<年号大学緒記>

 近世・近代から現代まで、慶応・明治・大正・昭和・平成・令和の6つの年号があり、これらの年号を学名に使用している大学が全国に十数校ある。

 年号大学のいくつかを散策してみた。

 

 

①-⑴ 慶応義塾大学(続)緒記

 

 1858年(安政5年)10月 江戸中津藩内に蘭学塾開塾

 1868年(慶応4年) 4月 塾名を「慶應義塾」と制定

 

 1920年(大正9年)2月 「大学令(大正7年勅令第388号)」により慶応義塾大学、早稲田大学の2校が大学に昇格

 同年4月 明治大学、同志社大学ほか計6校が大学に昇格

 

 慶應義塾大学⑴  慶應義塾大学⑵

 

①-⑵ 慶応義塾大学三田キャンパス(東京都港区)

 

 慶大には6つのキャンパスがあり「学部割れ」「学年割れ」になっている。

 中心は三田キャンパスで、JR山手線「田町」駅、東京都営地下鉄浅草線・三田線「三田」駅から歩いて数分、小高い丘の上にある。

 

 大学散策を始めた頃、早大早稲田キャンパスの次に訪れたのがここ慶大三田キャンパスで、早慶両校とも狭いキャンパスに学生がウジャウジャいる、という印象だった。

 

 

 両校とも、構内に国重要文化財があり(慶大2、早大1)、すぐそばに関連の高校(慶應義塾女子高等学校(一貫教育校)、早稲田高等学校(系属校))があるのも、似ている点か。

 

 

 “幻の門”(三田キャンパス)<再掲>

 

 

 慶應義塾三田演説館(国重要文化財)(三田キャンパス)

 

 

 慶応義塾図書館(国重要文化財)(三田キャンパス)

 

 

 早稲田大学大隈記念講堂(国重要文化財)(早大早稲田キャンパス)

 

 

 

 

 

①-⑶ 慶応義塾大学日吉キャンパス(横浜市港北区)

 

 「日吉」駅(東急電鉄東横線・目黒線、横浜市営地下鉄グリーンライン)から0分、駅前からまっすぐ続く銀杏並木の両側に慶大日吉キャンパスが広がっている。

 

 門も柵もない正面入口から入構し最初の角を左折すると、食堂棟や塾生会館、生協売店などがあり、多くの学生が歓談している。

 

 

 この日吉キャンパスには、あまり目立たない “名所” がある。

 同キャンパス内の慶應義塾高等学校(一貫教育校)の門を出て左折し、しばらく行くと「弥生式竪穴住居址」がある。

 そのすぐ脇には戦争中に建設された地下壕の通気口跡も。

 

 金網の向こうに窪地状の半円形弥生式竪穴住居址が数か所あるが、案内板などもなく見過ごすこと必至である。

 “日本最古の大学”慶大には遺跡も古いものがある。

 

 竪穴住居址を過ぎ、昼なお暗い細い階段状の山道を下ると目の下を新幹線が走っている。

 日吉キャンパスの下に東海道新幹線のトンネルが掘られているのだ。

 

 

 日吉駅から望む銀杏並木(日吉キャンパス)

 

 

 上の写真の反対側から(突き当りが日吉駅)(日吉キャンパス)

 

 

 早慶レガッタの幟(日吉キャンパス)

 

 

 「弥生式竪穴住居址」①(日吉キャンパス)

 

 

 「弥生式竪穴住居址」②(日吉キャンパス)

 奥の建物は地下壕の通気口跡(現在は埋められている。)

 

 

 「投込み禁止」(日吉キャンパス)

 

 

 トンネルから出る東海道新幹線下り列車(日吉キャンパス)

 

 

 

 年号大学(その1慶応)1校 おわり。。。