先日、TECHNIQUE VIDEOの記事でハイレイヤースタイルについて書きましたが、

ふと思い,当時の資料を漁っていたら懐かしいのが見つかりました。

 

レイヤーは90年代を代表するスタイルだと思いますが、自分的にイメージが強いものはカルバンクラインのCK1が発売されたと同時にmaniatisから発表されたアンドロジーナというスタイルでした。日本でもシャギー、削ぎ、動きなどと表現されていたと思います。

自分がカットをスタートした90年後半にはレイヤーは当たり前でした。モード的な視点から考えるとレイヤースタイルの終盤に差し掛かり飽きが出て始めた頃だったのかもしれませんが(自分はスタートしたばかりで分からなかったですが...)、突如ハイレイヤーが始まった事を覚えています。トレー二ングをしている時、普通のレイヤースタイルを切っていたのですが、チェックの時、急にハイレイヤーのスタイルにされました。衝撃的でした...世間的にはウルフカットと呼ばれ、それから数年続きました。

当時はモードの流れよりストリートの影響がどんどん強まって行き、スタイルもよりハードでアバンギャルドを求めて行きました。

 

Parisの研修から戻って来るなりスッタフの髪を実践したりしていました。

ELLE 2002年10月号のヘアスナップに掲載されてました。日本ではかなり早く打ち出したスタイルで、当時、中島美嘉も同じ様なスタイルにした事から担当したんですか?と言われる事が結構ありました...

 

 

同じくELLE 2005年12月号のヘアスタイル特集に掲載されたものです。

これは当時お客様として来て頂いていた方で、外資系コスメブランドで働いていた方でした。きっと現在なら外国人風ゆる巻きスタイルをしているだろうな〜という方ですが、ハイレイヤーでも最終期で、よりアクセントが付く様にカットしていました。カットとしては本当に楽しい時期でした。

 

これは番外編ですが、ELLE 2006年6月号のヘアスタイル特集に掲載されたものです。レイヤースタイルが終わりモードとしては重めのスタイルがまさにスタートした時でした。この時は、とにかく世の中にレイヤーが入っていない人はいないと言える位で、尚且つ重いボブはまだイメージされていない時代でした。横の他の方のスタイルを見てもまだまだ軽さ、ランダムさが見えます...自分が正統派ショートボブを提示した時はライターさんがなかなか理解してくれなかったのを覚えています。

 

ちょうど11年前です。ざっくり10年と思っていましたが...新しい時代が始まっています。今回のレイヤーは以前のレイヤーと違う切り口でスタートしました。これからどのようにバージョンが変化していくか楽しみです。

agence VINGT ET UN  2017

 

Keigo