このコロナウイルスの憎いところは、
感染していても無症状の場合があること。
潜伏期間が長いこと。
なにより、
"あなたはあなた""わたしはわたし"では済まないこと。
もし旅行に行くとなれば。
旅行前1~2週間は複数人での会食など、
感染リスクの高い行動をいつも以上に避ける。
…じゃないと、首都圏で暮らす自分が
温泉地や島に菌を持ち込むリスクが高すぎる。
自分は絶対保菌してないなんて、
検査してもないのに言えないじゃない。
それを一緒に行く友人にも求めることの難しさよ。
同じ部屋で寝泊まりするなら、
もちろん友人同士の感染リスクもあるでしょう。
症状が出ていないだけで感染しているかもしれない。
直近2週間で感染リスクの高い行動をとっていたかもしれない。
友人ひとりひとりの過去2週間の行動歴を
確認するわけにもいかないでしょうし…
旅行前の2週間は飲み歩かないで!と言う権利もない…
日々の感染症対策はどんなことをしていますか!?
と、聞くわけにもいかないでしょうし、
マスク、消毒、手洗い、うがいは当たり前、
帰ったらすぐにお風呂、カバンや買ってきたものも除菌をして…
なんて細かに言う権利もない…
と、なると…
日々の生活にものすごく気を遣っているのがわかる、
信用できる人としか旅行できないのでは…。
そして旅行は同行者だけのものではなく…
同じ乗り物で移動したり、同じ宿舎に泊まっていれば、
他者との接触は避けられない。
移動も旅行中も感染しない、させないように、
マスク、除菌、手洗い、うがい、人との距離を取る。
これをもれなく全員してくれたら安心して旅行に行ける。
でもねえ、
通勤だって街でだって、
出来てない人がたくさんいるんだもの。。
マスクをねえ、
顎にしていたら、意味ないんですよ…
そんでもってなんでマスクを取って咳するんですか…
自分は感染しないから大丈夫~!
もうコロナは終わったっしょ?!
なんて飲み歩いてる人だっている。
スーパー銭湯やサウナも。
一部のサウナーの方は
"サウナ室は高温だから滅菌してる"と言い、
緊急事態宣言後も、何もなかったかのように
サウナやスーパー銭湯を利用している。
浴場もサウナもマスクをしない無防備な状態で、
感染リスクがまったくないとは到底思えない。
次々に使うロッカーやカギ、ドライヤーだって、
感染リスクが低いとは言えない。。。
それらすべてに触れずに
施設を利用することは困難。。。
もちろん全員が気を付ければ大丈夫かもしれない。
でも現状はそうではないでしょう。。。
せっかくの楽しい旅行、
食事会場や大浴場で、マスクなしで咳してる人…
いやだな…って思いながら、
ご飯食べたり温泉入ったりするの、つらい…
不安な気持ちで旅行を楽しめないのもつらい。
「なんでそんなに気にすんの?」とか言われちゃって
同じ温度感じゃない友人と旅行に行くのもつらい。
普段だったら、あなたはあなた、わたしはわたし、
私は勝手にするし、あなたも勝手にしたら?
と、言えばいい話。
でも。
連帯責任なんだよね。
一緒に行動することが。
飛沫だけで感染する可能性があって、
お互いが保菌者かもしれない可能性があって、
2週間の行動が感染に直結する可能性があって…
やっぱり信用できる人としか、
会えないな、って思っちゃう。
"あなたはあなた""わたしはわたし"が
スタンダードになりつつあるこの風潮が、
感染症を前にみな同じ行動を求めることの
難しさにもつながっているのかなとも思う…
緊急事態宣言中に
みんなが外出を控えていたように、
(それでも出ている人は出ていたけれど)
感染対策も、皆同じように、
行わないと意味がないと思うのですよ…
ある程度、強制力のある令がないと、
感染対策に差が生まれ、
感染拡大はやむを得ないのでは、と思うのです。
旅行だって渡航だって本当はPCR検査を必須にしてほしいくらい。
感染症対策で熱を測りますって、
無症状の場合は抑止にならない。。
と、いろいろ思うことがあり…
楽しそうな会に誘われても、
私は泣く泣く断ることしかできないし、
感染者が増えているのになんで集まるの…?
と、疑問を投げかけながら、
ああ、あの子はあんまり気を付けて生活してないんだな…
じゃあしばらくは会えないな…旅行もいけないな…と思ってしまう。
そして誰よりも旅行を愛しているのに、
手放しにGo toキャンペーンを喜べない自分もいます。
私は旅行が大好き。
コロナ渦になる前は旅行に行かない月などなかったくらい、
友人の誰よりも旅行が好きだと自信を持って言える。
日本が大好き。旅館もホテルも地域の皆さんも大好き。
観光地でクラスターが生まれることは絶対に避けたい。
一旦、クラスターが生まれてしまったら、その風評はどれほどのものか。
風評が消えるまでが長く険しい道だということも知っている。
でもいまいま旅行者がいなければ、経営が厳しいのは事実。
絶対に倒産しないでほしい。
Go toキャンペーンには手放しに賛成できないけれど、
決して旅行に行くな、ということではなく、
今後、緩やかに移動や旅行を促進していくべきであって、
まだ収束が見えない中、今は
『キャンペーンでどかんと送客!』
という時期ではないでしょう、と思うのです。。
台風や地震など自然災害の後の支援キャンペーンと
違う性質のものであるからして。。
例えば各都道府県内の移動や消費を
促進する施策からはじめていくとか、
利用者数を日にちや居住ごとに制限するとか、
ひとりあたりの利用回数を制限するとか、
全国の感染者数を鑑みて、
利用が集中しないように分散させる工夫が
できないこともない気がします…。
どう考えても東京都発着を除外する前に
できることがあるのでは…と、思うのですね…
(この混乱の中で、"東京都発着"という言葉も
使うべきではなかったですね…
必ずしも東京都発=東京都居住者の旅行ではないし、
東京都着=東京のホテル・旅館に宿泊する旅行を指すわけではないので…)
団体旅行や若者、高齢者の区切りを明確にしないのも、
旅行会社がその判断を委ねられることにより、
お客様との間にトラブルも生まれるので、
避けてほしかったところでもあります…。
なんなら、補助をしなくても、
旅行に行く人は行くし、
本当の旅行好きは感染症対策をした上で、
自分の倫理観で行動できると思うので、
放っておいても旅行には行くし…
不安を煽りながら無理に
需要を生まなくてもいいのでは…とも思うのですよ…
だがしかし悲しいことに、
いま業界の外にいる私は
"お気持ち表明"をすることしかできず、
毎日モヤモヤと戦っております。
まあもし現職だったとしても、
きっとこのモヤモヤと戦っていたのだろうな…。
人を幸せにする、人を笑顔にする、
不要不急なんて言われちゃいけない、
そんな観光業が苦しんでいる。
すべて部屋や個室、貸切で完結するような、
みんなが"それなら安心だ"と思えるような、
旅行が実現できたらいいな。
(人件費や増築コストなどが掛かり、
いまいま厳しいのは承知の上)
コロナが当たり前に身近にある社会で
私がこれからやるべきこと、できそうなこと、
社会の役に立てること、
キャリア含めてもう一度しっかり考え直して、
舵を切らないといけないな、と思っている。
現在、社会人2章目。
3章目のシナリオを考えるとき。
そのためにも、1章・2章の整理をしなくては…
(次のブログは社会人備忘録の続きを…)