浮世のスケッチブック -1218ページ目

手帳の話2 電子手帳(HP-200LX)の話

 今回は電子手帳の話です。


 社会人になってからずっとシステム手帳を使って来ました。バイブルサイズ、A5、ミニと大きさは変わりましたが、常にシステム手帳にしていた最大の理由は住所録です。 結構頻繁に変更が必要で、それらの管理に苦労していました。


 PCでデータベースを作り、苦労して手帳サイズの紙にプリントアウトして使っていたのですが、電子手帳ならその手間もなくなると思い、電子手帳を調べ始めました。

 小型のノートPC、ザウルスなど色々なモノを調べました。その結果手に入れたのがHPの200LXです。知らない人がほとんどですが、小型のMS-DOSが動くPCです。電源を入れると内蔵PIMが立ち上がるので、MS-DOSのコマンド打ち込む必要は無く、マニアでなくても簡単に使えました。

(アメリカ製なので元々は日本語が使えませんが、日本語を使えるようにするソフト入りのメモリーカードと一緒に買いました。マニアは自分で日本語化をするそうです。)


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閉じた所。バックアップ用のボタン電池と単三電池2本で普通に使っていれば2週間近く電池が持ち(連続使用は20時間程度)、300g程度と重量も軽く、大きさも非常にコンパクトです。

 値段は... 今ならとても買えません。本体と本体と同じぐらいの値段のメモリーカード(日本語化キット入り)でいまなら高級ノートパソコンが買える値段でした。夏のボーナスの結構な部分を使いました。

(独身の時は良かった。)


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 最近買ったドコモのスマートフォンLYNXとの大きさ比較です。奥行きはほぼ一緒ですが、幅が少し大きく、厚みは結構厚い。しかし200LXは1994年発売の製品です。(原型になった95LXは1991年の発売)15年近く前にこのサイズでちゃんと使えるPCがあったことがすごいと思います。

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 開いた所。小さなボタンがキーボードです。プチプチと押す感じですが、キー同士が離れているので、結構なスピードで打っても押し間違いはほとんどありませんでした。このサイズなのにテンキーがあり、とても使い勝手が良かった。


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 またまた、LYNXとの比較写真。キーボードはLYNXの方が本格的に見えるが、普通のキーボードよりは小さいのにキー同士に隙間が無いので、打ち間違いし易い。テンキーが無いのも残念。


 当然、白黒の液晶ですがその分キビキビと動いてあまりストレスを感じずに使えました。内蔵PIMソフトも非常に使いやすく、スケジューラーに関しては今でも200LXの内蔵スケジューラーが一番使いやすかったと思います。(過去は美化されるモノなので、多少の贔屓目はあります。)


 その他、データーベースソフトもカスタマイズが簡単で、自分の希望通りの住所録が作れました。


 マニアなユーザーが多く、200LXの使い方を解説した本も2冊ほど出ていました。


 ほぼ6年間、使っていました。その間に21世紀にもなり、やはり最新の機種が使ってみたくなりました。特にカラー液晶と、手書き認識に惹かれ、ついに次の電子手帳に移行しました。

 その機種と使い勝手の話は次回に。


 HP200LX良い機種でした。ネット接続やカラーに必要性を感じなければ単体の電子手帳としては、今でも使えると思っています。



 200LXのおかげで私が手帳に求める3つの機能のうち、スケジュール管理と情報の持運び(住所録など)は解決したのですが、記録と言う機能には対応できませんでした。打ち合わせ中にこのサイズのキーボードで議事録を打つのは無理がります。また、仕事柄、議事録に図などを描く事が多いので、やはり電子手帳では無理でした。


 そこで、議事録や備忘録など日々の仕事の内容はノートに書く事にしました。そのノートの使い方はまた今度。



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手帳の話1 こんな手帳を使って来ました。

 前回は今使っている「ほぼ日手帳」の話を書きましたが、「ほぼ日手帳」に落ち着くまで色んな手帳を使ってきました。それぞれの時期にどんな理由でその手帳を使っていたか、使ってみてどうだったなどを紹介したいと思います。


