マドレーヌ

主演がケイン+ヒロシって感じで気になっちゃってどうにも集中できない。


この映画に関するレビューにはとかく「純」って言葉が入ってきて、それはなんか気分の悪いものだった。

インファナル・アフェア

笑いとか恋愛とか余分な要素はほとんどない真面目なサスペンス。

それだけにテンポがよく最後まで駆け抜ける。


ラストは納得できたわけじゃないけど、「へーそうなるかぁ」となんか変に納得もした。


とても緊迫で白熱でおもしろかった。

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どうでもいいけど、青年時代の俳優が似てなさ過ぎ。すごい困った。

猟奇的な彼女

ラストシーンがとてもいい。

ラストでの彼の男らしい表情がとても印象的。


偶然とは、努力した人に対して運命が与えてくれる橋。(だったはず)

時間はかかったけど、最後がハッピーエンドで本当に良かった。


僕の彼女を紹介します

あーハンパじゃない。ひどい。

見え見えのラスト。

だけど、中途半端に予想は裏切られる。

グダグダグダと上がったり下がったり。長い。テンション高い。

そしてなぜかラストに登場する、『猟奇的な彼女』の彼。意味不明。

ハッシュ

友達にとても薦められて見たんだけども・・。

どーにもこーにもピンとこない。

とりあえずゲイの映画ということは聞いていたけど、

まさかそっからなんの発展もないとは。

また無駄に脇道のエピソードが多くて、メインストーリーはピンボケ。


いま、会いにゆきます

今ちょうど見終わって直後なんですが・・・、

★の数がつけられません。すごく困惑している。


ラストの一つ前。

澪の日記によって語られる、澪の巧への思い。

出会いのシーン。陸上大会のシーン。教室で二人が隣の席に座っているシーン。卒業式のシーン。再会のシーン。別れのシーン。

もう涙をぼろぼろ流して泣きながら見ていました。


で、ぇ・・・・え?え? どういうこと?? ぇ、そういうこと!?


と思いながらラストシーンを見ていました。

涙がピシャリと止まっていました。


何かすごく納得いかない。

自分なりに整理してみよう。


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25分経過。なんか色々考えてちょっとわだかまりがほどけてきたかも。


(・・・そうだこれだ。これが引っかかっていたんだ。)


結論:死ぬとわかっていながらこんなに簡単にその未来へ進めるものだろうか。それが愛なんじゃない?と言ってしまうのは、とても安易な気がする。


(あーやっとたどり着いた。すっきり。)


私は巧と再会してめでたく結ばれて、かわいい子供も生まれて、

そして愛する夫と愛しい息子に看取られて幸せの中死んでいくんだ。


佑司。悲しくないよ。私が死ぬ前に残した絵本があるでしょ?

1年後(半年だっけ?)にその本の奇跡みたいにまた会えるよ。ってか。


巧。私は死ぬ運命だけど、あなたとの子供が見たいから

あなたを愛しているから、いま会いにゆきます。ってか。


薄い薄っい愛だ。というかこれを愛と呼べるのか。まして純愛?

