『しのゼミ』 -46ページ目

『しのゼミ』

日常で出会った「気付き・笑い・学び」を綴っています

▼ 親とすれば

三連休ともなれば,子供らをどっかに連れて行くことが義務?

まだ小学校低学年ならば,近所を散歩とか近くの公園とかコンビニとかのごまかしが利いたが・・・

それが四年生あたりになると,言うことが生意気になってくる。

小六・小四・小一という「どうやってまとめればええねん」と毒突きたくなる組み合わせの子供らを持つシノ家。

両親話し合いの結果,お手頃に済ますことができる近くの遊園地程度でとりあえずええかということになる。

ちなみに,長男いっ君は友人らと遊ぶ予定をすでに決めていた様子。

勝手に決めてどうすんのよ,何考えてんねん・・・と「指導」が入る。

しょうがないので,その友人らも同伴することで調整中。





▼ みー(小一)の場合

えっ?遊園地行くの?

もちろん,みーも行くよ。

行くに決まってるやん。

お兄ちゃんの友達の○○クンと△△クンも来るし。

みーも○○クンと△△クン,よく知ってるやん。

○○クンおもしろいし,△△クンやさしいし。

遊園地では乗り物たくさん乗るけど,お化け屋敷は行かんわ。

それから早く帰るのは無しね。

夕方遅くまでぜったいに遊ぶからね。

約束やん,約束。



▼ ちー(小四)の場合

え~,あたしも遊園地行くけど。

お兄ちゃんの友達なんてどうでもいいし。

それにお兄ちゃんだけ友達連れなんて,ズルイし。

あたしも○×ちゃんと遊びたい。

○×ちゃんも一緒に遊園地へ連れていけばええやん。

そうしたら,みんなで一緒に遊べるし。

みーウザいし,○×ちゃんが一緒がいいよ~。

ねぇ○×ちゃんに電話しちゃダメ?



▼ いっ君(小六)の場合

悪いけどオレ,先約あるんで。

遊園地って言われてもなー。

あんまり行きたくないっつーか・・・

もっと静かに遊びたいっつーか・・・

○○クンや△△クンにもさっき電話で聞いてみたけどさ。

二人とも遊園地はあんまり気が進まんらしいわ。

やっぱ,三人だけで遊んだり話したりしたいっつーか。

部外者お断りっつーか。

なんで,遊園地パスね。



成長=自立=巣立ち。

こんなふうにバラバラになってくんだなぁ・・・と思いつつ。



文部科学省による科学研究費の申請締め切りが迫っている。

だいたい11月に申請が受理されて,1~2月に審査があって,来春に結果発表となる「科研費」。

その採択率は20~30%程度。

まぁ狭くもなく広くもない。

自分はと言えば,申請を出してもこのところ連敗続き。

なので,しこしこと申請書の下書きをするが,なかなかやる気が出ない。

やっぱアイデアが錆び付いてるし,実際の成果もいまいちやし・・・・・

自分もそろそろかな・・・と,どうしてもうつむき加減になりがち。





自宅に持ち帰った研究申請書に向かうが,なかなか進まない父。

常ならず真面目にネットで論文検索したり,シノ妻に愚痴ったりする父を見聞きする子供ら。

そんな中に,連日のノーベル賞獲得の話題がシノ家にも飛び込んできた。

長女小四のちーが,申請書と格闘中の父に珍しく話しかけてくる。

「ねえねえ,お父さんはノーベル賞取れるの?」

フンッ

あまりの無邪気でアホな質問に,鼻で笑ってしまう。

「取れるワケ無いし,そんなもん狙っとらんけど・・・・・わからんぞ取れるかも」と父。

「うそや,わかってるって」

「何が?」

「ゼッタイにノーベル賞取れへんって」

「なんでや?」

「あれは,もっとずーーーっとエライ先生しか取れへんらしいわ,おばあちゃんそう言ってたし」

「そうやなぁ」

「研究って難しいやん?」

「そうやな」

「そんなら止めときって」

「んっ?」

「お父さんは顕微鏡だけ覗いてたらええねん,な?」

「・・・・・・・・・」

子供にまでこんな慰めの言葉をもらって,

“研究=ノーベル賞を取るため”という誤解を正してやることも忘れて,

ほとんど立ち直れなくなっている自分。





こうなりゃ,自分的にはいっそのことイグノーベル狙いでいこか?と元気を出したいところだが・・・・・

こういう日はブログのみはかどる。

(イグノーベルもメッチャ難しくって,あんたみたいには絶対ムリ!・・・っていうコメなしということで)


