+VINGT ET UN

 

自分はbrutで美容師としてサロンに立つのと同時にagence VINGT ET UNとして活動しています。

 

VINGT ET UNがParisで発足した時から活動を続けていますから自分にとってのライフワークです。このブログを書かなかった6年の間もオフィシャル活動以外にも活動をしてきました。

 

VINGT ET UNは発足して17年です。エフィラージュの普及、クリエティブの場、新しい美容師の価値観の提供などの目的があります。その中で自分自身の役割の1つとして次世代のVINGT ET UNメンバーの育成と活躍のサポートがあります。

それがVINGT ET UNとしてもエフィラージュとしても永続に繋がると思っています。

 

若手によるコミニュティというチームがありました。

与えられるものでなく自主的に模索し活動をするというエネルギーは素晴らしいものです。自分はこのコミニュティのサポート、トレーニングを定期的に担当してきました。あくまで、自分からでなく本人達からの依頼でした。

サロンの壁を越えて、個人でなくチームへ...........これが「エスプリ」です。

 

5年ほど経過して感じたことが、活躍の場の提供、時代の流れの中での新しさ、楽しさの探求でした。

VINGT ET UNには確固たるイメージがあります。オフィシャルというものは絶対的である必要があるためです。そんな中で生まれたアイディアが「+VINGT ET UN 」です。若手だから出来る発想、行動力、そしてさらに若い美容師にとってリーダーとなって行けるチームです。

 

美容って、何だか苦、我慢というイメージや暗く、狭くという方向に進むのが見られます。もちろん何かを成し遂げるには必要な時もありますが、自分は嫌いです....

必要なのは楽しいという中の苦であり、明るく、広くが良いと思っています。

 

+VINGT ET UNは昨年の年末に21PARTYの企画時に形になりました。

https://www.21paris.info/21party

現在は、+VINGT ET UNだから出来る事としてイメージVIDEOの製作をしています。

これから様々な形で発信をして行く予定です。

みなさん、ぜひ楽しみにしていて下さい!

 

Keigo

 

Coiffuer(se)...フランス語で美容師です。

 

実はあまり好きな言葉でないんです...

日本では美容師というのは悪い響きでないかもしれないですが、Parisにいる時は自分を表現する時に使いたい言葉でなかったです。

と言っても他の言い方がないのですけど...

 

美容師って色々だと思います。

人の髪型を作る事で、その人が輝いて見えたり、Happyな気分になれるという楽しみや、ファッションの1部としてクリエイトな仕事が出来るという考え方や、仕事として需要がゼロになる事はないとか、手に職という意味で生きていけるとか、勉強苦手だったからとか、人と接したいとか、本当に色々だと思います。

 

自分の場合は以前書いたように『自分にしか出来ない仕事が出来る』というのが大きいと思っています。

でも、自分が美容室で美容師として何をしたいかというと...

 

モデルさんは同じです。

 

左はVINGT ET UN VIDEO用のイメージです。

右は撮影の3ヶ月後に普通にスタイリングしたものです。

 

多分、左のイメージを見て同じヘアスタイルにしたいという人はまだ少数だと思います。撮影用という事もありメイク、スタイリング共にモード感と強さを少し出しているので、「これは無理...」みたいに思うと思います。

 

でも、右のイメージはどうですか?これならそんなにハードに感じないんでは?と思います。髪が伸びた事やモデルさんの髪質的にもクセが少しあるのもですが、エフィラージュでカットしたレイヤーには柔らかさがあるのでハイレイヤーというハードなイメージにならないです。これなら「出来るかも?ボブに飽きたからやってみよう」と思ってくれる人もいると思っています。

 

これが美容師が美容室で行うメインの仕事だと自分は思っています。

美容はファッションの一端を担っている仕事であり、美容師はファッションの中のモード(流行)的エッセンスをお客様ひとりひとりにカスタマイズしてスタイルとして提供するのが仕事です。

「ただいつものスタイル...」でなくほんの数%でも新しさを提供していく美容師でありたいと思っています。

 

例えばハイレイヤースタイルは...と思ってる方でも、自分だけのレイヤースタイルを手に入れることが出来ます。ヘアスタイルを楽しみましょう!

 

Keigo

 

 

先日、TECHNIQUE VIDEOの記事でハイレイヤースタイルについて書きましたが、

ふと思い,当時の資料を漁っていたら懐かしいのが見つかりました。

 

レイヤーは90年代を代表するスタイルだと思いますが、自分的にイメージが強いものはカルバンクラインのCK1が発売されたと同時にmaniatisから発表されたアンドロジーナというスタイルでした。日本でもシャギー、削ぎ、動きなどと表現されていたと思います。

自分がカットをスタートした90年後半にはレイヤーは当たり前でした。モード的な視点から考えるとレイヤースタイルの終盤に差し掛かり飽きが出て始めた頃だったのかもしれませんが(自分はスタートしたばかりで分からなかったですが...)、突如ハイレイヤーが始まった事を覚えています。トレー二ングをしている時、普通のレイヤースタイルを切っていたのですが、チェックの時、急にハイレイヤーのスタイルにされました。衝撃的でした...世間的にはウルフカットと呼ばれ、それから数年続きました。

当時はモードの流れよりストリートの影響がどんどん強まって行き、スタイルもよりハードでアバンギャルドを求めて行きました。

 

Parisの研修から戻って来るなりスッタフの髪を実践したりしていました。

ELLE 2002年10月号のヘアスナップに掲載されてました。日本ではかなり早く打ち出したスタイルで、当時、中島美嘉も同じ様なスタイルにした事から担当したんですか?と言われる事が結構ありました...

 

 

同じくELLE 2005年12月号のヘアスタイル特集に掲載されたものです。

これは当時お客様として来て頂いていた方で、外資系コスメブランドで働いていた方でした。きっと現在なら外国人風ゆる巻きスタイルをしているだろうな〜という方ですが、ハイレイヤーでも最終期で、よりアクセントが付く様にカットしていました。カットとしては本当に楽しい時期でした。

 

これは番外編ですが、ELLE 2006年6月号のヘアスタイル特集に掲載されたものです。レイヤースタイルが終わりモードとしては重めのスタイルがまさにスタートした時でした。この時は、とにかく世の中にレイヤーが入っていない人はいないと言える位で、尚且つ重いボブはまだイメージされていない時代でした。横の他の方のスタイルを見てもまだまだ軽さ、ランダムさが見えます...自分が正統派ショートボブを提示した時はライターさんがなかなか理解してくれなかったのを覚えています。

 

ちょうど11年前です。ざっくり10年と思っていましたが...新しい時代が始まっています。今回のレイヤーは以前のレイヤーと違う切り口でスタートしました。これからどのようにバージョンが変化していくか楽しみです。

agence VINGT ET UN  2017

 

Keigo