こんばんは。深夜便です♪
関東地方、6月10日(火)に梅雨入りしました。
休日、青空の見える天気だったので、シロツメクサの野原とアジサイを見に行きました。
(このところポタリングは、同じ場所です♪)
深夜、閉門して誰もいない県立公園の野原に、夜空から舞い降りる星々、そして野原のあちらこちらで灯るシロツメグサの花明かり。そんなシロツメクサの野原を想像しながら、ブログを書いています。
フェルナンド・メルリーノ・トリオ
夜カフェ~ジャズボッサ So Far Away
今夜は「ポラーノの広場」(宮沢賢治)の話。
「ポラーノの広場」を最初に読んだのは、中学生の頃です。この作品では、二章「つめくさのあかり」の箇所が好きなんです。
ツメクサの咲く野原(権現堂公園 2号公園)

野原には、他にもヒナギクが咲いています。
ヒナギクに飛来するモンシロチョウ♪

シロツメクサの野原、蝶たちが舞います♪
シロツメクサ(白詰草)の由来♪
ヨーロッパ原産の植物「クローバー」の和名が「シロツメクサ(白詰草)」です。
この植物が入ってきたのは江戸時代ですが、目的は観賞用ではなくて、名前「詰め草」からも分かるように、オランダ船で運ばれてくるガラス製品(ガラス食器やワイン瓶など)が割れないようにするクッション材(緩衝材)として、箱に詰められてきたことに由来します。
当時の人が、箱の底に残っていた種を撒いたところ、発芽して白い花が咲いたため、それ以来「シロツメクサ」と呼ばれるようになったとか……。
また、咲いた花がレンゲ草に似ていることから、別名「オランダレンゲ(阿蘭陀蓮華)」とも呼ばれています。
私の子供の頃、シロツメクサは、野原や道端でよく見かける草花でした。四葉のクローバーを探したり、花冠をつくったことがある方にとって、子供時代を思い出させる懐かしい植物です。
今日、「幸手権現堂公園 2号公園」を訪れた時、たくさんのシロツメクサが咲いていましたが、子供たちが遊んでいるのは遊具広場でした。
最近の子供たちは、花冠とか作らないのかな。(案外、作り方、わからないのかも。)
群生するシロツメクサの野原で見かけるのは、ワンちゃんを連れた散歩の方ぐらい。
ワンちゃんに、花冠とか載せてあげたら可愛いと思うけどなぁ…。U^ェ^U
童話「ポラーノの広場」(あくまで主観です…)
少年たち(ファゼーロ、ミーロ)と博物局に勤めるレオーノ・キューストが、「ポラーノの広場」と呼ばれるユートピアを探すお話です。
そこはシロツメクサの咲く野原のどこかにあって、そこへ夜行って歌えば、またそこで風を吸えば、もう元気がついてあしたの仕事中からだいっぱい勢がよくなるような場所が「ポラーノの広場」です。
夜のとばりが、シロツメクサの野原に降りると、シロツメクサの丸い小さなぼんぼりのような花に、あかりが灯るんです。
「おや、クローバーに明かりがついたよ。」
ファゼーロが叫びました。
そのあかりは、あっちにもこっちにも、もうそこらいっぱいに灯るのです。その花をしゃがんでよく見ると、そこには番号が付いていて、その番号を辿っていけば、伝説の「ポラーノの広場」に辿り着ける………。。
多感な少年時代、こんな作品に触れたら、わっと心が動いちゃいますよね♪
夜の野原のあちらこちらで、丸く集合したシロツメクサの小さな花びらに、青白い明かりが灯る。野原のあちらこちらで、シロツメクサに明かりが灯りだす風景を想像すると、夜の野原は、まるで地上のプラネタリウムのようです。それはきっと、天上の星たちが、地上に舞い降りてきたような感じなのかも知れません♪
もしそんな野原に立ったなら、身体は夜空の中に浮かんでいるように思えたことでしょう。
少年たちは、そんな野原で「ポラーノの広場」を探すんです。
登場人物からも星座の名前が浮かびます♪
レオーノ・キューストのレオは「獅子座」。逃げたヤギは「山羊座」。デステゥパーゴのあだ名の山猫博士から「やまねこ座」。テーモは馬車別当なので「ぎょしゃ座」が思い浮かびます。
シロツメクサのアップ

お話の中では、シロツメクサの花びらひとつひとつに、青白いあかりが灯ります……。
同じ賢治さんファンに教えて頂いた話♪
「ポラーノの広場」は、賢治さんが花巻農学校の教師時代(1921年から1926年)に書かれた作品です。同じころに書かれた作品に「ひのきとひなげし(初期形)」があります。
最終形では推敲により消されてしまいましたが、つめくさについて書かれた部分があるんです。
野原のまん中にたくさんの仲間と一所に咲いた二つのつめ草の花がありました。
ある夜、そらが黒く、地面も黒く、剽悍な旅人が道に迷っていた時、小さな二つのつめ草は、あらん限りの力を出して,微かな青白い花の灯りをともして旅人を守りました。やがて、人々から尊ばれた二つのつめ草は、青蓮華(しょうれんげ)になったと言うのです。
アカツメクサのアップ
お勧めの絵本「ポラーノの広場」
絵 小林敏也 パロル舎

絵 みやこしあきこ ミキハウス
最近のポタリング
シロツメクサの咲く野原とつながる遊具広場

そとのはしを抜け、仰ぎ見る6月の青空♪

耕作地は、やがて「ひまわり畑」になります。

ソメイヨシノ さくらんぼ……。

木々が多いから交雑で実を付けたのかな?
幸手権現堂のあじさいのようす

ベニシジミを見かけました。

青い紫陽花、地上に青空が舞い降りたよう♪

オニユリも咲いてました。

スカシユリ

行きのポタリングで休憩したパン屋さん♪
cimaiさん♪

あんバタ、みかんジュースを頂きました。

ゴボゴボと音をたて、給水されています。

農道の両側は、シロツメクサでいっぱいです♪
(シロツメクサの小道と思ってます。)

田んぼの水路で子供たちが、おたまじゃくしを捕っていました。のどかな風景です♪(◔‿◔)
ポタリング帰りに寄ったカフェ
ko.ji.han(コジハン)さん♪

よもぎ茶、黒ごまシフォンケーキ
週末の実家(日光)
車窓ですが、電車から見えた休耕田
シロツメクサの畑になってますね。
実家(日光)の庭(この時期の草花)
ムラサキツユクサ

ユキノシタ
夜更かしの皆さま、最後までお付き合い、ありがとうございました。おやすみなさい。
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