死ぬということはこんなにぬるいものじゃないと思う。

結婚して何年だか知らないけど、息子を産んですぐに死んでいく妻を見送る巧の思いがわからないのだろうか。

まだまだ小学生も低学年だというのに母親を亡くす息子の気持ちが想像できないだろうか。

そしてまるであたかも絵本のような奇跡が起こって、過去からきた自分が現れて、またひとしきり愛した後に、雨がやんだから帰らなきゃ、ってバカか。

身勝手すぎる、全ては澪の独りよがり。

ね、心温まる奇跡みたいでしょ。ってバカか。

巧と佑司が次の雨の季節がやってくることをどれほど待ち遠しく思うと思っているんだ。あれは奇跡に見せた偶然のタイムスリップだから、

お前はもう二度と二人の目の前に現れない。

お前のいない二人の人生がこれからどれほど長いものか。


せめて、巧に会いに行く前に悩みに悩んで欲しかった。

悩んで悩んで、死ぬのは恐いけどそれでも、

あなたが好きだからあなたを愛しているから、

あなたに会いにきました。これならまだ納得いく。

というかむしろとてつもない愛を感じる。

死ぬことと愛することを天秤にかけたとき、その答えはこんなに簡単には出ないはずだ。


だからそもそも巧も巧でおかしい。

なぜエンディングであの日記を読んで微笑んでいられるのか。

自分なら、どうして言ってくれなかったんだ、とまず思う。

言えないのもわかる。それでも言って欲しかった。

子供を生むかどうかだって二人で決めたかった。

どうして簡単に未来を受け入れるんだ。

わざわざ死ぬ未来を選ぶことはない、未来は変えられたかもしれない。

・・・自分はとても微笑むことなんてできはしないと思う。


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いやースッキリした。

今回ほどレビューしてよかったと思うことはない。

自分の気持ちをかなり吐き出すことが出来た。


映画レビューを始めてつくづく自分は変わっているのかもと思ってしまう。

これが大ヒットか・・・。

これなら「天国の本屋」の方が全然よかったな。

もしくは「ビッグ・フィッシュ」。ファンタジーはあああるべきだと思う。

ラブストーリーで言えば、「猟奇的な彼女」。これは最高。


せかちゅーと違ってこの映画にはかなりの期待があった。

そしてラスト前のシーンはかなり泣いた。

構成、映像、音楽、語り、全てが心に響いて泣いた。

本当にせつなく思った。

しかしその涙を止める衝撃のラスト。

なんとも腑に落ちないままオレンジレンジ。

さすがオレンジレンジ。相変わらず薄いねぇ。拍車をかけてくれる。


★の数はあくまでオススメ度なので、

期待とかあの時の涙とか色んな意味を込めて厳しくも★は1としました。


福耳

全体的に(自分の中では)滑り気味のコメディーという印象。

設定的にもっとおもしろくなるんじゃないかな、と思ってしまった。

世代の違いかな、笑えるというよりはほのぼのとしてしまって自分には退屈。


ただラストの田中邦衛演じる藤原の自然葬のシーンがよかったです。

滑り気味のコメディーが一転します。

風に舞う遺灰、北海道の夕日、音楽もすごく重く胸に届きました。


で、ここで終われば良かったんだけど

「一年後」

とか出ちゃって、もうなんだか・・。


最近にJAM FILMSとかSURVIVE STYLE 5とか良作の短編を見ただけに、

ネタがないなら無理に広げて延ばさなければいいのに、と思ってしまいました。


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あと劇中の詩がよかったので、


福耳


耳を澄ませば聞こえるものがある


それは生きてきた証


それは生きてゆく証


チョモランマの頂の向こうから聞こえる遠い昔の初恋のささやき


いつの日かやってくる君との別れの涙声


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単位をほとんど取りきってしまい、
バイトも扶養の関係でロクにできない、
部屋いじったり服買ったりしたいけど、そんな金もない。

ほんと最近暇だ。

近くのTSUTAYAの半額セールにお世話になりっぱなし。
昨日も2本映画を見て、今月に入って8本目。
手元にはまだあと1本・・たぶん今日見るんだろうな。

自分は映画を見た後にすぐここでレビューを書く。
そしてその後に、ネット上のレビューサイトを読む。

この作業は実は実に楽しい。
レビューを書くのは映画の余韻に浸れる、という意味でもそうだけど、
それよりもその映画を自分がどう感じたか、ということを考えることで、
すごく深く自分と向き合う。これがすごく楽しい。

と最近気づいた。

(楽しいだと違うような気もするけど、他に言葉が見つからない。

自分の感じたことを言葉として出すのはとても難しい。
故にレビューを書いている時間はとても長い。
つまらない映画、何も感じない映画だとざーっと書いて終わるけど、
おもしろい映画だと本当に時間がかかる。
むしろほとんどぼーっとしている。

