそれぞれの言葉に対して厳密な定義がありません。メ―カーや販売先が「これは高反発素材です」いやいや「これは低反発素材です」と言えば、そうなってしまうのが現状なのです。
これは、実物に試し寝をしてみることが一番だと思います。
実物に寝た際に、まず仰向けの状態で腰のくびれの部分に隙間があるかどうか手をいれて確かめましょう。耐圧分散性に優れていれば手は入りません。この方法でその実物があなたにとって硬過ぎるのかどうかを判断します。
次に、5分程仰向けの状態をキープしましょう。低反発素材の場合、大抵お尻の部分が徐々に沈んでいき寝姿勢が崩れてしまいます。耐圧分散の良さを示す画像として下の写真の様な図表が良く作られますが、体を寝具に預けて「何分後の状態」のデータかは大半が記載されません。横になってすぐのデータは良くても、数分経った時点で悪くなっては意味がありません。
![耐圧分散1](https://stat.ameba.jp/user_images/20150823/08/sleepdesigner/d7/54/j/o0450018213403945130.jpg?caw=800)
![耐圧分散2](https://stat.ameba.jp/user_images/20150823/08/sleepdesigner/36/84/j/o0450018213403945129.jpg?caw=800)
仰向けの状態を約5分キープしてお尻が沈んでいく感覚が無ければ問題ないでしょう。
そして寝返りのしやすさを確かめます。実物の上で仰向けの状態から左右にゴロゴロしてみて下さい。正しい睡眠の場合、一晩に20~30回の寝返りをうちます。寝返りをうたずに同じ姿勢を何時間もキープして眠ったら起床時に腰を中心に痛みが出ます。
余計な力をいれずに自然にゴロゴロ出来れば良いでしょう。この寝返りのしやすさで本来の高反発素材か確かめます。
また、高反発素材の商品説明の中に「ニュートン数」が大々的に使われる商品は注意した方が良いです。このニュートン数というのは商品の硬さを示す数値です。通常、高反発素材を表す数値には使いません。綿ふとんの下に敷く硬質ウレタンマットレス等で使われます。
![ニュートン表示](https://stat.ameba.jp/user_images/20150823/09/sleepdesigner/60/86/j/o0800060013403985752.jpg?caw=800)
毎日使う寝具。特に敷ふとんやベッドマットレスなどの敷寝具は、土台として睡眠時の体を支える寝具です。しかも季節に応じて使い分ける様なことは通常しませんよね。年間通して、同じ敷寝具に支えられて眠るのです。
人の睡眠に最も影響力のある、最も重要な寝具が「敷寝具」なのです。
毎日の睡眠を気持ち良くしたい。グッスリ眠りたい。そんな願いがあるのなら、敷寝具選びの際、飛び交う情報だけで決めるのでなく「実物に試し寝をする」手間をどうか掛けてあげて下さい。
■関連ページ
⇒ 快眠アドバイス 『高反発素材が合わない人たち』
⇒ 快眠アドバイス 『敷ふとんは硬い方がイイという誤解』
⇒ 当店Webサイト内のページ 『グッスリ眠れる寝具選び』
⇒ 当店Webサイト内のページ 『厳選敷寝具』
⇒ 当店Webサイト内のページ 『敷寝具のレンタルサービス』
by sleepdesigner:圭
◆その他の快眠アドバイス ⇒ 〔http://ameblo.jp/sleepdesigner/entry-11902557375.html〕
◆ウメナ寝具のWebサイト ⇒ 〔http://www.umena.biz〕