SIS日記

SIS日記

NPO法人SIS(シス)スタッフによるリレー形式の日記です。
「こころが動いたこと」や「共有したいささやかな出来事」など
スタッフの「想い」を定期的に更新していきます。
どうぞお楽しみに!

娘達が2月と3月に里帰り出産、

4月には疲労困憊で退職、五月に肺炎?でダウン。

6月に義父、7月に実母、8月に実姉が逝った。
8月のお盆から義両親の遺骨を抱き、夫の実家で一人遺品整理。

 

亡き人達の思いに触れる静かな時間。

残された物に嫁、娘、妹として至らなかったであろう

自分の半生を思い、今年初の涙は止まらず。
 

日常を生きているのに、3人とも、さもありなん…な

状態だったのに、未だに心は囚われている。
人は生まれたら逝くのが定め。どの人も等しく逝ってしまう。
生と死を立て続けに見せられて、虚しさが込み上げる。
なら、どう生きるの?生きている間を大切に?
そんなの、どうでもいい。
 

人の生き様を斜めに眺め、不用な自分を持て余す私の頬に、

秋の風がふと届く。

私は秋生まれ。秋の風や秋の恵みは、

私を原点に立ち返らせてくれるのだろうか。

「風立ちぬ、いざ生きめやも」

 

 

十六夜

書棚の奥で、長い間しまっていた万年筆が顔を出した。
濃い翡翠色のマーブル模様。
ほこりを払い手に取ると、懐かしさが胸に広がった。

 

 

インクを入れ、紙の上にペン先を置く。
滑らかな書き心地、ほのかに香るインクの匂い、

指先に伝わる微かな重み。
どれも昔のままで、忘れかけていた時間がふっと蘇る。

 

 

文字を書くたびに、心の奥の小さな喜びが静かに顔を出す。
紙とペンが繋いでくれるのは、ただの文章ではなく、

私の記憶と想いそのものだ。

たった一本の万年筆が、時を越えて教えてくれた。
書くことの楽しさは、年月を経ても変わらないのだと。

 

M
 

久しぶりに高校野球に熱くなりました。
といっても準々決勝と準決勝の二試合を観ただけなので、
えらそうなことは言えないのですが💦

野球は長丁場で中々関心と興味が長続きせず、
いつもハイライトだけ観て満足するタイプです。
今回は県岐商の応援の声に押されて便乗しました。
観て良かった〜。

マウンドはもちろん、ベンチも、応援席も、
それぞれが自分の持ち場で、
できることを出来る限りの力を出し合う、
その精一杯の姿は胸に迫るものがありました。それは
日々の自分の姿を振り返らせてくれるものでもありました。
 

 

それと、テレビの前で彼らの姿に一喜一憂できるのは
平和だからこそだなぁと、しみじみしました。

夏の終わり(まだまだ終わらないけど)に、
いい時間を頂きました。



(T)