著者は文系大学教授で,「授業はナマモノ」と考えて,“鮮度”にとてもこだわった「参加型」授業の試みを(失敗例も含めて)紹介されている.昨今のいわゆる「引きこもった」「他者との関わり方の下手な」学生たちと,大学の講義を介してまさに“格闘”しているサマが赤裸々に綴られている.授業やゼミで学生に強いている「自分さらし」が,著者自ら本書で実践できているのが読んでみればわかる.
当初は,今度の講義で少し“いいとこ取り”をしようとしている「学生参加型」のノウハウについて,参考になればと思い読み始めた.しかし,著者のバイタリティーに圧倒されて最後まで読んでしまった・・・というのが実感.
授業には常に新鮮な仕掛けを作っていかないと,いわゆるマンネリ化というか形骸化につながっていくのかも・・・というくだりは納得!.
医系講義に単純に応用はできないかもしれないが,刺激にはなる.こんなにも創造的に教育に打ち込めるかと,自問してしまった.
しの的読後感:よくやるなぁ
こんなヒトにお薦め:講義にもの足りなさを感じている大学教員向け
他者との出会いを仕掛ける授業―傷つくことからひらかれる/島田 博司

¥1,890
Amazon.co.jp