そしてようやく書き終わったら、
今度はレビューサイトを見る。いつも見ているレビューサイトがある。

かなりの人がレビューを書いているサイトでお気に入りだ。
( http://www.lares.dti.ne.jp/~jtnews/

他人のレビューを見るのもとてもおもしろい。
映画の感じ方は本当に人それぞれなんだなと思う。
ネットでは誰かに気を使って書いている人などいないから、

本当に様々なコメントがある。
実際に会って楽しかった映画について話しを交わしても、

いまいち煮え切らないのは当たり前だな、とつくづく思う。
人によって感じ方はこんなに違う。


そんなわけで

「暇だから映画を見ている」

といのは建前で

「本当に映画は素晴しい。見るだけなんてもったいない。」

というのが実は本音だったりする。


ロックンロールミシン

とてもぬるい話。

主役の二人が現実から逃げているようにしか見えない。

なんとも情熱を感じない映画。予想とは全く逆のものだった。


凌一(池内博之

服飾の専門学校出て、仲間とブランドを立ち上げる。

「ストロボラッシュ」のデザイナー。


自分が楽しいことばっかりやって現実を見ない奴。

プライド掲げて格好だけつけて、その成れの果てに金がなくなって、最後は結局先輩にすがる。


ラストで展示会を直前に展示会の辞退を一人で決意する。

服の出来が気に入らないらしい。

全部リセットしなきゃ駄目なんだよって服を切り刻む。


・・・えー、なんと身勝手な。


何でここにきて納得いかないとか言い出すんだろう。

力を出し切れたにしろ、出し切れなかったにしろ大問題だ。

全部リセットしなきゃいけないんだよったって、そんなの気のせいだよ。

きっとまた同じこと繰り返して、またなんか納得いかなくて失敗に終わるよ。


賢司(加瀬亮

久しぶりに会った凌一が楽しそうなのを見て、

今の会社勤めの自分に疑問を抱く。

メンバーでもないあやふやなポジションを取りながら、

「ストロボラッシュ」に通う日々。

悩んだあげく会社を辞める。

とにかく受身な奴。

「ストロボラッシュ」を始める時の一言。

「ならやるよ。」

・・・なんだそれ。

要は会社に行くのが嫌になって逃げてきただけだろと。

なんか服作るのが楽しくて生きがいすら感じちゃってるみたいで。

絶対に間違いなく勘違いなのに。

たまに普段と違うことやったから新鮮で楽しいだけ。

それを裏付けるように、「ストロボ」がリセットされたら、

会社に結局戻ってるし。


最初に書いたようにとにかく情熱を感じない話。

「若者の苦悩を描いた」とか言うけど、いやここまで腐ってないから。

この主役の二人。ニート紙一重。

現実から逃げて、バイトすらしないで好きなことだけやって。

親のすねかじってないったって、結局先輩に金もらってるし。

必死でバイトで食い繋いで、寝る間も惜しんで服作って、

そうやって少しずつ夢のカケラを磨いていく。

偉そうに夢を語るなら、その姿はこうあるべきだ。

それができないならつらくても耐えて、

スーツを着て必死に会社に勤めるべき。

現実のお笑い芸人の方がよっぽど必死に夢を追っている。

こんな程度の人間の苦悩の日々を描いただけで、

「現代の若者の苦悩」を描いたなんて言われたのかと思うと、

今まさに将来について悩んでいる時期の自分としては、

とても頭にきた、むしろ呆れた。

SURVIVAL STYLE 5

CM界で有名なコンビがタッグを組んで制作した映画ということですが。

めちゃくちゃおもしろいですこれ。


題名通り5つのストーリーがあり、

それらはそれぞれ別々の場所でスタートします。

どのストーリーも笑いがきいてておもしろいんですが、

どうもいまいちメインストーリーが見えてこない。

ただそれが逆に自分はおもしろいと感じました。

メインストーリーがいまいちピンとこないので、

なんともワクワクしてしまいました。


そして話がそれぞれ進むにつれて、5つは徐々に絡みだし、

5つのストーリーは一つずつ解決していきます。


そして、ラスト。

たぶんバッド・エンドだと思うんですが、

なんかこれでいいやっと思ってしまうような、すっきり感。

いいラストです。


とにかく一瞬一瞬がイイです。

本当におもしろい。笑っちゃいます。

映像も音楽もスタイリッシュなので見ていてまったく退屈しない。

たくさんのキャラクターが出てきますが、演じている俳優陣も素晴しい。かなりきちゃってる。


本当にエンターテイメントという感じ。

メッセージのある映画とか難しいものが見たくない時にはもってこい。

絶対楽しい2時間になるはず。