▼ プロフィールです❤

名前:テル

性別:♀

身分:研修医二年目

出身地:この辺じゃない

出身大学:西日本大じゃない

趣味:とくにない

彼氏:居るような居ないような

帰宅したら:ビール飲んで寝る

自炊は:あまりしない

休日は:本読んでボーっとする

自己PR:病理をやってあげてもいい




▼ うれしさの背景その1

医師になって二年目の研修医たち。

三年目からは,また新たな進路選択を強いられる。

そのまま研修している病院に残るか,または別の病院や大学などに移るか・・・・・・

だいたい二年目の夏くらいには,身の振り方が明らかになってくる。

・・・何がうれしいかって,我が大学の二年目の研修医で病理医を志望するヒトがいる。

そもそも,病理医を志すヒトなんてメッチャ少ない。

毎年ウチの卒業生が100人弱で,そのうち一人いるかいないかくらい。

ということは,確立たったの1%をめぐる攻防だったりする。

ヘタすると,2~3年の間,誰も志望者がいないことがある。

ということは,四捨五入して確立0%になるのだけは阻止しようとする攻防だったりする。

このように,病理医志望は「狭き門」なんて威勢のいい話ではなく,「開きっぱなしだがヒトが通らずの門」という少し情けない話なんである。

それに,病理医って日本には現状で2000人ポッキリしか居ない。

たぁ~ったの2000人。

それはたとえば・・・

日本中の病理医をかき集めて,甲子園を満席にしようと思っても,前2列目までくらいしか埋まらんかもしれん。

阪神競馬場に集めたとして,第一コーナーからターフに一列に並んだとしても,第四コーナーにも辿りつけんかもしれん。

この,ちょー淋しい現実。

たとえたった一人増えたところで,甲子園の3列目の一席が埋まる程度で,まったく何も変わらん・・・という厳しいご指摘もあろうが。

とにかくメッチャうれしい。




▼ うれしさの背景その2

研修医の進路選択においては,ウチのような地方大学病院では完全に「売り手市場」。

いわゆる「入局」に際しては,原則として研修医は好きな科に行ける。

なので,常日頃からの勧誘活動が重要になってくる。

何もしなければ,いわゆるメジャー科(内科とか外科とか)に入局が集まるだろう。

やっぱ,メジャー科はイメージが良い。

理想の医師の姿を思い描くと,多くの人はブラックジャック(=やり手外科医)とか赤ひげ(=内科開業医風)なんかが出てくる。

それに比べると,病理なんて顕微鏡を覗く辛気臭いイメージしかない。

それに潤沢な資金と豊富な人材をお持ちのメジャー科。

まるで○ャイアンツ。

それに比べてこっちは○ープ。

イヤ・・・西日本大付属高校野球部くらいかもしれん。

とにかく圧倒的に不利やん!

この逆境にもかかわらず,地道なスカウト活動を続けて。

とうとう待ちに待った結果が出た!

しかし,メッチャ地味なイメージをものともせず,○ープに入団するというテル。

この果敢な選択者の素顔とは一体・・・?

ヘンな奴かもしれんけど,これからの活躍を期待したい・・・・・ブログ的にも。




「現実逃避」

意味:自分にとって不都合な現実をなんとか避けようとする心理や行動



▼ アミ先生の場合は・・・・・

手術中に出された検体を,その場で診断しなければいけない術中迅速。

この当番が,アミは相当イヤなようだ。

アミは病理を志して6年目。

まぁまだまだなんだが,もうそろそろとも言える経験年数。

こちらとすれば,なるべくたくさんの経験を積ませてあげたい。

そして,なるべく早くに独り立ちをして欲しい。

なので,アミには暇さえあれば術中迅速の当番をさせている。

時には病理部にアミを一人ぼっちにさせて,自力でなんとかすることの練習をさせる。

そんな「崖から突き落としたかわいい子が旅立った」的な指導方針(死んどる!)が,相当ストレスなようだ。

委員会などにかこつけて,「○○へ行ってくるんで,あと頼むわ」とちょっと早めにずらかる自分。

そうすると「えっ・・・いつ頃のお帰りですか」とか,

「早く帰ってきてください」とアミ。

言葉は丁寧ながらも,その眼は「どこへ行きやがる,このボケおやじが!」と言っている。

なので「遅くなるかもしれんな~」と知らん顔して,委員会や打ち合わせへと姿をくらます・・・・・

そんな程よいプレッシャーと試練という名のイジメを与えて,なんとか早く育ってくれんかなぁ~・・・と思っていたら。

最近のアミはちょっと変わってきた。

自分がたとえば「○○会へ行かなきゃ」と言うと,「・・・それなら,代わりに私が行きましょうか?」と言ってくれる。

自分も面倒な雑用が減るので,「ほんなら,頼むわ」となる。

そして,「アミお出かけ,シノ留守番」という公式が出来上がる。

・・・アミにもようやく病理医としての自覚がでてきたかもしれん。

よしよし。

しかし,ちょと待てよ・・・・・

最近やたらと術中迅速の当番ばかりをやらされてるような気が・・・・・

さては・・・・・アミのやつ・・・・・・・・・・・

逃避しやがって,あんにゃろー!

