手帳の話2 電子手帳(HP-200LX)の話
今回は電子手帳の話です。
社会人になってからずっとシステム手帳を使って来ました。バイブルサイズ、A5、ミニと大きさは変わりましたが、常にシステム手帳にしていた最大の理由は住所録です。 結構頻繁に変更が必要で、それらの管理に苦労していました。
PCでデータベースを作り、苦労して手帳サイズの紙にプリントアウトして使っていたのですが、電子手帳ならその手間もなくなると思い、電子手帳を調べ始めました。
小型のノートPC、ザウルスなど色々なモノを調べました。その結果手に入れたのがHPの200LXです。知らない人がほとんどですが、小型のMS-DOSが動くPCです。電源を入れると内蔵PIMが立ち上がるので、MS-DOSのコマンド打ち込む必要は無く、マニアでなくても簡単に使えました。
(アメリカ製なので元々は日本語が使えませんが、日本語を使えるようにするソフト入りのメモリーカードと一緒に買いました。マニアは自分で日本語化をするそうです。)
画像をクリックすると大きな画像が見れます。
閉じた所。バックアップ用のボタン電池と単三電池2本で普通に使っていれば2週間近く電池が持ち(連続使用は20時間程度)、300g程度と重量も軽く、大きさも非常にコンパクトです。
値段は... 今ならとても買えません。本体と本体と同じぐらいの値段のメモリーカード(日本語化キット入り)でいまなら高級ノートパソコンが買える値段でした。夏のボーナスの結構な部分を使いました。
(独身の時は良かった。)
最近買ったドコモのスマートフォンLYNXとの大きさ比較です。奥行きはほぼ一緒ですが、幅が少し大きく、厚みは結構厚い。しかし200LXは1994年発売の製品です。(原型になった95LXは1991年の発売)15年近く前にこのサイズでちゃんと使えるPCがあったことがすごいと思います。
開いた所。小さなボタンがキーボードです。プチプチと押す感じですが、キー同士が離れているので、結構なスピードで打っても押し間違いはほとんどありませんでした。このサイズなのにテンキーがあり、とても使い勝手が良かった。
またまた、LYNXとの比較写真。キーボードはLYNXの方が本格的に見えるが、普通のキーボードよりは小さいのにキー同士に隙間が無いので、打ち間違いし易い。テンキーが無いのも残念。
当然、白黒の液晶ですがその分キビキビと動いてあまりストレスを感じずに使えました。内蔵PIMソフトも非常に使いやすく、スケジューラーに関しては今でも200LXの内蔵スケジューラーが一番使いやすかったと思います。(過去は美化されるモノなので、多少の贔屓目はあります。)
その他、データーベースソフトもカスタマイズが簡単で、自分の希望通りの住所録が作れました。
マニアなユーザーが多く、200LXの使い方を解説した本も2冊ほど出ていました。
ほぼ6年間、使っていました。その間に21世紀にもなり、やはり最新の機種が使ってみたくなりました。特にカラー液晶と、手書き認識に惹かれ、ついに次の電子手帳に移行しました。
その機種と使い勝手の話は次回に。
HP200LX良い機種でした。ネット接続やカラーに必要性を感じなければ単体の電子手帳としては、今でも使えると思っています。
200LXのおかげで私が手帳に求める3つの機能のうち、スケジュール管理と情報の持運び(住所録など)は解決したのですが、記録と言う機能には対応できませんでした。打ち合わせ中にこのサイズのキーボードで議事録を打つのは無理がります。また、仕事柄、議事録に図などを描く事が多いので、やはり電子手帳では無理でした。
そこで、議事録や備忘録など日々の仕事の内容はノートに書く事にしました。そのノートの使い方はまた今度。
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