『しのゼミ』 -86ページ目

『しのゼミ』

日常で出会った「気付き・笑い・学び」を綴っています

図書館で目に付いた本「プロフェッショナルアイディア。」を読んだ.

筆者の小沢正光さんは博報堂勤務で,テレビ・新聞・雑誌などで流される企業CMの制作・プラニングを手掛けるいわば「花形」的職業における伝説的(おそらく)人物.「アサヒスーパードライ」や「ブリヂストンレグノ」などのCMをはじめ,著者の手による有名な作品は多い.本書以外の著書に「ひとつ上のプレゼン。」など多数あって,しのも以前に読んだことがある.たまたま図書館で出会った本だが,初版が本年3月でまだ出来たてと言っていい.

読み始めるとすぐに,「アイディア」に対する感じ方というか考え方に共感することが多く(プロに対して少しおこがましいかなぁ?),すぐに「面白い本だ」と感じ,一気に読み終えた.

「完全性よりも適時性。」とか「枠。」とか「アイディア研修のやり方。」とか,どれもこれも考え方・思考法の総論的なところで勉強になることだらけである.

「壁に貼る。」というのも,しの的には「プリントアウトする。」ことで実践している.実験アイデアや論文なんかはモニターで眺めていても究極まで煮詰めることができないので,しのはよくわざわざプリントアウトして紙情報にして考えたりする.経験的にそのほうがじっくり考えることができることを知っているからだが,それを「壁に貼る。」で説明してもらったような気がする.

それにしても題名(サブタイトルまで!)を「・・・。」(マルで終わる)で統一させる感性というか感覚って,いかにも広告業界のヒトっていうか,「枠」にはめた表現手段ってわかるなぁ.

総じて「言葉」の研ぎ澄まし方とか,そぎ落とし方とか,共感することがとても多かった.


しの的読後感:この感じってわかるわぁ,好きだなぁ

こんな時にお薦め:企画・立案などに煮詰まったとき


プロフェッショナルアイディア。欲しいときに、欲しい企画を生み出す方法。/小沢 正光

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今日の郵便物の中に見慣れぬ封筒がある.

何かと思ったら,近隣の某大学からの来年度授業のシラバス依頼だった.

この授業の件は,まず自分の大ボス先生に某大学の何某先生から依頼話があり,誰か講義を担当してくれる適当なやつはおらんか・・・ということで目をつけられてしまったのが始まり.

通常業務で手いっぱいで,もうこれ以上はゼッタイできませぬと何度も抵抗(自分にしては珍しく?)してみたものの,敵も然る者でど~しても・・・とか,無理してでも・・・とか,先生のお力を・・・とか,なかなか引き下がらぬ.

結局最後は自分の大ボス先生にメチャクチャごり押しされて,不承不承引き受けたもの.

いわゆる非常勤講師っていうやつなのだが,求人は限りなく多いけれども,正直言ってまったく人気がない仕事だ.

医師の場合,非常勤講師よりも「実入りのいい」バイトはいくらでもある・・・というのが,敬遠される最大の理由だろう.

お金の話を抜きにしても,時間的拘束がタイト・人前で話す抵抗感・準備が大変・最近の学生ってワケわかんない・苦痛で疲れる・・・など,いろいろな理由を挙げて断る輩が多い.

結局は一番下っ端のヒト・お人好しなヒト・要領の悪いヒト・たまたま運悪く居合わせたヒトなどの仕事となってしまう.

学生への講義ってしのは結構好きなんだけれども,こんなシチュエーションに置かれるとやっぱ大っぴらに「講義って楽しいビックリマーク」なんてホザく勇気はない.

そんなことを言った日にはどうなるか,賢明な諸兄にはおわかりだろう.

・・・まあいろいろ複雑な背景はあるものの,いったん引き受けたからには出来うる最大の努力をして最高の講義をするまでだ.



対象はリハビリ学科2年生で,必修科目なので学科学生全員がお相手のようだ.

総論を前期全15回(毎週一コマ1時間半)にわたって行うようで,その毎回の授業計画を記入ください,とある.

まぁ,これは教科書の目次を適当に割り振っておけばいいかなぁ.

最後にテスト1回ありとのこと.

追試をする場合に備えて1回+αとでもすべきなんじゃない?・・・という余計な突っ込みを入れたくなるがそれは置いといて,全15回と聞くと結構長く感じるなぁ.

教室には各種視聴覚機器(スクリーン・プロジェクター・DVD・VHSなど)が取り揃えてあり,遠隔講義や授業収録なんかもできるようだ.

自分がいる大学病院から遠隔で講義したらわざわざ出向く手間も省けるかも・・・と,できそうにないことを夢想してしまう.

たとえ遠隔講義をカメラの前でやったとしても,学生の反応が見えないわけだし,臨場感のない場で冗談も言う気がなくなるし,結構空しいのではあるまいか?.

それから教室机・椅子の「固定型」がいいか,「可動型」がいいか,というアンケートもある.

可動型にして小グループを作ったりする授業もできる・・・ということなんだろう.

試してみたいが,とりあえず来年は固定でいいか.

テキスト&参考文献を書く欄もある.

適当な教科書をすぐに探さないといけないな.

自分のまとめた自作講義ノートをさらにリファインして,いっそ売り出してしまおうか(高値で)?・・・という野望も湧いてくる.