・・・っということで,結局「シノお出かけ,アミ留守番」に元通り。



▼ シノの場合は・・・

ネズミを使った実験の病理解析。

これが,ど~してもやる気が出ない自分。

その実験結果の報告書提出締め切りと発表会が間近に控えている。

はぁ~~・・・いかんいかん。

マジで今日こそやらねば。

そう意を決して取りかかるが・・・・・

15分やったら,10分休み。

30分続いたら,満足して20分ほど休憩。

1時間もやったら,今日は終了で明日頑張ろう!

・・・・・そんな超スローペースでなっかなか進まず。

こんな日は,様々なことに顔を突っ込んで逃避する。

いつになく饒舌で秘書さんや助手さんに話しかけたり,普段は手につかない雑用が一掃できたり,本読みが異様にはかどったり・・・・・

はぁ~ズブイな・・・自分って。




長男小6いっ君の担任のK先生,メッチャこわいらしい。

いっ君が通う小学校で怖さダントツ一番な先生。

とにかくその怖さときたら,お父さんなんか目じゃない・・・といういっ君。



なに~?

お父さんなんて「目じゃない」だ~あ~

おいおい・・・・・

ちょっと待てや。

そのお父さんなんて甘チョロ的な言い方は聞き捨てならん。

言わせてもらえば,父もそこそこ怖くやってるつもり。

目をひんむいて叱ったり怒ったりすることは数知れんし。

手をあげるなんてしょっちゅうやし。

体罰不要論なんて幻想やし。

そんな「暴力親父」でも「目じゃない」と言わせるK先生の怖さとはどれくらいか?

いっ君に聞いてみると,たとえば。

いつまでも私語してると,筆箱で頭ゴチン。

いつまでもふざけてたりすると,また頭ゴチン。

とある時に,そのゴチンとした筆箱が壊れたそうだ。

聞いただけではそんなに怖くはないが・・・・・

札付きの腕白坊主たちでも,K先生の前ではシュンとなる。

きっと人間的な迫力があるんだろう。





それにK先生,メッチャ熱いらしい。

普段の授業や生活指導もさることながら。

競争とか対抗戦になってくると異様に燃えるようだ。



たとえばこの小学校の運動会はクラス対抗戦。

各学年4クラスずつあるので,「赤・白・青・黄」の4団に分かれてのぶつかり合い。

なので,自然に運動会は「他のクラスには負けれん!」っとメッチャ力が入る。

応援合戦の仕方から団旗のデザインに至るまで,張り合う要素は多い。

果ては,競技にいかに勝つかの戦略までが熱く練られる。

たとえば「台風」とか「ハリケーン」とか言われる競技の場合。

この競技では,一本の長い棒を掴んだ2~3人が横並びになって,立てられた棒の周りを回転しながら走る。

K先生曰く,その2~3人グループの人員配置に勝利のヒントがあるらしい。

なんでも,立てられた棒の周囲を回転運動する際に,外側を回る回数が多い側に,足が速い精鋭を揃えるんだとか。

確かにそうかなとは思うけれども・・・・・

そこまで考えんでもええんちゃう?と思えてしまう「熱さ」がいい。





そんなK先生の担任になってから,いっ君は少し変わった。

以前は,宿題をしていかない,日記をつけずにまとめて(想像して?)書く・・・・・そんな幾つかの悪い兆候があった。

それがK先生担任になるや否や,宿題をきっちりやるようになる。

日記やドリルも毎日やっていくようになった。

なぜかと言えば,やらないとK先生に叱られるから。

そうと分かれば,父母としてもしめたもの。

いっ君が手におえない時は,「K先生に言いつけるぞ」と言ってみる。

すると,「・・・しょうがねーなー」と父母の指示に従ういっ君。

今のところは効果覿面。

なんだか,K先生に気に入られたくってしょうがないようにみえる。





少なくともいっ君にとっては「金八先生」的なK先生。

従って教師たる者,怖くて熱くなるべしなどと言うつもりはない。

ちなみに,いっ君の同級生の中での「K先生人気」は絶大ではない。

どうも怖すぎてちょっとイヤという意見が多いらしい。

そんな怖くて熱いK先生がいて,最初はそれに不承不承従う子供らがいて。

それが,クラスとしていろいろ問題を解決したり熱く団結したりして。

たまにはありゃ?っていうこともあるが,それも何とか乗り切って。

そんでもって,クラスとして成長していけてるのがいい。

卒業まで,あと半年となったいっ君たち。

卒業後には,どの子供らも「あのK先生クラスって最高やったな」と思いだすに違いない。