 前回にも書きましたが、私が手帳に求める機能は下記の三つです。
①スケジュール管理。

②記録:打合せの議事録や、備忘録。
③情報の持運び:住所録や、手帳の後ろについている付録等。

 自分自身の状況の変化などにより三つの機能の優先順位は変わってきます。昔重要な機能だったモノが、今では他の物で代替でき、手帳に求める必要が無くなったりしています。自分自身でも今回、手帳の変遷を思い出してみて、結構、機能の重要度が変わってきている事に驚いています。


 社会人になった頃は、当時の社会人みんなが持っていたバイブルサイズのシステム手帳を何も考えずに買いました。会社に入ってすぐの新人にそれ程、手帳に書くこともないので、便利そうなリファイルを入れては喜んでいました。


 社会人になって数年経つと、状況も変わってきて、バイブルサイズのシステム手帳では、使いにくい点が増えてきたので、次にA5サイズのシステム手帳にしました。


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(左がそのA5サイズのシステム手帳です。左は今使っている「ほぼ日手帳」です。大きいのと革の表紙の高級品で重い。)


 その当時重要視していたのが、③の住所録と②議事録でした。


 住所録は、個人的な住所録も、会社の住所録もMacでデーターベース化していたのですが、それをきちんと印刷して持ち運びたかったので、プリンターと相性の良いA5サイズにしました。
 友達が結婚したり、引越ししたりと、頻繁に住所がかわり、手書きの住所録では対応できなくなり、プリンターで綺麗に出力して作った住所録を使っていました。A5サイズは会社のプリンターにも手差しで対応出来たので便利でした。
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(当時使っていた住所録。青いページはビジネス用、白いページはプライベート用の住所録です。上に置いてあるのはA5サイズとバイブルサイズ用の6穴パンチです。独身の頃は色んなモノが自由に買えてよかった...)



 また、まだまだ下っ端だったので、打合せでは議事録をとる事が多く、仕事柄、図なども描かなければならないので、広い面積が欲しかったのと、A5だと、2ページをA4一枚にコピーすることが出来るので、A5サイズの手帳を選びました。


 A5サイズのリファイルはほとんど売っていなかったのですが、A5用の6穴パンチを買ったので、A4の書類を折ってファイルする事が出来たのので、特に困りませんでした。



 しかし、2年程使っていた、ある日突然、こんな重い手帳を毎日持って歩くのは嫌だと思い、ミニ6穴のシステム手帳に変えました。住所録は結構時間をかけて作りました。議事録はノートを一緒に持ち歩きそれに書いていました。


 ミニ6穴システム手帳はそれ程長く使いませんでした。なぜなら、ついに電子手帳に移行したからです。当時、Win95が発売され、小型のPCやザウルスも元気な頃で、これなら問題の多い住所録もデータで管理できて、すごく便利そうだと言うことで、電子手帳を買いました。


電子手帳の話は次回に。



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昨日、来年の手帳(ほぼ日手帳)を買いました。

そろそろ手帳の季節、来年はどんな手帳を使いたい? ブログネタ:そろそろ手帳の季節、来年はどんな手帳を使いたい? 参加中
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 昨日、近所のLOFTで来年の手帳を買いました。ここ5年、「ほぼ日手帳」を使っています。2006年からなので、来年で6年目になります。社会人になって20年とちょっと、色んな手帳を使って来ましたが、最近は「ほぼ日手帳」で落ち着いています。

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(6年分の手帳です。右上のカバー付が今年の分で、下の袋に入っているのが昨日買った来年の分です。)

 私が手帳に求めていた機能は
①スケジュール管理。
②記録:打合せの議事録や、備忘録。
③情報の持運び:住所録や、手帳の後ろについている付録等。
この三つの機能のどれに重きを置くかで、手帳を選んで来ました。

私が社会人になったのは20年と少し前なので、今とはだいぶ状況が違い、手帳に求めるものも違っていました。 

 昔は③の住所録と言う物に非常に重きを置いていました。外出先で取引先に連絡を取らないといけないことなどが多く、住所録を重要視していました。

 今は、携帯電話があるので、電話番号は携帯電話で管理しているし、住所はPCで管理しているので手帳に住所録が不要になっています。最近、スマートフォンに変えたので③の情報の持運びの機能についても、不要になっています。