献本の要・不要という欄もある.

講義者に教科書を買ってくれるという意味か?

もらえるものは一応もらっておこう.

この某大学はキリスト系のようで,授業時間表を見てみると授業の合間に礼拝時間があるようだ.

何するんだろうか・・・?あーめん?

・・・某大学にお邪魔しに行くのもなんだか楽しそうに思えてきた.

今度の講義の進め方に何か参考になるものをと思い,図書館で見かけた島田博司著「他者との出会いを仕掛ける授業」を読んだ.

著者は文系大学教授で,「授業はナマモノ」と考えて,“鮮度”にとてもこだわった「参加型」授業の試みを(失敗例も含めて)紹介されている.昨今のいわゆる「引きこもった」「他者との関わり方の下手な」学生たちと,大学の講義を介してまさに“格闘”しているサマが赤裸々に綴られている.授業やゼミで学生に強いている「自分さらし」が,著者自ら本書で実践できているのが読んでみればわかる.

当初は,今度の講義で少し“いいとこ取り”をしようとしている「学生参加型」のノウハウについて,参考になればと思い読み始めた.しかし,著者のバイタリティーに圧倒されて最後まで読んでしまった・・・というのが実感.

授業には常に新鮮な仕掛けを作っていかないと,いわゆるマンネリ化というか形骸化につながっていくのかも・・・というくだりは納得!.

医系講義に単純に応用はできないかもしれないが,刺激にはなる.こんなにも創造的に教育に打ち込めるかと,自問してしまった.


しの的読後感:よくやるなぁ

こんなヒトにお薦め:講義にもの足りなさを感じている大学教員向け


他者との出会いを仕掛ける授業―傷つくことからひらかれる/島田 博司

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「自分が輝く7つの発想」を読んだ.

しのはいわゆる自己啓発本を結構読むほうだと思うが,考えてみたら女性著のものを読んだ経験は少ない。ましてや日本女性の書かれたもの(自己啓発関係)は思い出すことが出来ないので,ひょっとすると読んだ経験が無いのかもしれない。佐々木かをりさんという方も,本書で初めての対面である.

内容的には共感することばかりなため,自然に読み進んであっという間に読み終えてしまった。最初は,最近出産した後輩の若手女医のために何かためにならないかと思い手に取ったのだが,なぜかあまり女性的な感じ(仕事と家庭の両立とかいう定型的な雰囲気)が伝わってこず(ただ鈍感なせいか?),男性的というかむしろ中性的?な印象を受けた。どの分野でもある程度の成功を成したヒトの発想は,男女を問わずおそらく似通っているということかもしれない。


しの的読後感:魅力的なヒトなんだろうなぁ

こんな時にお薦め:女性上司の理想像について悩んだとき


自分が輝く7つの発想―ギブ&テイクからギブ&ギブンへ (知恵の森文庫)/佐々木 かをり

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今日は研修センター委員会があった.

これは自分の所属する大学病院での研修医(1・2年目の新米ドクター)に関する全般を取り仕切る委員会のこと.

ここ数年の大学病院への応募研修医が少ないので,次年度における研修プログラムの工夫や学生へのアピール・宣伝法,学生や現研修医のニーズなど,「じゃあこれからどうしていこうか?」という実際的な面が話題になる.



いろいろ出てきたアイデアはそれはそれで正論なのだろうが,結局「二番煎じ」というか,何か本質を言い当てていない気がする.

もしも本気でやろうとするのなら大学病院教官の「殻・概念」をぶち破るような圧倒的な斬新さ・潔さが必要なのかもしれない(たとえば,当院では学生教育や研究を一切しない「対研修医専門」の教官医師が研修全般を面倒みます・・・とか).

でも,そこに力を注ぐと他の面(研究とか)にしわ寄せがくるのがみんな分かっているので,結局は「その場しのぎ」的な対策しか打てない気がする.

実際にこれ以上何か協力してくれと言われても,もう目一杯な人達って病院内に案外多いように思う.

委員長先生の「率直なご意見をいただきたい」という質問が,気のせいか空々しく感じられてしまう.



有名ブランド大学はそれだけで応募が集まる傾向があり,地方「駅弁」大学の悲哀をついついかみしめてしまうのだが・・・

そんな事を言っていても前には進まないので,とにかく研修医・学生に接するいろいろな機会を使って,愚直に正直に訴えてアピールするしかない.

自分が考える本質的な問題は,大学病院という「巨塔」が独法化などの世間の改革の波に翻弄されるあまり,本来の目的であるべき「学生」の「教育的ニーズ」に答えられていないのでは・・・?というもの(要は忙しくて学生教育がやや手抜きになっている?).

その学生の「期待はずれ感」が,研修病院としての大学病院を敬遠する要因になっているのではないかなぁ?

まぁ私見なので正否はわからないが,自分としては,今まで通り学生・研修医をできるだけ捕まえて,いろいろアレコレ教えるのみだ!

わたしは教えます!!宣言

大学病院ってイメージがよくないかもしれんけど,学生・研修医を教え好きなヒトの割合がやや高いように思うけど・・・?(違うっていうヒトもいるかもな).



また,来年度の研修医二年目の人たちの研修希望科一覧も配られた.

「選択」として自分の科を一か月選んでくれた人がひとりのみ.

やっぱり,こんなもんかなぁ.