「現実逃避」
意味:自分にとって不都合な現実をなんとか避けようとする心理や行動
▼ アミ先生の場合は・・・・・
手術中に出された検体を,その場で診断しなければいけない術中迅速。
この当番が,アミは相当イヤなようだ。
アミは病理を志して6年目。
まぁまだまだなんだが,もうそろそろとも言える経験年数。
こちらとすれば,なるべくたくさんの経験を積ませてあげたい。
そして,なるべく早くに独り立ちをして欲しい。
なので,アミには暇さえあれば術中迅速の当番をさせている。
時には病理部にアミを一人ぼっちにさせて,自力でなんとかすることの練習をさせる。
そんな「崖から突き落としたかわいい子が旅立った」的な指導方針(死んどる!)が,相当ストレスなようだ。
委員会などにかこつけて,「○○へ行ってくるんで,あと頼むわ」とちょっと早めにずらかる自分。
そうすると「えっ・・・いつ頃のお帰りですか」とか,
「早く帰ってきてください」とアミ。
言葉は丁寧ながらも,その眼は「どこへ行きやがる,このボケおやじが!」と言っている。
なので「遅くなるかもしれんな~」と知らん顔して,委員会や打ち合わせへと姿をくらます・・・・・
そんな程よいプレッシャーと試練という名のイジメを与えて,なんとか早く育ってくれんかなぁ~・・・と思っていたら。
最近のアミはちょっと変わってきた。
自分がたとえば「○○会へ行かなきゃ」と言うと,「・・・それなら,代わりに私が行きましょうか?」と言ってくれる。
自分も面倒な雑用が減るので,「ほんなら,頼むわ」となる。
そして,「アミお出かけ,シノ留守番」という公式が出来上がる。
・・・アミにもようやく病理医としての自覚がでてきたかもしれん。
よしよし。
しかし,ちょと待てよ・・・・・
最近やたらと術中迅速の当番ばかりをやらされてるような気が・・・・・
さては・・・・・アミのやつ・・・・・・・・・・・
逃避しやがって,あんにゃろー!
・・・っということで,結局「シノお出かけ,アミ留守番」に元通り。
▼ シノの場合は・・・
ネズミを使った実験の病理解析。
これが,ど~してもやる気が出ない自分。
その実験結果の報告書提出締め切りと発表会が間近に控えている。
はぁ~~・・・いかんいかん。
マジで今日こそやらねば。
そう意を決して取りかかるが・・・・・
15分やったら,10分休み。
30分続いたら,満足して20分ほど休憩。
1時間もやったら,今日は終了で明日頑張ろう!
・・・・・そんな超スローペースでなっかなか進まず。
こんな日は,様々なことに顔を突っ込んで逃避する。
いつになく饒舌で秘書さんや助手さんに話しかけたり,普段は手につかない雑用が一掃できたり,本読みが異様にはかどったり・・・・・
はぁ~ズブイな・・・自分って。