塩 -2ページ目

リゴンドウさん、ひっそりと大仕事を果たす

リング内外で現代の塩ボクシングPFPの名をほしいままにするギジェルモ・リゴンドウさん。ファンに試合日すら忘れられていたが、ジェイムズ・ディクエンスという馬の骨を相手に試合を行った。

いつもの通りお見合いで始まった試合は急展開を迎える。2回、左を顎に直撃させてしまうという手痛いミスがあったのだ。リゴンドウさんは慌てず騒がず、その後はしっかり追撃の手を緩めて2回を終えたかに見えた。

ところがディクエンスがまさかのギブアップ。
痛恨の序盤TKOを演出してしまう。

事実を言えば「左でアゴを破壊して一発でKOした」となるが、そこはレジェンド。お見合いの中でなんとなく左をヒットしただけ。相手は一見は大丈夫そうなのに2ラウンドで終了TKO。「なんじゃそりゃ!?」という解釈しか出てこない、不条理満載の仕事をやってのけた。

誰一人納得できないであろう完全決着。想像を絶する塩分濃度を醸し出し、その拳理の深淵を改めて世界に知らしめたリゴンドウさんはこれで17勝11KO。

こんな試合を見ている全世界の酔狂なボクシング・ファンが眉間に皺を寄せたであろうこの一戦、今後のさらなる試合枯れは避けられず、次の試合がまた忘れられるのは言うまでもないだろう。 

ブラッドリー、引き分ける

筋骨隆々、正々堂々。前戦、中傷にも似た不当な評価を覆すべく、
パッキャオと正面から打ち合った男。怪我で負けたのに言い訳しないナイスガイ。
だけど塩という理不尽な現実を突きつけられるティモシー・ブラッドリーさん
の再起戦が行われた。

錦織を擁するテニス番組に勝てるわけもなく、WOWOW Excite Matchの
放映時間帯が当然のように大幅変更されたこの一戦、全国100人からの
物好きな塩ファンたちも、欠伸を噛み殺して見守った。

私は当たり前のように時間変更を忘れて観戦ができなかった。
間接的にパッキャオの評価を落としかねない結末であるが果たして。

ナルバエスさん、大役を果たす

井上が2階級制覇をめざし、オマール・ナルバエスさんに挑戦。

このところの世界戦で毎回くる中南米の危険な挑戦者と違い、今夜は世界戦通算27度防衛のほんまものの伝説。あのノニト・ドネアと何もさせなかったけれど、自分も何もしなかったほどの実力派ロートルである。ゲストの香川が興奮を隠せない。

試合は、ナルバエスさんがあっという間にKOされて特に内容はなかった。
ナルバエスさんがプロ将棋棋士の島明九段に似ているため観戦に集中できず、難しい試合と相成った。
http://www.shogi.or.jp/player/ph_kishi/2013sima.jpg

伝説は伝説のまま終わったナルバエスさんは、若い砂糖選手に豪快にKOされる。スターの連勝街道を演出するという歴史上の大役を果たした。井上は質の伴った砂糖選手になることが要求されるが、当サイトでは今後特に注目はされないだろう。

村田、年末の公開スパーリングを終える

年の瀬に、村田諒太がジェシー・ニックロウを相手に公開スパーリングを行った。

1ラウンド開始直後、全国の塩ファンが予想したであろう、ガードの上をノックしまくりポイントを荒稼ぎするという展開。「拳を置く」ストレート、ロボットのようなぎこちない動きのコンビネーション、的確に相手の肘を叩くボディブローと多彩な攻撃を見せつけた。どう考えても劣勢のさなか、舌を出して挑発してきた時点で勝負あり。村田が大差判定をものにした。

押し出すような腕力頼みの右ストレートは、往年のヘンリー・マスケさんのストレート、破壊的な貧打を彷彿とさせた。快調に連勝を続けているのに世界が遠ざかっていく感覚を与えるという、金メダリストならではの離れ業をやってのけた。

着実にキャリアを積み重ねる村田の戦績はこれで6戦全勝(4KO)そろそろ塩ファンの注目も浴び始め、フジテレビの頭痛の種にもなりかねず、来年の動向が注目される。

井岡、三階級制覇に失敗!

三階級制覇を目指す井岡一翔が、世界フライ級王者アムナト・ルエンロンに挑んだ。かつて叔父が挑んだ三階級制覇の世界タイトル戦の高揚感とは比較するべくもなく、TBSの過剰演出によって放送席のテンションのみがヒートアップする中、ゴングが鳴った。

試合はアムナトが、のらりくらりとかわしながら単発のカウンターでポイントをかき集める展開。タイ仕込みのにらめっこテクニックを披露し、序盤から流しにかかるという大胆不敵な立ち上がりとなった。

中盤からは予想通りスタミナを使い果たし、ベロンベロンのもみ合いに終始。たまに振り回す強打と相撲テクニックを披露してポイントを死守した。

井岡は、三階級制覇に失敗。あわやTBS判定を炸裂か?と会場を緊張感を走らせた判定の読み上げ以外はこれと言った見せ場もなく、フライ級での実力が不安視されることと相成った。

この日の単調な攻撃とディフェンスの甘さでは一流王者に通用するとは考えられず、体格の利の薄れるフライ級以降での活躍に暗雲が立ち込めた。かつての叔父と同じ課題を残す井岡はこれで14勝(9KO)1敗。

一方、商品価値が上がりようのない文句なしのスプリットで防衛を飾ったアムナト・ルエンロンは、雨後の竹の子状態の軽量級戦線でイヤ過ぎる存在感をアピールした。