 私の仕事の内容では、①のスケジュール管理についてもそれ程重きを置いていません。日に何件も予定が入る仕事ではないので、見開き一ヶ月の予定表がプロジェクトの納期に目安をつけたり、打合せの予定を入れるのに便利です。なので、「ほぼ日手帳」の見開き一ヶ月の予定表で十分です。

 最近重視しているのが②の記録です。仕事上の打合せの議事録やメモなどは手帳に書きます。(打合せ相手が見ている前で手帳に書く事が重要な場合もあります。)
 昔、良く手帳に書いていたチェックリスト(備忘録)はCheck*Pad というオンラインサービスに移行しているのでほとんど不要になりました。(Chek*Padの便利さについてはまた今度。)手帳に書いたtoDoリストをすぐChek*Padに書き移しています。

 年齢のせいか、物を覚える事がだんだん難しくなって来ています。また、人の名前などのど忘れも増えてきているので、忘れそうな事は何でも、手帳に書き込みます。
 書き込んだ事を探すのに一日一ページと言うのは非常に探しやすい。記入した時期の大体の記憶があれば、数ページも繰れば見つけられます。

 「ほぼ日手帳」の存在すら知らない頃から、仕事に使うノートは、記入することがあっても無くても一日一ページ以上と決めて使っていました。書く事が無いからといって、同じページに何日分も書き込むと後から書いた内容を探す時に非常に時間がかかり結局探すのを最初から諦めてしまい、ノートに書く意味が無くなっていました。
 一日一ページにしてからはそのような事もなくなりました。また一日一ページならスペースに余裕があるので、自分の汚い字でも内容が見やすくより探しやすくなりました。


 「ほぼ日手帳」の存在を知った時に一番惹かれたのがこの、一日一ページと言うことでした。ノート一冊は30~40ページなので、一日一ページにしていると長いプロジェクトの打合せの時に何冊もノートを持ち歩く事になり、面倒を感じている時にネットで「ほぼ日手帳」を知り、すぐにLOFTまで買いに走りました。


 「ほぼ日手帳」では、仕事の内容、プライベートの内容を問わず書き込んでいます。また、紙物を貼り付けてスクラップブック的にも使っています。仕事上の書類縮小コピー、家族で行った展覧会、映画のチケットの半券などや、子供にもらった手紙など自由に貼っています。
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(仕事の書類も縮小してページの上に貼っていましたが、同じ所貼ると上ばかり分厚くなるので、次の年からページの色んな所に貼る様にしました。)

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(チケットの半券や子供の手紙もこの様に貼っています。最近は手紙もくれない・・・)

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(仕事柄、図を描く事が多いので、やはり描くスペースが大きいのは良い。給与明細や賞与明細も貼っているので、手帳を置き忘れたりして中を見られると非常に恥ずかしいので気を付けないといけない。)


 「ほぼ日手帳」を使い出した頃は何も書いていない日があると何かもったいないと思う時もありましたが、最近は慣れてきたのか気にならなくなりました。また、やることが沢山あり、忙しくて心に余裕が無い頃の方が真っ白のページが多く、見返すとその頃のしんどさを思い出したりもします。


 今年は、「ほぼ日手帳」の空いたスペースを使いスケッチの練習をしているので、ほとんど何も書いていないページがあると大きなスケッチを描く事が出来るので白いページを見ると嬉しくなったりします。
 スケッチの内容はこのブログで紹介していきますのでご覧ください。


 この9月にスマートフォン(アンドロイド)を買ったので、スケジュール管理はそちらに移しても良いかもと思っていますが、スケジュールは予定の管理だけでなく、過去のスケジュールも大事な記録としても使っているので、悩み所です。
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(ドコモのLYNX。完全に電子手帳風に使うことを想定した形です。LYNXの使い勝手などもまた今度。)

 昔、電子手帳を使っていたのですが、データが飛んで過去の物が見れなくなったり、バックアップデータもOSのバージョンアップなどで見るのに非常に手間がかかり、結局過去のデータを見直す事が出来なくなりました。(実際には、過去のデータを見れなくても困る事はあまりありません。)


 「ほぼ日手帳」は古い手帳の保管にもそれ程場所を取らないので、その点も気に入っています。

 スマートフォンとの機能の使い分けには試行錯誤しそうですが、それもまた楽しいものです。

 とりあえず来年も「ほぼ日手帳」です。


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