・物語

「零落の王墓」が難攻不落である訳──それは完璧な複製体があるから。心は無くとも、ダンジョンに入った人そのものを完璧に読み取り、何もかも真似て立ちはだかるという。「零落の王墓」の構造が複雑ならまだマシかも知れないけど、複製体……しかも完璧なる複製体が居るとなればそりゃ難攻不落になるよねって。
 
で、その複製体についてまだ明らかになっていない情報が多い。まだ誰も踏破したことのないダンジョンを選ぶゼンゼって「鬼なの?」って思えるぐらい鬼かも知れないけど、この完璧な複製体をどう攻略するのかが第二次試験の最大の糸口になる。複雑な構造体を攻略することも一級魔法使いで必要なことかも知れないけど、それ以上に必要なのは完璧な複製体と対峙した際、どう「自分に対処できるのか」。そして、その自己分析がどう活かせるのか。ここら辺だよね、求められてるのは。
 
他の複製体はまだマシ、フリーレンの複製体は誰にも勝てるわけがない。そう踏み込んだデンケンは賢かった。以前一戦を交えたこともあると思うけど、自分よりはるかに格上の人と戦ったら勝ち目なんてないからね。当たり前の判断だと思いますし、冷静に自己分析が出来ている証拠だと思います。
 
それで、フリーレンたちがデンケンたちと策を練っている時に自ら手を挙げたフェルン。先の一次試験で奇襲を完璧に防いだ彼女なら、恐らくフリーレンの模倣体に勝てると思うものの……まあそれでも勝率は少ないって感じ。フリーレンでさえ自分の模倣体に勝てない可能性があると言っているけど、果して勝てる見込みはあるのだろうかね……。
 

・まとめ

次回が楽しみです。多分2クールの間で一番楽しみにしちゃってるかも。